茨城県土浦市の桜川河畔で開催する「土浦全国花火競技大会」です。長岡まつり大花火大会や大曲全国花火競技大会と共に日本三大花火の一つとされている土浦全国花火競技大会は、10号玉・スターマイン・創造花火の3つの競技で腕を競い合います。
記事内の目次
土浦全国花火競技大会
土浦全国花火競技大会の歴史
長岡・大曲と並び、日本三大花火の一つとして数えられている土浦全国花火競技大会は、1925年(大正14年)に大日本帝国海軍の霞ヶ浦海軍航空隊の航空隊殉職者の慰霊と関東大震災発生からの復興を願って、霞ヶ浦海軍航空隊と親交が深かった神龍寺(茨城県土浦市)の第24代住職 故秋元梅峯が私財を投じて霞ヶ浦河畔で花火を打ち上げた事が始まりとされています。
その後、第二次世界大戦による花火大会の中断はありましたが、終戦後の1946年(昭和21年)9月に第14回大会が再開したそうで、この花火大会を開催する事により土浦市の商店街に好景気をもたらしたことから毎年盛大に行われるようになったそうです。
当時は9月に2日間行われていましたが、昭和34年から1日間の開催となり、昭和46年には打ち上げ場所を何度か移動させながら現在の桜川河川敷で行われるようになりました。
花火競技大会の内容
総合優勝者に大曲と同様の内閣総理大臣賞が授与される土浦全国花火競技大会は、10号玉の部・スターマインの部・創造花火の部の三部門で花火を打ち上げて腕や技を競い合います。
10号玉の部
2014年 土浦全国花火競技大会 10号玉の部
土浦全国花火競技大会は、大曲のように課題玉の多重芯割物花火と自由玉の10号玉2発ずつではなく、花火業者がこの日のために心を込めて作り上げてきた1発ずつを持ち込んで、直径300mに開く大輪の華を秋の夜空に打ち上げます。
スターマインの部
2014年 土浦全国花火競技大会 スターマインの部 野村花火工業㈱ 「幻想イルミネーション」
1959年に速射連発の部として設立した後にスターマインの部と名称を変えた競技花火です。 1社につき幅60mの区画を使用して最大4号玉の花火を400発以内で打ち上げ、タイトルとの整合性や美しさと共に音楽に合わせたリズム感が審査されます。
創造花火の部
2014年 土浦全国花火競技大会 創造花火の部
丸い花火という型にとらわれず、斬新なアイデアで1社につき5号玉7発を打ち上げる花火で、キャラクターや模様など、型物を中心としたユニークな花火を打ち上げて競技を行います。
型物は一方向からしか綺麗に見えない平面の花火なので、空中で方向や角度を制御させる打上技術が必要とされる難しい花火です。
大会提供ワイドスターマイン 土浦花火づくし
2014年 土浦全国花火競技大会 大会提供ワイドスターマイン「土浦花火づくし」
花火競技大会のフィナーレではなく、開幕してから1時間後の午後7時過ぎぐらいに行われる大会提供ワイドスターマイン「土浦花火づくし」は、音楽と花火をシンクロさせながら2000発を超える花火を最大で9か所から打ち上げる、壮大なスケールが魅力的なワイドミュージックスターマインです。
花火の打ち上げ事故が2年連続で続いてしまって最後まで競技を行えない残念な結果が続いていますが、日本三大花火の一つでもある由緒正しい花火大会でもあるので、来年こそは無事に最後まで開催できる事を心から願っています。
土浦全国花火競技大会 日程や交通アクセス情報
開催場所 | 関東地方/茨城県土浦市 桜川河畔 |
開催日時 | 2019年10月26日 18:00~20:30 |
花火打ち上げ数 | 20,000発 |
観覧場所 | 桟敷席 全マス(定員6名) 22,000円 桟敷席 半マス(定員3名) 11,000円 イス席(1名) 3,000円 無料観覧場所もあり |
駐車場 | 有料駐車場 約3,000台 無料駐車場 1,300台 |
交通アクセス | 常磐道 桜土浦ICから約5km 常磐道 土浦北ICから約5km JR常磐線 土浦駅で下車 徒歩30分 |
マップコード | 65 877 728*72 |
関連ウェブサイト | 土浦全国花火競技大会 |
この記事は、昨年実績の内容に基づいて執筆しています。駐車場情報や最新の情報は公式ホームページ等をご参照ください。
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