滋賀県近江八幡市の篠田神社で毎年5月4日に開催される「篠田の花火」は、「左義長まつり」「八幡まつり」と並ぶ「近江八幡の火まつり」の一つに挙げられ、幻想的な青い光を放つ高さ10m・幅22mの板で製作した仕掛け花火は、篠田の花火と共に江戸時代から始まったとされる深い歴史を持つ花火で、国選択無形民俗文化財にも指定されています。
記事内の目次
近江八幡の火まつり 篠田の花火
篠田の花火について
滋賀県近江八幡市の篠田神社で開催する「篠田の花火」は、「左義長まつり」「八幡まつり」と並ぶ「近江八幡の火まつり」の一つに数えられ、この3つの祭りを合わせた「近江八幡の火まつり」が古くは江戸時代から続く伝統と歴史のある行事・祭りである事から国の選択無形民俗文化財にも選択されています。
その中の「篠田の花火」は、江戸時代に行われていた雨乞いの返礼として、硝石で花火を作り篠田神社に奉納した事が始まりとされています。現在、篠田の花火で使用される仕掛け花火の製作期間は板の乾燥に9か月間、仕掛け花火の制作に1か月程かかり、その大きさは高さ10m・幅22mにも達するほどの大掛かりな物です。この仕掛け花火に使用される火薬は、硫黄・硝石・桐灰に米粉糊を調合した和火薬で、毎年テーマを変えて違った絵柄になるように火薬を塗り込んだ仕掛け花火を製作して篠田神社に奉納します。
篠田神社の境内に設置した高さ10m程の板に奉火すると、観覧場所まで伝わる程の熱気や爆音と共に回り火や乱玉などの仕掛け花火に点火されます。それが収まると同時に立てられた板に和火薬で描かれた絵柄に点火され、幻想的な青い光をゆっくりと放ち続けます。
仕掛け花火の火が消えると共に境内に立てられた湖東地方独特の傘松明を始めとした大松明に火が放たれて、大空高く飛び上がる火の粉と共に会場内が熱い熱気に包まれます。
篠田の花火で打ち上げられる花火
篠田の花火では、仕掛け花火に点火する前まで打ち上げ花火があり、前半は小玉中心の花火となりますが、中盤からラストまでは7号玉や最大で10号玉ともなる単発の大型花火が打ち上げられます。
日本全国の煙火店さんが製作した見応えのある美しい花火や、私の地元宮城の煙火業者である佐藤煙火さんの綺麗な尺玉、三重芯変化菊が見れたのはとても貴重でした。
篠田の花火 関連動画
滋賀県 篠田神社 近江八幡の火まつり「篠田の花火」
約40分近い映像となっていますが、仕掛け花火が始まるのは26:10付近からとなります。それまで行われていた太鼓演奏や打ち上げ花火なども収録しています。
篠田の花火 日程・交通アクセス情報
日時 | 2019年5月4日 ※雨天順延 20:00~22:00 |
会場 | 近畿地方/滋賀県近江八幡市上田町 篠田神社 |
最大号数 | 10号玉 |
駐車場 | 臨時駐車場あり |
交通アクセス | JR琵琶湖線 近江八幡駅 徒歩30分 近江鉄道・湖国バス 上田 下車 徒歩5分 |
マップコード | 67 704 285*41 |
関連ウェブサイト | 滋賀・びわ湖観光情報 |
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