宮城県仙台市の観光名所として知られる仙台城跡(青葉城址)は、仙台藩主の伊達政宗が築城した仙台城の本丸跡を一般開放している見晴らしの良い公園で、夜には仙台市街地から太平洋までの夜景をパノラマ的に一望できる美しい夜景観賞スポットになります。今回は夜の仙台観光を楽しめる仙台城址本丸跡展望広場から眺める美しい夜景をご紹介します。
記事内の目次
仙台市街地を一望できる 夜景名所 仙台城址
仙台藩初代藩主 伊達政宗が築城した仙台城の歴史
仙台城(せんだいじょう)は、独眼竜正宗の異名を持つ仙台藩初代藩主「伊達 正宗」が現在の宮城県仙台市青葉区(陸奥国宮城郡)の青葉山に築城した日本の城であり、2003年に史跡登録されるまでは青葉山に築城した事から「青葉城」とも呼ばれています。
伊達氏が築城する以前からも城があり、千体城や千代城と称していたそうですが、後にこの城は廃城になり伊達 政宗が新たに仙台城を築城すると、地名も「千代」から旧字体の仙臺(せんだい)となり、地名も現在と同じ新字体である「仙台」となった由来を持つ歴史もあるそうです。
仙台城を築城してからは、火災や地震などの被害を受けて城の一部を損壊してしまう事はあったものの、その都度修復や再建を行っていたそうで、明治維新期に倒幕派と幕府派が争った戊辰戦争でも仙台が戦場となる事が無く、一度も攻撃を受けずに城としての役目を終えています。
ところが、明治時代になると、大日本帝国陸軍の東北鎮台が仙台城に駐屯した際に、火災や空襲などで城跡の建造物のほとんどが焼失した他、本丸の建物は明治時代に取り壊されたといわれています。
現在は仙台城本丸自体は無いのですが、その跡地には宮城縣護国神社が建てられていて、2006年に財団法人日本城郭協会による「日本100名城®」に選定されたあたりから、仙台市の観光名所としての役目だけではなく、仙台城本丸跡から眺める仙台市都心部の夜景を中心とした夜間観光にも力を入れ始めたそうです。
仙台の都市計画と青葉城址の標高が織り成す美しい夜景
目線の先に広がる仙台市街地の景色と仙台城跡眼下を流れる広瀬川がとても美しい観光スポットとして知られている青葉城跡は、近年夜景の名所としてもだいぶ知られるようになりました。
宮城県仙台市青葉区にある丘陵地である青葉山の標高は203m程の高さではありますが、仙台城址本丸跡のある場所に至っては標高が120m程となっており、仙台駅周辺の標高を差し引いても高低差は約80m程で、仙台市街地周辺の高層ビルと同じぐらいの高さでパノラマ的に夜景を観賞する事ができます。
そして、仙台市には高さ100mを超える超高層ビルに適用される「環境アセスメント条例」の制定や、2009年以降においてはビルの高さを80m以内に制限する「仙台市「杜の都」景観計画」を制定して、その基準の一つとして景観重点区域を設けて標高120メートルの高さにある仙台城跡からの眺望や水平線の見通し確保を目的とした、杜の都仙台にふさわしい自然と都市風景が共存した景観形成に取り組んでいます。
例外としては、敷地面積1,000㎡以上を有し55%以上の空き地と15%の緑化を行えば高さの制限が緩和され、都心ビジネスゾーンD-4地区においては、高さの制限が全く無くなるそうです。
色彩に関しても仙台市「杜の都」景観計画で取り決められていて、赤から黄色の範囲においては低めの彩度、その他の色に関してはほぼ無彩色からほんの少し色付いた程度までと制限されていて、屋外広告に関しても派手な色彩にする事は出来ないように決められています。
このように市街地の景観を制限することによって、仙台城跡から眺める夜景には派手さが無く落ち着いた雰囲気の中で夜景鑑賞を楽しむ事が出来るので、恋人同士でも落ち着いた雰囲気の中でロマンチックなデートを楽しめるようになっています。
仙台城跡のシンボル 伊達政宗騎馬像
仙台城跡の伊達政宗騎馬像は、第二次世界大戦時の金属類回収令が公布された1944年に供出されていて、現在の騎馬像は1962年(昭和37年)に設置された2代目の騎馬像となっています。昼間も存在感のある伊達政宗騎馬像ですが、夜間はLED照明によるライトアップが行われて勇ましい姿で夜景と共に幻想的に照らされています。
夜景観賞にオススメの時期は?
夜景鑑賞にオススメの時期は冬至の頃で、17時頃には日が暮れてだいぶ暗くなっているためにオフィスビルなどの室内照明も明るく点灯している状態となっています。また空気が冷え込んでいる時期ですので建物の輪郭がクッキリとして見えるぐらいに、とてもクリアな視界で夜景が楽しめるので特に冬がオススメ。
仙台の観光スポットとして定番の場所となっている仙台城址ですが、夜景デートや旅行時の散歩ルートとして仙台の夜をここで満喫してみるのも良いかもしれません。
仙台城址の夜景動画
[4K]日本の美しい夜景 仙台城(青葉城)からの仙台市街地の夜景
Sony α7S+ATOMOS NINJA ASSASSINで撮影した4K動画です。初代α7シリーズながら未だに見事な性能を発揮してくれています。
東北の美しい夜景スポット 宮城・仙台城址(青葉城)本丸跡
同じカメラでS-Log2/S-Gumutを使用し撮影後、カラーグレーディングを行っています。
仙台城址の夜景 交通アクセス・料金情報
所在地 | 東北地方/宮城県仙台市青葉区天守台 |
営業時間 | 24時間/9時~17時(青葉城資料展示館) |
駐車場 | 普通車 150台 1時間400円 以降30分毎200円(18時以降無料) 大型車 30台 1時間1,200円 以降30分毎600円 |
交通アクセス | るーぷる仙台「仙台城址」前下車 |
マップコード | 21 583 842*75 |
撮影 | 撮影可 三脚や一脚等の撮影補助器具の使用可 |
関連ウェブサイト | 青葉城本丸会館 |
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