JR東北本線の名取駅利用者や近隣の住民に親しまれていた宮城県名取市にあるサッポロビール仙台工場内の、ジンギスカンやバーベキューを楽しめるビアホール仙台ビール園が2024年12月29日に閉店し、春に美しい桜が咲くビオトープ園も同時に閉園する事が決まりました。
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サッポロビール仙台工場の仙台ビール園が閉店、ビオトープ園も公開終了
サッポロビール仙台工場
サッポロビールは5大ビールメーカーの一角で業界第4位のシェアを誇り、約2794億円を売り上げている大手酒造メーカーです。現在は、サッポロビールホールディングス株式会社の商号になっていますが、始まりは明治9年(1876年)に北海道札幌市にある「札幌麦酒醸造所」を設立し、そこで作られた「冷製札幌ビール」が現在の社名の由来となっています。
サッポロビール関連の工場は全国に10か所あり、そのうち6か所の工場でビールを製造していて、東北では唯一となる「サッポロビール仙台工場」が宮城県名取市のJR東北本線 名取駅前にあります。
1994年に開園して以来30年間親しまれてきた仙台ビール園が閉店
サッポロビール仙台工場内にある仙台ビール園は、ドイツ民家をイメージした建物の中で、工場直送の黒ラベルやエビスビールなどと共にジンギスカンやバーベキューを食べ放題・飲み放題で楽しめるビアホールとなっています。
1994年7月に開店した当初は、県内外から訪れる方々で大変な賑わいを見せ、週末には長い待ち時間が出来るほどの人気ぶりでしたが、30年という長い年月で施設や設備の老朽化が進み、営業を継続する場合には大規模な修繕が必要となることから、今年1994年12月29日をもって閉店になる事が決まりました。
地域の人に親しまれてきたビオトープ園も同時に閉園に
ビオトープとはBIO(生き物)とTOP(場所)を合わせた言葉が由来で、園内にある大きな池には水生生物が住み着き、季節によってはマガモやキジバト、サギなどの野鳥が訪れる名取駅前のオアシスとして地元の方々に親しまれてきました。
春になると園内に植樹されている桜の花々が一斉に咲き乱れ、近隣住民や名取駅利用者が散歩をしながらお花見を楽しんでいる様子も見受けられますが、ビオトープ園も保守管理費用などの事由から仙台ビール園と同時に閉園になる事が決まりました。
現在に至るまでサッポロビール仙台工場で主力とされてきたビールの生産を停止して、アルコール飲料を主力とした生産に切り替える事で、敷地内の再開発を検討している範囲内にビオトープ園も含まれるとの事です。
名取駅をよく利用する方からは、以前よりも仙台ビール園は閑散としている日が増えていたとの声も聞かれ、比較的安価な飲食店の出店により価格競争の中で埋もれてしまった事や、開園当初とは道路の交通事情が変わってしまったのが理由にあるのではないかとも言われております。
2021年に一眼レフカメラの生産を終了した仙台ニコンに引き続き、名取駅西口の主力企業が事業縮小とならない事を祈るばかりです。
過去にビオトープ園の桜を紹介した記事を公開しておりましたので、思い出が残っている方々にも届けられる事が出来れば幸いです。
宮城県名取市の名取駅前にあるサッポロビール仙台工場 ビオトープ園の桜です。名取駅利用者や近隣の住民にはよく知られているサッポロビール仙台工場の桜は、駅から徒歩2分程度とアクセスが良く、散歩コースとしてや通勤通学のついでに美しい桜を鑑賞できるお花見スポットです。 サッポロビール仙台工場の桜 サッポ...
サッポロビール仙台工場 ビオトープ園 所在地・交通アクセス情報
住所 | 宮城県名取市手倉田八幡310-1 サッポロビール仙台工場内 |
時間 | 2024年12月29日に閉園 |
入園料 | 無料 |
交通アクセス | JR名取駅 西口 徒歩2分 |
マップコード | 21 316 452*04 |
関連ウェブサイト | サッポロビール仙台工場 |
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