WordPressサイトの標準機能として実装されていない機能を後付けする事が出来るプラグインですが、種類によっては標準機能と重複したり、ページの読み込みを早くするプラグインを導入したつもりが逆に読み込みが遅くなってpagespeed insightsのスコアが下がる事もあります。
この記事では、WordPressサイトからプラグインを削除してpagespeed insightsのスコアを大幅に上げるためにやった事を紹介します。
記事内の目次
WordPressサイトのプラグインを減らして軽量化!
プラグインを削除するまでのスコア
WordPressサイトの運営を始めてから、テーマの変更やプラグインの追加などを行って、随時ウェブサイトの更新を行ってきました。
iframeやimageの遅延読み込みをしてページの読み込みを早くするプラグインの導入や、サイト内回遊率を上げるための関連記事表示プラグイン、他にもスパム対策やアクセス解析などのプラグインを導入していたのです。
正直な所大幅に改善されるとは思わなかったので、改善前のスクリーンショットは残していなかったのですが、pagespeed insightsでスコアを測定していた所、パフォーマンスが20点台まで下がっていたのです。
現在導入しているテーマは、TCDのGENSENというワードプレステーマなのですが、SEO面では可もなく不可もなく特別軽量というわけではないテーマなのは承知の上でも、このスコアはあまりにも低すぎです。
pagespeed insightsを見てみると、画像関連の影響もそこそこ大きかったのですが、JavaScript関連の表示速度が異常に遅く、ページ表示速度に大きな影響を及ぼしていたようです。
JapaScriptの読み込みが遅くなっている物の中には複数のプラグインが影響していたので、思い切ってプラグインを削除し、ページ速度の向上に専念をしました。
機能が重複している遅延読み込みプラグインの削除
ワードプレスサイトのページ読み込み速度の向上のために遅延読み込みを行うLazy-loadingを導入するプラグインが必要とされていましたが、WordPress5.5で画像の遅延読み込みを標準装備とし、WordPress5.7ではYouTube動画埋め込みでも使用するiframeの遅延読み込みに対応していたのです。
遅延読み込みをするプラグインを導入しても、WordPressに標準搭載されている遅延読み込みの機能と重複するだけではなく、プラグインの読み込みに時間がかかるだけの無駄なプラグインとなってしまうため削除をいたしました。
関連記事表示プラグインの削除
TCDのワードプレステーマ「GENSEN」には、標準で関連記事表示機能が実装されているのですが、関連記事の絞り込みが甘かったので、WordPress Related Postsを導入して関連記事の表示を行っていました。
Pagespeed insightsでは、こちらのプラグインもページ読み込み速度の低下の原因となっており、またウェブサイト内回遊率の上昇にさほど貢献をしていない様子だったので、Gensen標準に切り替えてプラグインは削除しております。
アクセス解析プラグインの削除
アクセス解析プラグインは、リアルタイムでアクセス数を確認するための便利なプラグインですが、アクセスする度にCSSが読み込まれてページ速度に影響を及ぼしてしまうため削除するのが望ましいです。
以前は、サードパーティ製アクセス解析プラグインを経由してマルウェア感染の被害を受けた事もあったので、Googleアナリティクスだけでのアクセス解析をした方がセキュリティ面の強化にもつながります。
影響が大きすぎるSNS連携プラグインの削除
Facebookいいねやフォロー、Twitterシェアで記事を拡散をしてもらうためのプラグインを導入していましたが、特にFacebookのフォロワー数表示やボタンの読み込みに時間がかかり、ページ表示速度にも大きな影響がありました。
最近はTwitterやFacebook自体の表示速度もかなり重くなってきているので、SNS連携ボタンが標準で搭載されているなら極力導入をしない事をオススメします。
またTwitterやFacebookの埋め込みも避けるのが望ましいです。
PWA対応プラグインの削除
プッシュ通知が可能なPWA(Progressive Web Apps)作成プラグインは、意外とページ速度に大きな影響があるプラグインです。
モバイルアプリのみの運用であれば有効にしていても良いのですが、検索を経由してPCやモバイル端末を使用したアクセスが主なユーザーであれば、削除をするのが望ましいでしょう。
妥協で重いスパム対策プラグインを削除
WordPressサイトはコメントやメールフォームを通してスパムを送ってくるbotがなかなか減らないものです。
スパム対策としてGoogle reCAPTCHAプラグインを導入して対策をしていたのですが、このプラグインもウェブページの読み込み速度低下に影響があるプラグインです。
ユーザー登録者のみにコメントの投稿を許可する設定を行い、サブドメインで作成した別サイトのメールフォームのみでGoogle reCAPTCHAが機能するように設定を変更しています。
画像圧縮プラグインを削除して全ての画像をWebpに変更
画像圧縮プラグインやWebp変換プラグインはページ表示速度改善に貢献するプラグインと言われますが、常時有効にしているのもページ読み込み速度を低下させる原因となってしまいます。
かなり面倒な作業になりますし長期戦となってしまいますが、一度画像をダウンロードしてWebpへの変換や画像ファイルサイズの圧縮を行うのが望ましいでしょう。
以前は一部のブラウザでしかwebpに対応していませんでしたが、現在はほとんどのブラウザでwebpに対応するようになったので、変換しても特に表示の不具合は発生しておりません。
プラグイン削除後のスコア
プラグインを削除した後のPagespeed insightsのパフォーマンススコアはモバイルで70点以上、デスクトップのスコアは95点から99点の高得点が出るようになり、またGoogleアナリティクスでは80%代後半から90%代前半だった直帰率が40%から50%まで低下しました。
回遊率の上昇やページ読み込み速度の改善を見込んでプラグインを導入したつもりでも、読み込み速度が遅いページにしびれを切らしたユーザーが読み込み中にページを閉じてしまうような傾向もあったので、読み込み速度に影響があるプラグインは極力使用しない事をオススメします。
また、プラグインを無効化しただけでは影響が残ってしまうため、完全に削除をしてしまうのが良いでしょう。
読み込み速度で影響が少なかったプラグイン
モバイルのパフォーマンススコアでは80点以上を出す事が出来なかったのですが、直帰率への影響が少ない範囲で必要なプラグインを残しています。
Popular Postsはそこそこ読み込みへの影響もあるプラグインですが、利便性も考えるとプラマイゼロぐらいです。
その一覧をこちらにまとめました。
- AMP for WP – Accelerated Mobile Pages for WordPress | AMPページを作成するプラグインです。現在はGoogle検索の優遇が無くなっていますが、モバイル端末の表示速度向上に貢献するプラグインです。
- AddQuicktag | HTML エディターやビジュアルリッチエディターで定型入力に使用できるクイックタグを簡単に追加・管理できるプラグインです。
- Advanced Editor Tools(旧名 TinyMCE Advanced)| ブロックエディター (Gutenberg) とクラシックエディター (TinyMCE) を拡張、強化できるプラグインです。
- Classic Editor | WordPress の旧エディターと、TinyMCE、メタボックスなどを含む以前のスタイルの投稿編集画面レイアウトを有効化します。この画面を拡張する古いプラグインをサポートします。
- Schema & Structured Data for WP & AMP | Schema構造化データマークアップを可能にするプラグインです。
- Site Kit by Google | Googleが提供するWeb上で成功するためのあらゆるツールを WordPress ユーザーが利用できるようにするプラグインです。
- Google XML Sitemaps Generator Pro | 動画や写真を含めたXMLサイトマップを作成する高機能プラグインです。
- Easy Table of Contents | 自動的に目次を生成するパワフルかつユーザーフレンドリーなプラグイン。すべてのページとカテゴリーをリスティングするサイトマップも出力できます。
- WordPress Popular Posts | 人気な投稿をサイト上に表示するカスタマイズ豊富なウィジェットです。
- WP Custom Noindex Nofollow | noindexとnofollowを追加する機能が無いWordPressテーマにnoindexとnofollowを追加できるようにするプラグインです。
- WP Multibyte Patch | WP Multibyte Patch は、本家版、日本語版 WordPress のマルチバイト文字の取り扱いに関する不具合の累積的修正と強化を行うプラグインです。
プラグインの中には、PHPのバージョンアップに追いつけずにエラーを出してしまう物もあるので、プラグインのインストールのしすぎには気を付けて下さい。 また、ウェブサイト内の回遊率やページ速度が遅くて悩んでいる方は是非参考にしてみて下さい。
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