春に咲く美しい桜と共に、成田国際空港を離着陸する世界各国の飛行機を眺めることができる千葉県成田市の「成田市さくらの山公園」は、桜の季節以外に訪れても迫力のある飛行機観賞や撮影を楽しめる人気の観光スポットです。
この記事では、2019年12月中旬の真冬に訪れた際の園内の様子や、成田空港に飛来した世界各国の旅客機をご紹介します。
成田市さくらの山公園とは?
飛行機観賞の名所として知られる千葉県成田市の「成田市さくらの山公園」は、世界各国の旅客機が離着陸する成田国際空港に隣接する公園ですが、整備される以前は一部の航空ファンのみが知る空き地でした。
その後、当時の空港運営主体である新東京国際空港公団(現在の成田国際空港株式会社)と成田市の協力によって公園として整備され、2000年4月1日に供用が開始されました。
この公園は、春になると300本以上の桜が咲き誇るお花見スポットとして有名になり、毎年3月下旬から4月上旬にかけて全国から大勢の航空ファンや観光客が訪れるようになりました。
また、地方空港では滅多に見ることのできない世界各国の旅客機が発着する風景を間近で眺められることから、桜の季節以外にも飛行機観賞や撮影を楽しめる人気のスポットとして親しまれています。
約2年ぶりに訪れた成田市さくらの山公園ですが、12月の真冬にもかかわらず、大勢の観光客や航空ファンで賑わっていました。
冬のさくらの山公園の様子
訪れた日は12月にもかかわらず、春のように感じられるほど暖かい一日で、冬季に多い南東方面からの着陸ではなく、さくらの山公園が位置する北西方向から進入して着陸する飛行機を見ることができました。
冬にさくらの山公園を訪れる機会はあまりありませんでしたが、これほど大勢の人々が訪れている様子を見たのは初めてだったような気がします。
さくらの山公園の展望広場は、国内最長の4000メートル滑走路を有する成田国際空港のA滑走路より少し高い位置にあり、離着陸する飛行機の様子をフェンス越しに眺めることができます。
滑走路を使用する航空機の大きさや離着陸時の動きもよく分かり、成田空港ならではの迫力ある飛行機撮影を楽しめる場所です。
冬は特に、空港の南側にある三里塚さくらの丘方面から着陸する様子を見ることが多いのですが、この日はさくらの山公園側から進入してくる旅客機の着陸を楽しむことができました。
近年はB滑走路へ着陸する旅客機が増えてきたような気がしますが、デルタ航空やユナイテッド航空など、アメリカ方面から到着する機体が増え始める時間帯になると、A滑走路への着陸機も増えてきます。
厦門航空(アモイ航空)は中華人民共和国の航空会社で、日本国内にも多くの路線を運航している中国南方航空の傘下にある航空会社です。
最新鋭旅客機として2011年に世界で初めて営業運航を開始したボーイング787-8ドリームライナーも、デビューから8年が経過しているため、成田国際空港では珍しい機体ではなくなってきましたね(地元の仙台空港ではまだ激レアですが)。
ボーイング787-8ドリームライナーの胴体を約6メートル延長したボーイング787-9は、2014年7月9日にニュージーランド航空が世界で初めて受領しました。
イギリスのロンドン・ヒースロー空港と成田国際空港を結ぶ路線を運航しているブリティッシュ・エアウェイズも、2016年7月から両空港間の一部の便にボーイング787-9を導入しており、成田空港ではイギリスの航空会社が運航するドリームライナーを見ることもできます。
ボーイング787-8ドリームライナーよりも胴体を約12メートル延長した、787シリーズで最も長いボーイング787-10も成田国際空港に就航しています。
写真のエバー航空は2019年6月からボーイング787-10の導入を開始した台湾の航空会社ですが、地方路線を中心にエアバスA330で運航しているイメージが強いですね。
すでに退役したボーイング747-400に続き、A330-200などの既存機材も含めて、今後どのようにボーイング787への置き換えが進んでいくのか気になるところです。
ボーイング787の初就航から約4年後の2015年に運航を開始したエアバスA350 XWBも、成田国際空港に就航しています。
写真は主にアメリカ方面の路線で運航しているデルタ航空のエアバスA350-900ですが、主翼の先端から斜めに立ち上がった特徴的なウイングレットが印象的です。
エアバスA350シリーズは「A350 XWB(eXtra Wide Body)」という名称でも知られており、機体の大きさによって標準型のA350-900と長胴型のA350-1000に分けられています。
同じシリーズの旅客機では主脚の車輪数が共通していることも多いのですが、A350-900の主脚が左右それぞれ4輪であるのに対し、A350-1000にはボーイング777と同じ左右それぞれ6輪の主脚が採用されているため、胴体の長さだけでなく車輪の数からも両機種を見分けることができます。
A350の登場によって徐々に姿を消していくのかと思っていたエアバスA330ですが、A350-800の開発計画が中止された一方で、A330シリーズを改良したA330-800neoとA330-900neoの2機種が開発され、2018年にはA330-900neoが営業運航を開始しました。
なお、A330-800neoは2018年に初飛行を行ったものの、2019年12月の時点ではまだ営業運航を開始していません。
写真のデルタ航空のA330-900neoは、パッと見た感じではA350と似ているような気がしますが、胴体の長さは従来のA330-300とほぼ同じで、A330-800neoもA330-200とほぼ同じ長さで製造されています。
ベトナム航空のエアバスA350-900が目立っている写真ですが、その手前ではホンダジェットが離陸の準備をしています。
国産の三菱リージョナルジェット(MRJ)が話題になりましたが、ホンダジェットは自動車メーカーとして知られる本田技研工業の航空事業子会社「ホンダ エアクラフト カンパニー」が開発した小型ビジネスジェット機で、2015年から世界各国で運用されています。
Honda Jet World tour in Japan
ホンダジェットは2015年に世界13か国以上を訪問する「HondaJet World Tour」を実施し、日本国内でも仙台空港をはじめとする各地の空港で展示飛行や一般公開が行われました。
動画は、その際に仙台空港で撮影したホンダジェットの様子です。
2016年に映画「スター・ウォーズ」とのプロモーションの一環として登場した、ANAの特別塗装機「BB-8 ANA JET」もまだ健在です。
ボーイング777-300ERを使用したこの機体は、ANAのSTAR WARSプロジェクトで登場した3機目の特別塗装機で、2016年3月から国際線を中心に運航しています。
当初のSTAR WARSプロジェクトは2020年3月までの予定だったはずなので、この特別塗装もそろそろ見納めになってしまうかもしれません。
2014年にANAが運航していたボーイング747-400の退役によって、国内の航空会社の旅客機から姿を消していた4発エンジンの大型旅客機ですが、2019年5月には成田国際空港とハワイ・ホノルルを結ぶ路線に、世界最大の旅客機であるエアバスA380-800が初就航しました。
一時はスカイマークがA380を発注したことでも話題になりましたが、ANAは3機のA380を導入する計画で、ハワイのウミガメをモチーフにした特別塗装機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」として運航しています。
2019年12月の時点では、ハワイの空をイメージした青色と海をイメージしたエメラルドグリーンの2機が就航しており、今後は夕日をイメージしたオレンジ色の3機目も導入される予定です。
世界各国からさまざまな旅客機が飛来する成田国際空港ならではの楽しみ方ですが、航空会社ごとの機体の特徴や特別塗装機、旅客機の型式などを覚えておくと、桜が咲いている季節以外にも、より一層飛行機観賞や撮影を楽しめると思います!
さくらの山公園 所在地・駐車場情報
| 所在地 | 関東地方/千葉県成田市駒井野 さくらの山公園 |
| 駐車場 | あり 約120台 |
| トイレ | あり |
| 交通アクセス | JR成田駅表参道口(東口)2番乗り場よりJRバスに乗車、「法華塚」バス停下車、徒歩約20分 成田市コミュニティバス 津富浦(つぷうら)ルート「さくらの山」バス停下車 |
| マップコード | 137 673 809*67 |
| 関連ホームページ等 | 空の駅さくら館 |


















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