近年は地方でも積極的に取り組んでいるインバウンド誘致ですが、私が観光している時に偶然にも外国人旅行者のツアーが行われていて、その時に県や市から民間への支援が全く無いという現実が大きな問題となった事について記事にさせていただきます。
記事内の目次
インバウンド誘致の課題~民間レベルでは難しい外国人旅行者へのおもてなし
インバウンド誘致とは?
写真提供:フリー素材ぱくたそ(https://www.pakutaso.com)
インバウンド戦略・インバウンド誘致など、最近メディアなどでもよく耳にすると思いますが、「インバウンド」とは何かと言うと「外国人旅行者をの日本国内へ誘致する」という観光業界の言葉で、都市や地方に外国人旅行者を呼び込んで、地域活性化や消費を促す事によって経済効果を見込むというものですが、2017年には世界各国から1ヶ月あたり200万人から250万人、1年を通しては約2800万人以上の訪日外国人が訪れています。
主に県や市が主体となって海外に向けて観光情報を発信する事で、多くの外国人旅行者を呼び込む事に成功していますが、誘致先においては私も頭を抱えてしまいそうになったインバウンド観光の現状を知っていただくべく、今回記事を執筆させていただく事にいたしました。
民間レベルでは十分なおもてなしが出来ていない現状
観光中に偶然起こった出来事ではあったのですが、外国人旅行者のツアーがちょうど来ていて、観光を終えてバスに戻る途中であった時の事でした。
ツアーに組み込まれた旅行先からバスを駐車した駐車場までには店舗があり、そちらで軽食の購入や休憩を取る旅行者も多くいたのですが、店員の方は身振り手振りで商品の説明をしている状態です。
軽食を食べた後のゴミを捨てる場所がわからない外国人旅行者の方もいて、偶然現場に居合わせた私たちの方でも身振り手振りでなんとか教える事が出来ました。
その後、嵐が過ぎ去ったかのように外国人旅行者は次の目的地へ向かったのですが、お店の方と目を合わせた時に出た言葉が「旅行先に指定されてもどうすれば良いのかわからない」との事で、その理由を聞かせていただきました。
「旅行先に指定されたのはとてもありがたい事なので、おもてなしをしてあげたいけど、言葉も通じないから何をしてあげればいいのかわからない」というお話で、県は民間に丸投げの状態でインバウンド誘致を行っているため、通訳やマニュアルの無い状態で身振り手振りの接客を行っているとの事。
外国人旅行者を呼び込む事に関して悪い話は一切出なかったのですが、これと言った話が一切無く呼んだ後のフォローが全く無い事へは不満の声が上がっていました。
この現状を目の当たりにした私達共としても、外国人旅行者が来てくれて良かった、日本に来て良かったと思わせるようなマニュアル作りなどの継続的な支援は必要なのではないか?と感じました。
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