きめ細かい泡を噴射して優しく洗車が出来る事で洗車界隈に人気がある加圧式フォームガン iK FOAM Pro2(アイケーフォーム プロ2)を1年間使用して、耐久性や使用感、デメリットなどを評価し、ホームセンターで販売しているフォームガンと比較してレビューをしていきます。
洗車界隈に人気のフォームガンとは?
フォームガンとは、ボトルにカーシャンプーの原液と水を入れて混合し、ポンプで加圧した空気の力で、自動車にきめ細やかな泡状の洗浄液を吹き付ける洗車用品です。
以前から、フォームガンは使用していましたが、カー用品店やホームセンターにて販売をしている製品の一部には、以下のような欠点がありました。
- 泡状にはなるけど、水分が多くてボディにフォームが定着しにくい
- ポンプ1プッシュで加圧できる空気量が少なく、ポンピングの回数が増えて持続力も弱い
- ポンプの耐久性が低く、短期間でエア漏れが発生、または完全に加圧できなくなる
複数のフォームガンを使用しているうちの、どれかの事案が発生した事ではありますが、一つは一度だけ使用してメルカリ行き、もう一つの製品は約1年使用してエア漏れが発生してしまいました。
1年でエア漏れが発生したのはホームセンターで購入をしたフォームガンでしたが、今回紹介をするiK FOAM Pro2の1/3ぐらいの価格で購入できるので、壊れたら次々と買い替えをしても充分元は取れるかと思います。
iK FOAM Pro2の外観
※約1年使用した後のレビューとなるため、傷や汚れ、部品の紛失があります。
iK FORMシリーズは、スペインのGoizper Spraying(ゴイズペル社 )が製造販売し、農薬散布用から工業用の業務用スプレー、家庭用の小型スプレーをリリースし、その一部をカーメンテナンス用フォームガンiK FORMとして製造している企業で、スプレーの製造販売を専業としています。
スプレーに関する事であれば、プロフェッショナルな企業なので、看板に傷が付くような製品は売る事が出来ないのが、洗車界隈から評価が高いiK FORMシリーズの人気の秘訣であるようです。
今回紹介をするiK FORM PRO2は、手動蓄圧式専用のスプレイヤーで、エアーコンプレッサーを接続できるエアープラグが付属している製品は、iK FORM PRO2+になります。
iK FORMは、スプレー一体型ポンプ部分、1.5Lのタンク、3種類のミキサーがセットになったフォームガンで、洗浄液の希釈率やミキサーの種類を変更する事で、ウェットタイプからドライタイプまでの泡を噴射させる事が出来ます。
ポンプとスプレーアタッチメント
iK FORM PRO2のポンプ部分は、ただOリングを付けてエアーを加圧できるようにしただけって感じでは無さそうな感じの耐久性が高そうなポンプ機構になっていました。
ホースに接続されている緑色のジョイントが、上記で紹介したミキサー部品で、グレーの標準型とオレンジ色のウェットフォーム、緑色のドライフォームの中から、泡の品質を選択する事が出来ますが、洗車界隈はドライフォームしか使わないかと思います。
ちなみに、ハンドルの下にキャップが付いていましたが、脚立から落下した時に紛失してしまいました。
スプレー部品は、ノズルと固定用ネジ式アダプター1種類のみで、ネジを緩めて噴射方向を変更する事が出来ます。
この部品を変えずにフォームの種類を変えられる仕組みが分からん・・。ミキサーのエアー混合量の違いかな?
手押しポンプは握りやすい形状で、その隣には加圧した空気を抜くためのリリーフバルブが付いています。
iK FORM PRO2を洗車に使用してみた
実際の洗車で使用をするカーシャンプーは、ながら洗車の「スノーシャンプー」で、キャップ1杯分5ccの洗浄液を1000倍から2000倍に希釈して自動車1台分の洗車をする事が出来る、コスパが非常に高いカーシャンプーです。
iK FORM PRO2のボトルには1.5Lの水が入れられるため、スノーシャンプーの原液5ccを入れて300倍の希釈率で薄めた洗浄液を作りました。
約30回ポンピングをしてリリーフバルブからエアーが自動で抜けたら、自動車のボディにカーシャンプーを吹き付ける準備は完了です。
300倍の希釈率では、泡は出るけど少々薄いかな?という感じがします。
広い面積の平面箇所を洗浄する分には、バケツでカーシャンプーの原液を薄めて、スポンジなどで洗った方が早いかもしれませんが、窓枠やパネルの隙間の中にも洗浄液を吹き付ける事が出来るので、溝や隙間などの細かい所やタイヤ・ホイールなども徹底的に綺麗にしたいのであれば、フォームガンの使用はオススメです。
欠点としては、内部のエアが減って圧力が無くなる度にシュコシュコとポンピングしなくてはいけない手間がかかる事、ノズルからフォームが広がりすぎて、カーシャンプーをかけたくない所まで広がって吹いてしまう事でしょう。
約1週間から2週間に1回の頻度で約1年間使用していますが、今の所は不具合やエア漏れも無く使用し続けられています。
カーシャンプーの濃度を2倍にして吹き付けてみた
スノーシャンプーもう一杯5cc追加して、2倍の濃度にして吹き付けを行ってみました。
左が5cc、右が10ccのスノーシャンプーを1.5Lの水で希釈した洗浄液ですが、ドライフォーム用ミキサーを使用しても、思っていたほどドライになっていないようだったので、もう少し濃い洗浄液を作る必要があるような気もしました。
5ccと比較すると10ccの方が泡が垂れにくくなるので、バケツ洗車で使用するカーシャンプーの濃さの3倍ぐらいの濃度にすれば、濃密な泡を吹き付ける事が出来ると思いますよ。
ただし、泡の垂れにくさに拘らなければ、1.5Lに5ccのスノーシャンプー原液でも良さそうでした。
バンパーとボディの継ぎ目やスライドドアのレールの奥などの他、ホイールやタイヤハウス内にも洗浄液を吹き付けられるので、雪道を走った後の融雪剤汚れや泥汚れをしっかりと洗い落としたい時にとても便利なカーメンテナンス用品だと感じます。
酸性には使用可能、アルカリ性は限定的に使用可能
iK Foem Pro2のボトルは中性から酸性に対して高い耐久性がありますが、油脂や石油製品、アルカリ性には不適であるとされていますが、メーカー公式ウェブサイトによると、アルカリ性も一部限定的に使用可能なのだそうです。
| 酸性 | 適合 |
| 酢酸(最大20%) | 限定的 |
| 塩酸(最大30%) | 〇 |
| フッ化水素酸(最大20%) | 〇 |
| リン酸 | 〇 |
| 硝酸(最大20%) | 〇 |
| 硫酸(最大30%) | 〇 |
| その他の酸 | 〇 |
| アルコール | 適合 |
| ブタノール | × |
| エタノール | × |
| メタノール | × |
| その他のアルコール | × |
| 脂肪族炭化水素 | 適合 |
| ナフタレン | × |
| トルエン(最大40%) | × |
| キシレン |
| 油および石油製品 | 適合 |
| ミネラルオイル/植物油 | × |
| ディーゼルオイル | × |
| ガソリン | × |
| 灯油 | × |
| ホワイトスピリット | × |
| アルカリとケトン | 適合 |
| アセトン | × |
| アンモニア | 限定的 |
| 水酸化ナトリウム(苛性ソーダ) | × |
| 水酸化カリウム(苛性カリ) | × |
| 次亜塩素酸ナトリウム | 限定的 |
アルカリ性に耐性があるフォームガンを購入するのであれば、IK ALK Pro 2などの他のIKシリーズじゃないとダメらしいです。
国内正規販売店では、アルコールに対して限定的な耐性がある事になっていますが、公式ウェブサイトによると適合していない事になっておりますので、公式サイトの適用表へのリンクを貼らせていただきます。
iK Form 化学製品表
耐久性が高いiK FORM PRO2は洗車好きにはオススメ
国内メーカー(製造は多分中国)の一部で、耐久性やポンプの加圧力に不満を抱えていましたが、iK FOAM Pro2は耐久性が高く使用感もそこそこ良いので、どのフォームガンを購入するか悩んでいる方にはオススメです。
何故、洗車界隈に人気なのか?使ってみると何となく分かると思いますが、洗車以外にも車内のウェットクリーニングでの使用や部屋のカーペットの汚れ落としなどの様々な清掃現場で使用出来ます。
iK FORM PRO2は、Amazon・楽天市場・Yahooショッピングでお買い求めいただけます。


















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