福島県福島市渡利地区にある花見山公園は、地元の花卉園芸農家が長い年月をかけて育てた花木の山を一般に無料開放している、福島県を代表する桜と花の名所です。
花見山公園とその周辺には、花卉園芸農家が切り花用に栽培しているトウカイザクラ(東海桜)をはじめ、梅、ハナモモ、ソメイヨシノ、レンギョウ、ボケ、サンシュユ、モクレンなど、色とりどりの花々が咲き誇ります。
桜の見頃を迎える春には、山一面がピンクや白、黄色に染まり、まるで一枚の絵画のような美しい風景が広がります。その素晴らしさは、日本を代表する写真家の故・秋山庄太郎氏が「福島に桃源郷あり」と称賛したことでも知られています。
今回は、福島市の人気観光スポットである花見山公園の桜や菜の花の見どころ、散策コースから楽しめる絶景、交通アクセスや駐車場情報について、実際に撮影した写真と4K映像を交えながらご紹介します。
花見山公園の概要
福島県福島市渡利地区にある花見山公園は、「福島に桃源郷あり」という言葉で全国的に知られる、東北地方を代表する春の観光名所です。
花見山公園の歴史は、1926年(大正15年)に養蚕農家の副業として花の栽培を始めたことにさかのぼります。その後、1935年(昭和10年)頃から花木生産農家の阿部家が自宅前の雑木林を本格的に開墾し、切り花用の花木を植え始めました。
長い年月をかけて育てられた花々が山一面を彩るようになると、その美しい景色を見ようと多くの人々が訪れるようになりました。
第二次世界大戦を経験した園主には、花の美しさによって人々の心を癒やし、戦争で苦しんだ人々を元気づけたいという思いがありました。こうして1959年(昭和34年)4月に「花見山公園」と名付けられ、私有地でありながら一般に無料開放されるようになったのです。
1975年(昭和50年)頃には、写真家の故・秋山庄太郎氏が花見山公園を訪れ、その美しさに魅了されました。秋山氏が「福島に桃源郷あり」と称賛し、写真展などを通じて全国に紹介したことから、花見山公園の知名度はさらに高まりました。
花見山公園の桜の見頃は、例年3月下旬から4月中旬頃です。開花時期にはトウカイザクラやヒガンザクラ、ソメイヨシノなどの桜を中心に、梅やハナモモ、レンギョウ、ボケ、サンシュユ、モクレンなど、多彩な花々が咲き競います。
一般的な桜の名所とは異なり、花見山公園では桜だけでなく、さまざまな花木が織りなす色彩豊かな春の景観を楽しめることが大きな魅力となっています。
花見山公園で見られる桜と春の花々
花見山公園には、所要時間の目安が30分・45分・60分となる3つの散策コースが用意されており、体力や観光に使える時間に合わせてルートを選ぶことができます。
30分コースは比較的短い距離で花々を楽しめるため、時間に余裕がない方や長距離の散策が難しい方にもおすすめです。ただし、山の斜面を利用した公園のため、短いコースでも上り坂や下り坂があります。
45分コースでは、さらに高い場所へ向かいながら花見山の景色を楽しめます。そして、最も長い60分コースでは、山頂付近まで登り、周囲に広がる花木畑や福島市街地を見渡すことができます。
60分コースには傾斜のきつい坂道もあるため、足腰に不安のある方は無理をせず、歩きやすい靴で散策することをおすすめします。
天候に恵まれれば、色とりどりの花々の向こうに福島市街地や吾妻連峰を望むことができ、花見山公園ならではの美しい眺望を楽しめます。
花見山公園の大きな特徴は、自然に生えている花木だけでなく、花木生産農家が丹精込めて栽培している花々によって美しい景観が作り出されていることです。
切り花の生産を目的とした花木畑も多いため、栽培される品種や花木の成長、剪定などによって、毎年少しずつ景色が変化していきます。
同じ場所から撮影しても、年によって花の咲き方や色彩の組み合わせが異なるため、一度訪れたことがある方でも新鮮な気持ちでお花見を楽しめるのではないでしょうか。
花見山公園の魅力は、公園内だけでなく、周辺の里山にも美しい花木畑が広がっていることです。
散策コースを歩いていると、山肌を覆うように咲く桜やハナモモ、鮮やかな黄色のレンギョウなどが幾重にも重なり、奥行きのある幻想的な春の風景を楽しめます。
花の見頃には全国から多くの観光客が訪れますが、花見山公園内には複数の散策ルートがあるため、歩きながらさまざまな角度から花々を鑑賞できることも魅力です。
ただし、入口付近や人気の撮影スポット、バスの発着場所などでは混雑することもありますので、周囲の方と譲り合いながら散策しましょう。
今回の花見山公園の撮影で、特に印象に残ったのが、鮮やかな黄色の菜の花と、ピンクや白に染まった山々が織りなす風景です。
手前に広がる菜の花畑と、その奥に咲き誇る桜やハナモモの色彩が美しいコントラストを生み出し、まさに「福島の桃源郷」という言葉がふさわしい景色でした。
福島市の花見山公園で桜と菜の花を一緒に楽しめるこの風景は、春の花を撮影する写真愛好家にとっても魅力的な被写体です。
開花状況や天候によって見られる景色は変わりますが、色鮮やかな花々に包まれた里山を散策する時間は、花見山公園ならではの楽しみ方だと感じました。
花見山公園で守りたい観覧・撮影マナー
花見山公園を訪れる際に、忘れてはいけないのが私有地を一般に開放していただいているということです。
花見山公園とその周辺には、花木生産農家が仕事をしている畑や、地域の方々が生活している住宅があります。
そのため、美しい花を近くから撮影したいと思っても、立ち入りが認められていない花木畑や農作業用の通路へ無断で入ることはできません。
実際に訪れてみると、撮影に夢中になって散策路から外れてしまう方や、立ち入りが制限されている場所へ入ろうとする方を見かけることもあります。
花木を傷つけたり、農作業の妨げになったりする行為が続けば、これまで見学できていた場所が立ち入り禁止になる可能性もあります。
花見山公園の美しい景観は、地元の生産者の方々が長い年月をかけて守り育ててきたものです。
写真撮影や観光を楽しむ私たちも、決められた散策ルートを守り、農作業や地域の生活に配慮することが大切だと思います。
これからも多くの方が「福島の桃源郷」と呼ばれる美しい風景を楽しめるように、観覧マナーを守りながら花見山公園の魅力を満喫していただければ幸いです。
花見山公園 関連動画
[4K]日本の美しい風景 福島の桃源郷 花見山公園
2016年に撮影した福島県福島市・花見山公園の4K観光映像です。
撮影当日は天候にも恵まれ、青空の下で咲き誇る桜や菜の花、色鮮やかな春の花々を楽しむことができました。
この動画では、花見山公園のさまざまな散策ルートを撮影し、公園全体の景観や高台からの眺望、山々を彩る美しい花の風景をご覧いただけるようにしています。
写真だけでは伝わりにくい花見山公園の広がりや、散策路から見える景色の変化も、4Kの高画質映像でお楽しみください。
また、2012年から2015年までに撮影した過去の映像もありますので、年によって異なる花の咲き方や景色を見比べてみるのもおすすめです。
花見山公園への観光や写真撮影を計画している方は、散策コースや撮影スポットを確認する際の参考としてもご覧ください。
花見山公園 の交通アクセス・駐車場情報
| 所在地 | 東北地方/福島県福島市渡利地区 |
| 時間 | 散策自由(日没後から早朝の立ち入りはご遠慮ください) |
| 駐車場 | あぶくま親水公園(桜の開花期のマイカー臨時駐車場) 歩行が困難な方向けの優先駐車場や観光バス駐車場は別途案内あり |
| 交通アクセス | JR福島駅下車 臨時バス「花見山号」(福島駅東口~花見山方面)大人往復500円 シャトルバス(マイカー臨時駐車場~花見山方面)環境整備協力金1人500円 路線バス「渡利南まわり」 ※バスの運行・料金は記事執筆当時の参考情報です。 |
| マップコード | 475 269 239*75 |
| 関連ホームページ | こらんしょふくしま |
花見山公園は福島市の中心市街地から比較的近い場所にありますが、桜が見頃を迎える時期には全国から多くの観光客が訪れるため、周辺道路の混雑が予想されます。
開花シーズンには交通規制が実施され、花見山公園周辺への一般車両の乗り入れが制限されるため、マイカーで訪れる場合は、あぶくま親水公園に設けられる臨時駐車場を利用する方法が便利です。
臨時駐車場からは花見山方面へシャトルバスが運行されており、利用する際には花見山の環境整備協力金が必要となります。
また、JR福島駅からは開花期間中に臨時バス「花見山号」が運行されるため、福島駅周辺の有料駐車場に車を止め、公共交通機関を利用する方法もあります。
花見山公園には山道や坂道が多く、バスの発着場所から公園入口までも徒歩で移動する必要があります。歩行が困難な方や車いすを利用する方については、優先駐車場などの案内もありますので、事前に利用方法を確認しておくと安心です。
なお、交通規制の期間や駐車場の利用方法、臨時バスの運行時間・料金などは年によって変更される場合があります。お花見に出かける際は、福島市観光関連の公式ホームページで最新の交通案内をご確認ください。











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