日本三大曳山祭のひとつ「秩父夜祭」で有名な埼玉県秩父市の秩父神社は、三峯神社・宝登山神社と共に秩父三大神社の一つに数えられます。知恵の神様である八意思兼命などを祀り、学業成就や合格祈願、子孫繁栄、良縁、家内安全にご利益があるパワースポットとしても知られています。
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秩父神社と秩父夜祭
写真:PhotoAC@Amatoさん
京都の祇園祭、岐阜の高山祭と並んで日本三大曳山祭の一つに数えられる秩父夜祭は、埼玉県秩父市にある秩父神社の例祭として毎年12月2日(宵宮)・3日(大祭)の日程で行なわれます。
提灯で飾り付けられた山車(笠鉾・屋台)の勇壮な曳き回しや冬の花火大会が見れる事で知られ、秩父神社周辺を中心に秩父市内は大勢の観光客で賑わいを見せます。
秩父夜祭は、毎年12月の2日間しか見れませんが、秩父神社向かいの「秩父まつり会館」では、秩父夜祭に関する笠鉾・屋台を主とした関係資料の展示の他、る笠鉾・屋台の曳行や街中の雰囲気を音と映像によりバーチャル体験ができるプロジェクションマッピングなど、秩父のお祭りに関する展示を観賞する事が出来ます。
開館時間:9:00~17:00(4月~11月)/ 10:00~17:00(12月~3月)
休館日:第4・第5火曜日(3月~11月)/ 毎週火曜日(12月~2月)/ 12月29日~1月1日
入館料:一般 500円 / 小中学生 200円
創建2100年以上の由緒正しき「秩父神社」
秩父神社は、秩父鉄道秩父本線の秩父駅から徒歩で5分の非常にアクセスが良い場所に鎮座しており、X型交差点の真ん中に境内への入り口となる石造りの大鳥居が建てられています。
大鳥居の前は歩道が途切れているため、記念写真などを撮ろうとすると、車道に飛び出してしまう可能性が高い事に注意が必要です。
秩父神社の手水舎は、平成の百名水にも選出されている武甲山伏流水が用いられており、秩父神社参集殿の奥にある乾の井戸と同じ水が流れているのだそうです。
武甲酒造の営業時間内であれば、敷地内から湧き出る武甲酒造の仕込み水が汲めますが、武甲山伏流水は秩父駅周辺一帯から湧き出る水の全てを指すらしいです。
ちなみに、道の駅ちちぶでも飲用可能な「ちちぶの水」を汲めますが、そちらは少し違うみたいです。
秩父のお祭りでもあるのかと思うぐらい慌ただしく準備をしている様子も見られましたが、全国植樹祭の式典に出席する天皇陛下が秩父神社に訪れるため、山車を展示するための準備でした。
参道の右側にある平成殿と社務所には、国旗や旭日旗も飾られていましたが、これも天皇陛下が訪問するための準備だったのかもしれませんね。
神門の真ん中は神様の通り道とされているので、手前で一旦立ち止まり、一礼をしてから両端の門からくぐるのが丁寧な作法です。
秩父神社の神門の下側に、神様が進まれる門である事を示す、「正中」と書かれた札が立てられていました。
秩父神社境内には、柞稲荷神社(ははそいなり)神社が鎮座しています。
倉稲魂神(うがのみたまのかみ)を御祭神としますが、全国各地にあるお稲荷さんこと稲荷神社の主祭神として知られる宇迦之御魂神と同一の神様で、五穀豊穣や商売繁盛にご利益があるとされています。
境内にある授与所では、厄除やお宮参りなど各種祈願の申込受付をはじめ、お守りや縁起物などを授与しています。
平成の名水百選に選ばれた御神水の「妙見神水」が500mlペットボトルで置いてありましたが、乾の井戸と同じ水かな・・。
日本最古の神社の1つに数えられる秩父神社は、日本の第10代天皇である崇神天皇の時代、今から約2100年以上前に創建された歴史が深い神社であると伝えられています。
初代の知知夫国造である知知夫彦命が、祖神の八意思兼命を祀ったことから始まると伝えられ、1592年に江戸幕府を開いた徳川家康公が寄進して、代官成瀬吉右衛門に建造させたものと伝えられています。
ご祭神に、八意思兼命(やごころおみかねのみこと)・知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)・天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)・秩父宮雍仁親王(ちちぶのみややすひとしんのう)の四柱を祀り、学業成就や合格祈願、子孫繁栄、家内安全、商売繁盛などにご利益があります。
徳川家康が寅年に誕生した事から、虎にまつわる彫刻が施され、日光東照宮の三猿や眠り猫で有名な伝説の名工・左甚五郎の作品であるとの事。
家康公は日光東照宮に祀られていますが、意外な所で徳川家と大きな繋がりがあったのですね。
「子宝・子育ての虎」や「つなぎの龍」が特に有名ですので、秩父神社に訪れた時は、美しい彫刻の数々もよく見て欲しいものです。
秩父神社 交通アクセス・観光情報
所在地 | 〒368-0041 埼玉県秩父市番場町1−3 |
参拝時間 | 8:30~17:00 |
駐車場 | 秩父市営駐車場 二輪車 210円 / 普通車等 520円 / マイクロバス 1,040円 / 大型バス 1,570円 |
交通アクセス | 秩父鉄道秩父駅より徒歩3分 西武秩父線西武秩父駅より徒歩15分 関越自動車道 花園I.C.より約30km。花園I.C.を降り、国道140号線を秩父・三峰方面へ。 |
駐車場 | 秩父神社 参集殿内参拝者駐車場(約20台) 秩父神社 西側参拝者用駐車場(30台) 秩父駅前タイムズ駐車場(有料) |
関連ウェブサイト | 秩父神社 |
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