2022年8月8日、静岡県熱海市の熱海湾で開催された「熱海海上花火大会」を観覧してきました。当日は熱海駅や熱海サンビーチ周辺の駐車場がほぼ満車だったため、花火大会に合わせて駐車場を無料開放していた高台のMOA美術館から撮影しました。熱海温泉街の美しい夜景を背景に、夏の夜空を彩る花火を楽しむことができました。
熱海海上花火大会の歴史
熱海海上花火大会は、1952年(昭和27年)に始まった歴史ある花火大会で、夏だけでなく春夏秋冬を通して開催される熱海の代表的な観光イベントです。
その起源は、1949年(昭和24年)8月31日に発生した「キティー台風」による高波で、海岸地区の140戸以上の家屋が流失した災害と、翌1950年(昭和25年)に相次いで発生した熱海駅前火災、さらにその10日後の熱海大火にあります。特に熱海大火では市街地の979棟が焼失し、街は甚大な被害を受けました。
こうした災害からの復興に尽力した市民をねぎらい、街の再生を願って1952年に花火が打ち上げられたことが、現在まで続く熱海海上花火大会の始まりです。
その後、1989年(平成元年)に伊豆半島東方沖で群発地震が発生した年には、初めての忘年海上花火大会も開催されました。夏以外の季節にも花火を楽しめる催しとして発展し、観光客を呼び込む役割も担うようになりました。
熱海海上花火大会
熱海海上花火大会の打ち上げを担当しているのは、静岡県藤枝市に本社を置く花火製造会社「株式会社イケブン」です。コンピューターによる電気点火技術を活用し、0.01秒単位で打ち上げのタイミングを制御するデジタルスターマインなど、緻密に計算された花火演出が特徴です。
また、会場となる熱海湾は三方向を山に囲まれたすり鉢状の地形となっており、花火の打ち上げ音が周囲に反響するため、海岸沿いの観覧会場では迫力と臨場感のある花火を楽しむことができます。
なかでも最大の見どころは、フィナーレを飾る「大空中ナイアガラ」です。一般的なナイアガラのように火薬を吊り下げる仕掛け花火ではなく、打ち上げ場所全体から銀色のスターマインを一斉に打ち上げる演出で、熱海湾の夜空を埋め尽くすように花火が広がります。
広範囲に打ち上がる花火が次々と重なり合い、夜空を明るく照らし出す光景は圧巻で、熱海海上花火大会を象徴するプログラムとなっています。
MOA美術館から眺める熱海温泉街の夜景と花火
熱海海上花火大会は1回あたりの打ち上げ時間が比較的短いため、それほど混雑しないだろうと思っていたのですが、実際には想像以上の賑わいでした。
観覧した2022年8月8日は、午後3時頃の時点で熱海駅周辺から熱海サンビーチ付近まで渋滞が続き、周辺の駐車場もほぼ満車という状態でした。空いている駐車場を探して市街地を回りましたが、なかなか見つからず、最終的に観覧場所として選んだのが、熱海温泉街を見下ろす高台に位置するMOA美術館です。
MOA美術館は、岡田茂吉の美術品コレクションを基盤に設立された美術館で、国宝3件、重要文化財67件を含む約3,500点の美術品を収蔵しています。
この日は熱海海上花火大会の観覧に合わせて駐車場が無料開放されており、多くの観覧客で賑わっていました。
MOA美術館の魅力は、花火だけでなく、熱海温泉街の夜景を一緒に眺められることです。熱海湾を囲む斜面にはホテルや旅館などの建物が立ち並び、日が暮れると街の明かりが広がり、美しい都市景観が浮かび上がります。
高台から見下ろす熱海の夜景と、その先に広がる熱海湾の上空で打ち上がる花火の組み合わせは、海岸沿いの観覧会場とは異なる魅力があります。温泉街の明かりを背景に色鮮やかな花火が広がる光景は、なかなか幻想的でした。
熱海の夜景と花火を一緒に撮影したい方や、高い場所から打ち上げ全体を見渡したい方には魅力的なロケーションですが、花火の迫力や熱海湾特有の音響効果を間近で体感したい場合は、熱海サンビーチや親水公園周辺などの観覧会場がおすすめです。
熱海海上花火大会の映像
2022年8月8日にMOA美術館から撮影した、熱海海上花火大会の4K動画です。熱海温泉街の美しい夜景と、熱海湾の夜空に広がる花火を一緒にご覧いただけます。
【熱海温泉の夜景と花火】2022年 熱海海上花火大会【4K UHD】
開催場所のマップ
今回の観覧場所のマップ
熱海海上花火大会の観覧には、熱海サンビーチや親水公園周辺の駐車場を利用できますが、花火大会当日は混雑しやすく、早い時間から満車になる場合があります。
今回観覧した2022年8月8日は、MOA美術館の駐車場が花火観覧用に無料開放されていたため、こちらを利用しました。ただし、花火大会終了後は速やかに退場するよう案内がありましたので、利用する際は係員の指示に従う必要があります。
なお、MOA美術館の駐車場が花火観覧用に無料開放されるかどうかは、開催日によって異なる可能性がありますので、同じ場所からの観覧を検討する場合は事前にご確認ください。








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