令和元年10月13日未明の台風19号に伴う豪雨で関東から東北地方の広い範囲で洪水による被害を受けて、一週間経過した現在も水没したままの地域や片付けに追われている地域が沢山あります。
大崎市ではボランティアセンターを開設して、復旧活動を進めていますが、現在手を付けられる状況にあるのは、被災地域の1/3程度であるそうです。
まだまだ先が長くなりそうな状況ではありますが、大崎市鹿島台でのボランティア活動時に聞いた事や、気付いた事もありましたので、ボランティア活動時の注意点をまとめました。
大崎市だけではなく、被災地域全体でも参考になると思いますので、ご一読いただければ幸いです。
記事内の目次
ボランティアセンターについて
令和元年台風19号の被災地域では、復旧作業に携わるボランティアを募集するボランティアセンターを開設しています。
ボランティアセンターを開設するという事は、ボランティアを受け入れられる状態が整った場合や被災者からのニーズが把握できている状態が整ったという状況になっています。
それ以前の場合はボランティアでの復旧作業ができる状態ではなく、消防や自衛隊による復旧活動が優先となりますので、個別に現地に向かっても渋滞を引き起こしたり復旧作業の妨げとなってしまう可能性があります。
ボランティアセンターで受け付けとボランティア保険の加入を済ませてから、現地で指示を受けるようにした方が良いでしょう。
また、個人でのボランティア受付が殺到してパンクしている地域もありますので、TwitterやFaceBookなどの個人からの情報だけではなく、ボランティアセンターを開設している機関のホームページやSNS等での確認をお願いします。
特に「○○から聞きましたが」とか「○○さんからの情報ですが」というSNSでの情報は、現地での情報と食い違っている部分も多いので、あまり鵜呑みにしない方が良いかもしれません。
2019年10月18日の時点では、丸森町への個人からの問い合わせが殺到して個別に対応できない状況にあると発表されています。
丸森町災害ボランティアセンター Facebookページ
https://www.facebook.com/marumori.volunteer/
丸森町災害ボランティアセンター Twitterアカウント
https://twitter.com/marumorivolunt1
ボランティア活動時の服装や装備について
- 作業服などもありと言えばありですが、泥のかき出しや家財道具の移動など、濡れた物を扱う作業が多いため、耐水性のある衣類や雨合羽などを着用した方が良いでしょう。
- 足元がぬかるんでいる場所がほとんどなので、長靴は必要です。
- 軍手ではなく、耐水性のあるゴム手袋を着用した方が良いですが、所々油が漏れ出た形跡もあったので、耐油性のあるゴム手袋の方がもっと良いかもしれません。
- 道路が乾燥している場所では、未消毒の砂ぼこりや粉塵などが舞っていたので、防塵マスクやゴーグルを着用して作業にあたった方が良いでしょう。
- ポシェットタイプの小物入れや、背負い式のリュックサックに小物や水分、塩飴等を入れていった方が良さそうです。手提げバックは、路上に置きっぱなしにしなくてはいけない場面もありましたので止めておいた方が良いかもしれません。
- 釘が出ている家具やささくれになっている木材などもあったので、万が一怪我をした時のために応急セットを持って行った方が良さそうです。
- 水筒やペットボトルに入れるのはジュースやスポーツドリンクではなく、水を持って行った方が現地で手や目を洗ったりする事もできるのでオススメです。
- その他必要な物は、被災者のニーズや被災状況などによって変わりますので、ホームページやボランティア受付時に確認しましょう。
ボランティア作業時について
- 水没状態が解消した地域から順次作業を行っていたようでしたので、刻々と状況は変化するような感じでした。
- 被災地域では何人かでまとまって行動するようになるので、コミュニケーションを取り合い、人の手が必要な場所や手伝いが欲しい場所などをお互いに把握しておいた方が良いでしょう。
- 荷物の運び出しや泥のかき出しの際は、その家の方にその都度確認しながら作業を行って、家財を廃棄する時などは、特に注意して下さい。
- 被災地域では、物だけではなく人々の心も傷ついています。様々な心境で過ごしている人がいる中で、必要な事や手伝う事を聞かなくてはなりません。心にゆとりを持って相手の方の気持ちになって話を聞くようにしましょう。
大崎市のボランティア活動
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宮城県大崎市では、鹿島台地域と古川地域の2ヶ所でボランティアの受付を行っています。
鹿島台地域は、鎌田記念ホールのボランティアセンターで受付を行い、鹿島台以外の地域は大崎市歯科医師会 口腔保健センターで受付を行っています。
関連ウェブサイト:大崎市社会福祉協議会ホームページ
鹿島台のボランティアセンターでは9:00~15:00の活動時間なのですが、まだまだ人手が足りないらしく9時~11時まで受け付けをしているそうです。
まだ復旧作業が始まったばかりなので、今後変わる可能性もあるので大崎市社会福祉協議会や大崎市公式ウェブサイトで確認して下さい。
ボランティアセンターでは、ボランティア保険への加入や作業地域の指示などが行われます。
現状で作業が可能な場所が1/3ぐらいで、残りの2/3の地域で水が引かず、大崎市ではまだまだこれからも人手が必要な状況なのだそうです。
通行可能な道路の脇には、処分する家財なども置かれているため、車一台がやっと通れる幅になっている場所も多数ありました。
個人的なボランティアで向かうのはとても有難い話ではありますが、直接現地に行ってしまうと路上駐車などが原因で復旧作業の妨げとなってしまう事があり、通行するたびに道路上で作業している重機の作業を止めなくてはいけない場所もありました。
直接向かわず、ボランティアセンターで受付を済ませてから指示を受けるようにしましょう。
まだまだ、継続的に復旧作業を手伝いますので、気付いた事がありましたら追記していきます。
ボランティアセンターを開設している機関のホームページやSNS等での確認と記載しましたが、こちらのTwitterアカウントは大崎市の状況をリアルタイムに発信しているようです。
9:00〜大崎市災害ボランティアセンター・サブセンター(鎌田記念ホール敷地内)に。
本日18日は、3チーム5名体制の計15名で、鈴掛地区・上志田地区で作業を行う事に。ありがとうございます。
明日はあいにくの雨予報のためお休み。週末ボランティアを予定されていた皆様、是非20日(日)にお願い致します! pic.twitter.com/eyTCQRde8i— 佐藤弘樹 宮城県大崎市議会議員 (@casket_sato) October 18, 2019
宮城県大崎市鹿島台で台風19号被害のボランティアセンター。
昨日の倍の人数が集まりました。
ありがとうございます。
お近くの方、来れる方、どうぞよろしくお願いします。
090-4270-8170 pic.twitter.com/Rep4H5aR2T— のぶ (@nobumi_t) October 18, 2019
令和元年台風19号による被害を受けて全国各地で災害ボランティアが派遣されるようになりました。それに伴って各地で復旧作業を行うボランティアの負担軽減のために、災害ボランティアに従事する車両に対する高速道路利用の無料措置を実施しています。 ボランティアに参加している方の中には知らない人も多いと思います...
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