2017年4月24日から29日まで、秋田県大仙市で「第16回国際花火シンポジウム」が開催されました。日本を含む38の国と地域から449人の花火関係者が参加した国際会議に合わせ、4月25日・27日・28日・29日には、雄物川河畔の大曲花火大橋下流河川敷で「大曲の花火~春の章~ 世界の花火 日本の花火」を開催。日本と海外の花火師が技術と芸術性を競い合い、4日間で約33,000発の美しい花火が夜空を彩りました。この記事では、2017年の大曲の花火 春の章で披露された各社の作品、尺玉・二尺玉の打ち上げ、音楽花火、グランドフィナーレを、当時の映像とともに紹介します。
大曲の花火 春の章 2017|第16回国際花火シンポジウムの概要
国際花火シンポジウムは、世界各国の煙火製造業者や花火師、研究者などが集まり、花火技術や安全性、芸術表現について交流する国際会議です。1992年にカナダのモントリオールで第1回が開催され、その後はおおむね1年半から2年ごとに世界各地で開かれてきました。2017年の大仙市大会は、2005年に滋賀県で行われた第8回大会以来、日本では2回目の開催となりました。
会期中は研究成果の発表や展示商談会が行われ、国内外の専門家が花火の製造・演出技術に関する知見を共有しました。一般向けの花火ショーは4月25日・27日・28日・29日の4夜にわたり、全国花火競技大会「大曲の花火」でも知られる雄物川河畔の会場で実施されました。
花火の開演は各日19時。4月25日と27日は約45分間、28日は約50分間、最終日の29日は約1時間20分間にわたり、日本の伝統的な割物花火から海外のダイナミックな演出まで、多彩なプログラムが披露されました。特に最終日は、各国の音楽花火や大曲の花火協同組合によるワイドスターマインが夜空を彩り、迫力あるフィナーレを迎えました。
「日本の花火」では、大曲全国花火競技大会などで実績を持つ花火師たちが、緻密な多重芯の割物や独創的な創造花火を披露。一方、「世界の花火」では、カナダやスペイン、中国、メキシコなどの花火業者が、音楽に合わせて打ち上げるミュージックスターマイン(音楽花火)などを展開しました。花火の色彩や広がり、音楽との調和を、個別の動画でじっくりと楽しめます。
日本の繊細な花火技術と海外の華やかな演出が同じ会場で披露された4夜は、花火ファンの間で「伝説の4日間」とも語られました。以下では、2017年の国際花火シンポジウムで披露されたオープニング花火、各煙火店の創作作品、日本煙火芸術協会による尺玉競演、最終日のグランドフィナーレまで、日付順に紹介します。
大曲の花火 春の章 1日目|2017年4月25日
オープニング花火 大曲の花火協同組合
日本の花火「世界に咲かせよう 日本の花」 山梨県 株式会社山内煙火店
日本の花火「世界に咲かせよう 日本の花」 山梨県 株式会社山内煙火店
山内煙火店の「世界に咲かせよう 日本の花」は、火薬を人々の悲しみではなく喜びにつなげたいという、平和への願いを込めた作品です。日本の伝統的な花火を中心に、繊細な和火の輝きと華やかな色彩で、夜空に美しい花を咲かせます。
カナダの音楽花火「フリーダム」 シリウス・パイロテクニックス
第16回国際花火シンポジウム 大曲の花火 春の章 2017 ~世界の花火 カナダ シリウス・パイロテクニックス「フリーダム」
カナダのシリウス・パイロテクニックスによる「フリーダム」は、4曲の音楽とともに展開する花火ショーです。過塩素酸を成分に含まないと紹介された製品や、メキシコ工場からの新製品を取り入れ、音楽と色彩が一体となる演出を披露しました。
日本煙火芸術協会会員による尺玉競演
日本煙火芸術協会会員による尺玉競演
4/25 第1部
1.昇曲導三重芯引先黄閃光 長野県 藤原 信雄
2.昇曲付夢桜~春の息吹~ 宮城県 若松 將生
3.昇曲付三重芯変化菊 茨城県 山﨑 芳男
4.昇曲導銀世界千輪菊 静岡県 田畑 喜一郎
5.昇小花八重芯錦冠菊点滅群声 茨城県 森 武
4/25 第2部
1.昇曲付八重賛華芯紅煌星 埼玉県 根岸 和弘
2.昇曲付三重芯変化菊 新潟県 小泉 英一
3.昇天銀竜万華鏡写輪丸 秋田県 久米川 正行
4.昇曲付四重芯変化菊 長野県 青木 昭夫
5.昇曲付八重芯錦冠花車 東京都 小勝 則孝
日本の花火「大地国形、幻想物語」 秋田県 株式会社小松煙火工業
日本の花火「大地国形、幻想物語」 秋田県 株式会社小松煙火工業
小松煙火工業による「大地国形、幻想物語」は、地球と宇宙を題材にした幻想的な花火作品です。日本的な美意識を感じさせる色彩と構成に加え、三重芯・四重芯・五重芯などの大玉が描く美しい光の輪も見どころとなりました。







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