スマートフォンのほかに、タブレットやノートパソコンなどの複数のデバイスを使用する際に、通信料金を抑えられるUQ WiMAX +5G対応のモバイルWi-Fiルーター「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01」と、月間データ容量の上限を気にせず5G通信を利用できる「BICギガ放題プラス」をご紹介します。
モバイルWi-Fiルーターの魅力
スマートフォンのほかにタブレットやノートパソコンなどの複数のデバイスを使用していると、モバイル回線の契約や通信料金の高額化で悩まされることが少なからずあると思います。
スマートフォン単体でデータ通信量無制限のプランを契約し、データシェアやテザリングを使用して複数のデバイスで通信回線を共有する方法もありますが、契約する料金プランによっては、月間30GBなどのデータ容量を超えると通信速度が制限されたり、制限を解除するために追加のデータ容量を購入するデータチャージが必要になったりします。
追加の回線契約をせず、店舗やホテルに設置された無料Wi-Fiを使用する方法もありますが、Wi-Fiが利用できるホテルでも、実際には宿泊する部屋まで電波が届いておらず、別途設置されているインターネットルームやロビーでしか使用できない例もあります。特に出張が多い社会人の方は、このような問題に一度は遭遇したことがあるのではないでしょうか。
2020年から続いた新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、会社に出勤せずに仕事を行うテレワークや、旅行先などで仕事をするワーケーションが注目されるようになりました。さらに、無観客イベントでの動画のライブ配信や、Zoomなどのビデオチャットサービスを使用したオンラインミーティングなど、場所を問わず大容量のインターネット通信を利用できる環境が求められるようになりました。
契約するモバイル回線によっては、大容量のデータ通信を行うと速度制限が適用される場合もありますが、比較的制限が緩く、月間データ容量の上限を気にせず通信できるプランを選べるのが、モバイルWi-Fiルーター(ポケットWi-Fi)の魅力なのです。
モバイルWi-Fiのメリット
- 回線工事が不要で、契約後すぐにインターネット通信を利用できる
- 1台のWi-Fiルーターで複数の端末を同時にインターネットへ接続できる
- 契約した通信事業者の電波が届く場所であれば、外出先でも使用できる
- 月間データ容量の上限がないプランを選べば、原則無制限で通信できる
- スマートフォンでテザリングを行う必要がなくなり、スマートフォン側の負荷やバッテリー消費を抑えられる
- スマートフォンの料金プランを低容量のものに変更することで、通信料金を抑えられる場合がある
- 通信量をリアルタイムでディスプレイに表示できる機種がある
- IPv4/IPv6デュアルスタックに対応した機種や通信サービスを選べる
モバイルWi-Fiのデメリット
- 通信速度はスマートフォンとほとんど変わらない場合がある
- 使用する場所や時間帯によっては通信速度が安定しない
- Wi-Fiルーターを別途持ち歩く必要があり、端末が1台増えてしまう
- もともと通信量が少ない人には、料金面でのメリットがほとんどない
- 料金を低く抑えようとすると、2年や3年などの契約期間の条件が設けられている場合がある
- プラスエリアモードなどの月間データ容量の上限を超えると、翌月1日まで通信速度が制限される場合がある
- スマートフォンでのテザリングに比べてスマートフォン側の消費電力は抑えられるが、長時間の通信を行う場合は、Wi-Fiルーター用のモバイルバッテリーなどの外部給電機器が必要になることがある
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01を購入しました
今回、BIC WiMAXの契約時に購入した端末は、Samsungが製造している5G対応モバイルWi-Fiルーター「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01」です。
今回、通信回線にはBIC WiMAX +5Gを選びましたが、この端末1台でWiMAX 2+のほか、au 4G LTEやau 5Gのモバイル回線も利用でき、さらにプラスエリアモードに切り替えることで、スタンダードモードよりも広いエリアで通信できるようになります。
WiMAX +5Gのスタンダードモードは月間データ容量の上限なく使用できますが、契約したBICギガ放題プラスのプラスエリアモードには月間15GBの制限が設けられています。
※後に楽天モバイルでも使用できることが分かりました。
購入後、初期設定などで約1GBの通信を行い、その後、フルハイビジョンでのライブ配信を約25分間実施したところ、合計で2.49GBほどのデータ通信量になりました。
サービスエリアマップを見る限りでは、4Gの周波数帯を転用した5G NR通信のエリア外であるにもかかわらず、実際には5Gでの通信ができており、微弱な電波でも5G回線が届いていれば接続できる場合があるようです。
また、通常の利用では十分な通信速度が出ていましたが、イベント開催場所のように多くの人が集まる場所では、回線の輻輳によって安定した通信が行えないこともありますので、混雑時のつながりにくさはスマートフォン向けのモバイル回線とほぼ同等だと思っておいても良いでしょう。
端末購入時に契約したBIC WiMAX +5Gでは、IPv4とIPv6の両方を利用できるデュアルスタックに対応しており、IPv6に対応したGoogleやYouTubeなどのウェブサービスにも接続できます。実際にIPv6での通信を利用したライブ配信も行いましたが、通信環境が安定していれば、フルハイビジョン映像のライブ配信にも十分活用できそうです。
実測の通信速度測定結果
購入当時は、どの移動体通信事業者でも高速通信が可能な5G Sub6やミリ波の対応エリアはまだ少なく、繁華街などの人が集まる場所を除くと、4Gの周波数帯を転用した5G通信のエリアが中心となっていました。
USENのスピードテストを使用してWiMAX +5Gの通信速度を測定しましたが、4Gの周波数帯を転用した、いわゆる「なんちゃって5G」では4G LTEと通信速度がほとんど変わらず、プラスエリアモードを使用しても大きな変化は見られませんでした。
今回導入したGalaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01は、5GのSub6や4G周波数帯を転用した5G NRには対応していますが、ミリ波には対応していないのでご注意ください。もっとも、当時はミリ波に対応したエリア自体が非常に限られていましたが。
この回線速度であれば、YouTubeの高画質動画の視聴やサブスクリプション型の音楽配信サービスなど、ある程度の通信速度が必要なサービスでも問題なく利用できており、Ping値も思っていたほど悪くはありませんでした。
しかし、夜間に速度を測定すると通信速度が半分ほどまで低下することがあり、パケットロスが頻繁に発生する場所もありましたので、繁華街などの人が多い場所では、通信回線が安定しない場合もあるようです。
屋外で使用可能なWi-Fiの電波帯
モバイルWi-Fiルーターを屋外で使用する際には、Wi-Fiの周波数帯に注意する必要があります。日本では5GHz帯のうち、5.2GHz帯(W52)や5.3GHz帯(W53)の屋外利用が原則として制限されており、5.6GHz帯(W56)については、所定の条件を満たす機器で屋外利用が認められています。
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01で使用できる5GHz帯のWi-Fiは屋内利用を前提としているため、屋外で使用する際には2.4GHz帯に設定する必要があります。
5GHz帯は2.4GHz帯に比べて電波干渉を受けにくく、高速通信に適しているというメリットがありますが、屋外での使用条件に違反すると電波法上の問題となるため、屋外でも使用することが多いのであれば、常時2.4GHz帯に設定しておくことをおすすめします。
なお、電波法第110条では、無免許の無線局の開設や運用など、一定の違反行為に対して、当時は1年以下の懲役または100万円以下の罰金が定められていました。すべての周波数帯の使用違反に一律で適用されるものではありませんが、定められた使用条件は必ず守るようにしましょう。
Galaxy 5G Mobile Wi-Fiの仕様
タイプ
Wi-Fiルーター
サイズと重量
サイズ(W×H×D): 約147mm×約76mm×約10.9mm
重量: 約203g
画面サイズ
5.3インチ
最大通信速度
受信最大2.2Gbps*/送信最大183Mbps*
*通信速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。記載の通信サービスはいずれもベストエフォート型サービスです。エリア内であってもお客さまのご利用環境、回線の状況などにより通信速度が大幅に低下したり、通信自体がご利用いただけなくなる場合があります。通信速度は機器の能力に依存します。通信速度は記載時点の最大通信速度であり、今後、速度低下も含め、変更になる可能性があります。
対応通信規格
5G(sub6/NR化)/4G LTE/WiMAX 2+
Wi-Fi規格
IEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz対応)
Wi-Fiテザリング台数
最大10台(WPS対応)
USBテザリング台数
1台
同梱物
SIM取り出し用ピン(試供品)
取扱説明書
対応通信プロトコル
IPv4/IPv6デュアルスタック対応
カラー
ホワイト
バッテリー
5,000mAh
実際の使用感
ここまでにも記載してきましたが、5Gの電波を受信できたとしても、利用する場所によっては4Gの周波数帯を転用した、いわゆる「なんちゃって5G」での通信となるため、受信最大2.2Gbps、送信最大183Mbpsという理論上の最大通信速度には程遠い状況です。
購入当時は、全国的にも5GのSub6やミリ波の対応エリアが限られており、4Gの周波数帯を転用した5G通信のエリアでは、通信速度は4G LTEと同等と考えても良さそうでした。
また、契約したWiMAX +5G回線ではIPv4とIPv6のデュアルスタックに対応しており、IPv6を使用したライブストリーミングでは、ハイビジョン映像でもフレームドロップなしで48分間の配信を行うことができました。
実際にWi-Fiで同時接続できる端末は最大10台となっており、ノートパソコンやタブレット、スマートフォンを同時に接続しても接続台数には十分な余裕があるため、Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01の同時接続台数は、個人で使用する分には十分な仕様だと考えて良いでしょう。
🔴YouTube Live|コロナ禍で減便中の仙台空港 飛行機の離着陸 ライブ配信
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01のバッテリー持続時間も優秀な方で、例えばYouTubeを連続で視聴するような使い方でも、充電なしで15時間ほど通信を続けることができました。ただし、ハイパフォーマンス設定で長時間使用するのであれば、モバイルバッテリーは必須だと思います。
上記のYouTube動画は、4G LTE回線でIPv6を使用してライブ配信を行った際のアーカイブ映像で、最大7,000kbpsのVBR(可変ビットレート)で配信しました。
IPv4で通信を行っていた際には、最大4,000kbpsでもフレーム落ちが多発していましたが、今回のIPv6を使用した配信では通信がかなりスムーズになったような印象があります。ただし、通信の安定性には電波状況や回線の混雑なども影響するため、IPv6への切り替えだけが改善の原因とは限りません。
また、長時間のライブ配信などで継続的にWi-Fiを使用するのであれば、モバイルバッテリーは必要だと思っておいた方が良いため、持ち運びの手軽さという面では、必ずしも優れているとは言い切れない端末だと思います。
2回線合計の通信料金については、BIC WiMAXを契約する際にスマートフォンの回線をUQモバイルの「くりこしプラン(S)」へ変更したため、以前のau回線を契約していた時よりもトータルで安く済んでおります。
当時のUQモバイルのくりこしプランには、データ通信容量を消費せずに通信できる節約モードがありましたので、モバイルWi-Fiを併用することで、スマートフォン側の高速データ通信容量をほとんど消費せずに済み、余ったデータ容量を翌月に繰り越すことも可能でした。
BIC WiMAXのBICギガ放題プラス
BICギガ放題プラスには、以前は直近3日間で15GB以上の通信を行うと、混雑する時間帯に通信速度が制限される条件がありましたが、2022年2月1日から速度制限の条件が変更され、スタンダードモードでは月間データ容量の上限を気にせず利用できるようになりました。
ただし、通信量が完全に無制限というわけではなく、一定期間内に大量のデータ通信を行った場合には、回線の混雑状況などによって通信速度が制限されることがあります。
一方、より広いau 4G LTEやau 5Gのエリアで通信できるプラスエリアモードについては、契約したBICギガ放題プラスでは月間15GBの通信容量制限が設けられており、上限を超えると当月末までプラスエリアモードの通信速度が制限されます。
通信エリアについては、購入当時は地方ほど5Gが開通していない場所も多く、5G通信に関しては地方都市の一部で専用の周波数帯を使用するSub6が利用できるものの、それ以外の5G対応エリアでは4Gの周波数帯を転用した5G通信が中心となっていました。
首都圏在住者と比較すると、5Gの対応エリアが少ない地方在住者は少々不便な思いをすることが多いかもしれませんが、4Gの周波数帯を転用した5G通信でも、ライブ配信や高画質動画の視聴は問題なくできております。
詳しくはWiMAXのサービスエリアマップを参照してください。
また、WiMAXについては、BIC WiMAXやUQ WiMAXなど契約するブランドが異なっていても、基本的には同じWiMAXの通信ネットワークを利用するため、月額料金や契約期間、通信制限などの条件を比較して検討することをおすすめします。
2026年10月追記:Galaxy 5G Mobile Wi-Fiの販売終了と後継機種
この記事で紹介しているSamsung製の「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01」は、2021年4月8日に発売された5G対応モバイルWi-Fiルーターですが、現在は新品の正規販売が終了しています。
WiMAX +5G対応のモバイルルーターについては、その後「Speed Wi-Fi 5G X11」や「Speed Wi-Fi 5G X12」などが発売され、2025年3月27日には新たに「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」が登場しました。Galaxyシリーズの直接的な後継機種ではありませんが、2026年10月現在、UQ WiMAXやBIC WiMAXで案内されている後継世代のモバイルWi-Fiルーターです。
Speed Wi-Fi DOCK 5G 01は、5G SA通信に対応し、受信最大3.5Gbps、送信最大286Mbpsの通信性能を備えています。5,400mAhのバッテリーを搭載し、Wi-Fiで最大48台、有線LANまたはUSBで1台の合計49台まで同時接続できるほか、付属のドックを使用することで有線LAN接続も可能になっています。
また、Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01がIEEE802.11acまでのWi-Fi規格に対応していたのに対し、Speed Wi-Fi DOCK 5G 01はWi-Fi 6(IEEE802.11ax)にも対応しており、複数のデバイスを接続する際の使い勝手も向上しています。
最新の製品情報や販売状況については、UQ WiMAX公式サイトのSpeed Wi-Fi DOCK 5G 01製品情報をご確認ください。
BIC WiMAXの料金プランも新しくなりました
この記事で紹介している「BICギガ放題プラス」は、購入当時のWiMAX +5G対応プランですが、その後は5G SA通信に対応した「BICギガ放題プラスS」が登場し、2025年4月1日からは新規契約向けに「BICギガ放題プラスS2」の提供が開始されました。
BICギガ放題プラスS2は、スタンダードモードで月間データ容量の上限を気にせず利用できるほか、プラスエリアモードについても月間30GBまで利用できます。ただし、ネットワークの混雑状況や大量のデータ通信によっては、通信速度が制限される場合があります。
また、2026年10月1日には料金改定が実施され、BICギガ放題プラスS2の基本月額料金は税込5,280円となりました。WiMAX +5G割が適用される場合は、13カ月間にわたり月額682円が割り引かれ、税込4,598円で利用できます。
なお、BICギガ放題プラスS2は契約開始月を含む4カ月間のプランとなっており、5カ月目からは「BICギガ放題プラスS」へ自動的に変更されます。また、旧プランと新プランでは対応する通信方式やSIMカード、契約条件などが異なるため、Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01から機種変更する際には確認が必要です。
最新の料金やキャンペーン、対応機種については、BIC WiMAX公式サイトをご確認ください。












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