気象庁が2022年1月17日13時59分に日本全域で若干の海面変動を含む津波予報を発表しました。1月15日にトンガで発生した海底火山の噴火の影響で16日に鹿児島県の奄美大島で同日午後11時に1メートル20センチ、岩手県の久慈港で1メートル10センチの津波を観測し、日本全域で津波注意報と警報を発令していました。
その後、被害が発生するような津波が押し寄せる可能性が無くなったため、16日の午後2時にそれまで発表していた全ての警報・注意報が解除されましたが、再び若干の海面変動を含む津波予報が発表されました。
出典 : 気象庁潮位観測情報
東北地方で最も高い1メートル10センチの津波を観測した岩手県の久慈港では、潮位の変化自体は減少傾向であるものの、満潮と重なった13時頃から15時にかけて高潮注意報を発令する基準の波が押し寄せているようです。
平常時であれば、ここまで上下動がある波形は記録されていないので、警報発令時に記録したほどの高い波が来なくとも、16日から継続して海面変動は起きていたという事になります。
噴火の際に発生した衝撃波が地球を一周して、17日の午前9時頃に再び日本に到達した様子もウェザーニュースが観測していますが、火山爆発指数が5~6の100年一度クラスか、それ以上の力で噴火した可能性もあるらしい。
今まで観測した例がほとんど無く、メカニズムも解明されていない津波が発生したので、海面変動がこの後どのように変化するのかは心配な所でもありますが、明日も東北地方では4時50分頃と14時50分頃に再び満潮を迎えますので、その時間帯も含めて海や川には近づかない方が良いでしょう。
地上まで上がって来るような大きな津波が来なくとも、特に東北地方は漁業が盛んな地域でもあるので、養殖筏や漁船に大きな被害が無い事を祈るばかりです。
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