宮城県多賀城市の多賀城跡あやめ園で毎年6月中旬から下旬まで行われている「多賀城跡あやめまつり」は、二万一千平方メートルの敷地に約800種類300万本の菖蒲やハナショウブ、カキツバタなどの花が美しく咲き誇ります。
記事内の目次
多賀城跡あやめ園とは?
宮城県多賀城市の多賀城跡は、神亀元年に按察使の大野東人によってこの地に築城、創建した陸奥国の国府と鎮守府が置かれていた場所で、奈良時代と平安時代の行政の中心地になっていた重要な場所です。
多賀城跡は奈良県の平城京跡、福岡県の太宰府跡と共に日本三大史跡に数えられ、国指定特別史跡にも指定されています。
多賀城市が史跡多賀城跡の有効活用と花と緑のまちづくりの一環として1985年にアヤメ科の植栽を始め、市制施行15周年を迎えた事を記念して1986年に アヤメ科アヤメ属のアヤメ ・ カキツバタ ・ ハナショウブを総称して市花を 「あやめ」と制定し、 翌年に「あやめまつり」が開催されたのが多賀城跡あやめ園のはじまりです。
多賀城跡あやめ園は、約2万1千平方メートルの広大な敷地に800種類300万本のアヤメやカキツバタ・花菖蒲などを植栽し、毎年6月中旬から下旬にかけて見頃を迎える美しい花々が訪れる人々の目を魅了しています。
多賀城跡あやめまつりの見どころ
多賀城跡あやめ園は、東北随一の規模とされていますが、日本四大あやめ園を超えるほどの豊富な品種と本数を見る事が出来る花の名所です。
アヤメやカキツバタ・花菖蒲などの花々が800種類も植栽されており、その本数は全体で約300万本ほどです。
多賀城跡あやめ園の各所にはお花畑を取り囲むように車いすやベビーカーでも通行が可能なバリアフリー設計の通路や桟橋を張り巡らせています。
撮影した時期的に花が咲き終わる頃であったのと、異常気象とも思える程に気温が高く晴れている日がとても多かったために花の見頃は過ぎていましたが、見頃を迎えた時期には元気の良い花々が咲き誇る姿を楽しむ事が出来ます。(写真の撮影は2018年)
園内にはあやめ即売所もありますので、花を見て楽しんだ後に購入して自宅でも鑑賞をする事も可能です。植栽されているエリアから販売をしているので、見頃を迎えた頃に早めに見に行く事も必要かもしれませんね。
多賀城跡あやめまつりのライトアップイベント 光のインスタレーション
花の見頃を迎えた頃の木曜日から土曜日の3日間限定で、LEDライトでアヤメを幻想的に照らし出すイベント「光のインスタレーション」が催されます。このイベントは、東日本大震災からの心の復興を目的に実施され、期間中は特設ステージで日本舞踊や古代笛の演奏など各種ステージイベントの他、 来場者には提灯の貸し出しも行っています。
多賀城跡あやめ園のライトアップは園内全体を照らすのではなく、LEDスポットライト5500個を使用して幻想的にアヤメの花々を照らすイベントなのですが、これは全て多賀城市の職員が一つ一つ設置していきます。
ライトアップ時間は19時から21時までですが、開始当初は周囲も明るいため真っ暗な中でライトアップイベントを楽しめるのは20時以降、賞味1時程度なので、それまでは会場にある屋台を巡ったりステージイベントを楽しんでいても良いのかもしれません。
多賀城跡あやめまつりの動画
【6K UHD】多賀城跡あやめ園 多賀城跡あやめまつり 【ライトアップイベント 光のインスタレーション2022】
2020年から続くコロナウィルス感染症の影響で2年連続で中止になっていたイベントですが、収束状態であった事から2022年に3年ぶりのあやめまつり開催となりました。
同時にアヤメのライトアップイベント「光のインスタレーション2022」も平日3日間限定で実施し、時折雨が降る天候の中、会場は多くの人々で賑わいました。
多賀城跡あやめまつり 料金・地図・駐車場・バリアフリー情報
住所 | 東北地方/宮城県多賀城市市川立石 |
期間 | 毎年6月中旬から下旬 (光のインスタレーションは見頃の時期に3日間開催) |
時間 | 10:00~16:00 (光のインスタレーション 19:00~21:00) |
駐車場 | 合計180台 普通車300円 バス1台3000円 |
交通アクセス | JR東北本線 国府多賀城駅から徒歩5分 |
マップコード | 21 809 070*41(多賀城跡あやめ園) 21 779 817*82(駐車場) |
関連ウェブサイト | 多賀城市ウェブサイト |
バリアフリー情報
園内は舗装路面もありますので、車いすでの観覧が可能です。
駐車場は舗装路面と未舗装路面がありますが、舗装路面の駐車場はバリアフリー対応のスペースがありますので、車いすの使用など体の不自由な方はそちらを利用して下さい。
期間中は車いすの貸し出しや車いす対応のトイレもあります。
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