宮城県多賀城市の特別史跡「多賀城跡」の一角に広がる多賀城跡あやめ園では、毎年6月中旬から下旬にかけて「多賀城跡あやめまつり」が開催されます。約2万1,000平方メートルの敷地に植えられた約800種300万本のアヤメ、カキツバタ、ハナショウブが色鮮やかに咲き誇る、東北有数の花の名所です。この記事では、園内の美しい花々や見どころに加え、2022年に開催されたライトアップイベント「光のインスタレーション2022」の幻想的な風景を写真と6K映像でご紹介します。
多賀城跡あやめ園とは?
宮城県多賀城市にある多賀城跡は、神亀元年(724年)に大野東人によって創建された古代東北地方の政治・軍事の中心地です。奈良時代から平安時代にかけて陸奥国の国府が置かれ、奈良時代には軍事を管轄する鎮守府も設置されるなど、東北地方の歴史において重要な役割を果たしてきました。
多賀城跡は、奈良県の平城宮跡、福岡県の大宰府跡とともに日本三大史跡の一つに数えられ、現在は「多賀城跡附寺跡」として国の特別史跡に指定されています。
多賀城跡あやめ園の歴史は、1985年(昭和60年)に多賀城市が史跡の有効活用と花と緑のまちづくりの一環として、アヤメの植栽を始めたことにさかのぼります。翌1986年には市制施行15周年を記念し、アヤメ科アヤメ属のアヤメ、カキツバタ、ハナショウブを総称した「あやめ」を市の花に制定。1987年から「多賀城跡あやめまつり」が開催されるようになりました。
園内では花の種類によって開花時期が異なり、アヤメは5月下旬頃、カキツバタは6月上旬から中旬頃、ハナショウブは6月中旬から下旬頃に見頃を迎えます。その年の気温や天候によって開花状況は変わりますが、初夏の訪れとともに次々と花が咲き、長い期間にわたって色とりどりの花々を観賞できるのが魅力です。
多賀城跡あやめまつりの見どころ
多賀城跡あやめ園の見どころは、広大な敷地に広がる色彩豊かな花々と、歴史ある史跡に囲まれた落ち着いた景観です。特にハナショウブの見頃を迎える6月中旬から下旬には、紫や青、白などの花が園内を彩り、多賀城市を代表する初夏の風物詩となっています。
一口にハナショウブといっても、花びらの形や模様、色合いは品種によって大きく異なります。近くで一輪ずつ観察すると、それぞれの花が持つ繊細な美しさを感じられるほか、少し離れた場所からは色鮮やかな花々が広がる風景を楽しむことができます。
園内には花畑を囲むように遊歩道や観賞用の通路が整備されており、花々を間近に眺めながら散策することができます。舗装された通路も設けられているため、車いすやベビーカーを利用する方でも観賞しやすい環境となっていますが、一部には未舗装の場所もあります。
こちらの写真を撮影したのは2018年です。この年は気温の高い晴天の日が続いていたことに加え、撮影に訪れた時期が開花の終盤だったため、残念ながら花の盛りは少し過ぎていました。
それでも、園内にはまだ色鮮やかな花々が残っており、品種ごとに異なる花の形や色彩を楽しむことができました。満開の時期に訪れれば、さらに華やかな花の風景を観賞できることでしょう。
また、訪れた際には園内にあやめの即売所も設けられており、花を観賞するだけでなく、購入して自宅でも楽しめるようになっていました。
品種や販売状況によって購入できる花は異なりますが、気に入った花を見つけて持ち帰ることができるのも、あやめまつりならではの楽しみ方の一つです。
多賀城跡あやめまつりのライトアップイベント 光のインスタレーション
多賀城跡あやめまつりでは、日中の花の観賞だけでなく、LEDライトの柔らかな光で夜のあやめ園を幻想的に演出する「光のインスタレーション」も開催されます。
このイベントは、東日本大震災からの復興への思いを込めた光の演出として2019年に始まり、2022年には「復興への道灯り 多賀城 光のインスタレーション2022」として、6月22日(水曜日)から24日(金曜日)までの3日間にわたって実施されました。
昼間とは異なる夜の花々の魅力を引き出すことを目的に、園内には多数のLEDライトが配置され、アヤメやハナショウブだけでなく、周辺の史跡や多賀城碑も光で彩られました。また、来場者が提灯を手に園内を散策できる演出も用意され、歴史と花、光が調和する特別な空間を楽しむことができました。
光のインスタレーションは、一般的な観光施設のライトアップのように園内全体を強い照明で明るく照らすのではなく、小さなLEDライトの光を組み合わせ、暗闇の中に花々を浮かび上がらせる演出が特徴です。
2022年のイベントでは、会場一帯に合計約5,500個のLEDライトが配置され、紫や白のハナショウブがほのかな光に照らされる、美しい夜の風景が広がりました。
ライトアップの開催時間は19時から21時まででしたが、6月下旬は日没が遅いため、開始直後はまだ周囲に明るさが残っています。19時台には夕暮れと光の移り変わりを楽しみ、20時頃からは暗闇に浮かび上がる花々を観賞するなど、時間帯によって異なる雰囲気を味わうことができます。
多賀城跡あやめ園の夜景を撮影する場合も、夕暮れから夜にかけて変化していく空の明るさと、LEDライトに照らされた花々の色彩を組み合わせることで、昼間とはひと味違う幻想的な映像を撮影できます。
多賀城跡あやめまつりの動画
【6K UHD】多賀城跡あやめ園 多賀城跡あやめまつり 【ライトアップイベント 光のインスタレーション2022】
2020年と2021年は新型コロナウイルス感染症の影響で多賀城跡あやめまつりが中止となっていましたが、2022年6月18日から25日にかけて、3年ぶりとなる第32回多賀城跡あやめまつりが開催されました。
期間中の6月22日から24日には、夜間ライトアップ「光のインスタレーション2022」も実施され、時折雨が降る天候の中、多くの来場者が幻想的な光の演出を楽しんでいました。
上記の動画では、宮城県多賀城市の多賀城跡あやめ園で開催された2022年のライトアップの様子を、6Kの高画質映像でご紹介しています。柔らかなLEDライトに照らされたハナショウブの美しい色彩や、夜のあやめ園に広がる光の風景など、昼間とは異なる魅力を映像でお楽しみください。
多賀城跡あやめまつり 料金・地図・駐車場・バリアフリー情報
多賀城跡あやめ園は、JR東北本線の国府多賀城駅から徒歩約5分の場所にあり、公共交通機関でも訪れやすい観光スポットです。2022年の多賀城跡あやめまつりは入場無料で開催され、臨時駐車場の一部では運営に協力するための駐車場協力金が設定されていました。
以下は2022年の開催当時の情報です。
| 住所 | 宮城県多賀城市市川字立石(田屋場) |
| 期間 | 2022年6月18日~6月25日(光のインスタレーション2022は6月22日~24日) |
| 時間 | 10:00~16:00(光のインスタレーション 19:00~21:00) |
| 駐車場 | 臨時駐車場あり(駐車台数に限りあり) 2022年のP1駐車場協力金:普通車1台300円・バス1台3,000円 |
| 交通アクセス | JR東北本線 国府多賀城駅から徒歩約5分 |
| マップコード | 21 809 070*41(多賀城跡あやめ園) 21 779 817*82(駐車場) |
| 関連ウェブサイト | 多賀城市ウェブサイト |
バリアフリー情報
多賀城跡あやめ園には舗装された園路や観賞用の通路が整備されているため、車いすを利用する方でも花々を観賞することができます。ただし、一部には未舗装の場所や段差があるため、移動の際には注意が必要です。
駐車場には舗装された場所と未舗装の場所があり、舗装された駐車場には身体の不自由な方などが利用できる駐車スペースも設けられています。
また、あやめまつりの開催時には、車いすの貸し出しや車いす対応トイレも用意されていました。設備の利用条件は開催年によって異なる場合があるため、必要な方は事前に確認しておくと安心です。












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