宮城県宮城郡利府町にある館山公園に咲く桜の風景を写真と共にご紹介します。かつて鎌倉時代に村岡氏が築城したとされる村岡城が存在していた地で、村岡氏滅亡後にこの地に居住した留守氏が城の名称を利府城とした事から、利府という地名にもなった地であると伝えられている場所です。
記事内の目次
お花見の名所 利府城跡 館山公園に咲く満開の桜
利府城とは?
宮城県宮城郡利府町にある館山公園は、鎌倉時代に村岡氏によって築かれたと云われる村岡城が存在していた地になっています。
仙台藩主となった伊達政宗の祖父にあたる伊達晴宗の三男正景を留守家の養子に迎えた事で村岡氏が反発、その後に籠城をしました。
永禄12年(1569年)に留守政景らによって猛攻をかけられて翌年の元亀元年に村岡城は落城、そして村岡城を拠点としていた村岡氏も滅亡しました。
またこの地は、「十符の菅薦(とふのすがこも)」と呼ばれる菅草(スゲクサ)で編まれた敷物の産地であった事から、その後村岡城に居城した留守氏が、トフを表す際に利(とし)と国府の府を組み合わせて利府城としたとされており、現在の地名に繋がる歴史もあったと伝えられています。
利府城跡 館山公園の遊歩道に咲く満開の桜
館山公園は、利府町内を望む松島丘陵の丘陵地帯の中にある標高約90メートルの位置にあるため、坂のある遊歩道を通って公園内に向かいますが、館山公園入口駐車場に車を止められなかった場合は、急な上り坂を登って遊歩道に向かいます。
遊歩道沿いから高く伸びる桜の木を見上げるように歩くと、青空と桜の花のコントラストがとても綺麗です。
入り口駐車場から利府城本丸跡があった公園内までは徒歩5分ほどかかりますが、桜を見上げながらゆっくり歩いていたので、倍近い時間がかかったような気がします。
館山公園内に咲く満開の桜
利府城の本丸があったとされる館山公園内を取り囲むように桜の花が咲き、平日にもかかわらず大勢の花見客で賑わっておりました。
高低差がある点においては少々歩きにくい点はありますが、静かな場所でのんびりとお花見を楽しむ分には最高の場所だと思います。
かつて利府城の本丸があったとされる平場にも桜の木が植えられており、案内板には村岡氏の館の発生から、村岡氏の滅亡、その後居城した留守政景が村岡城から利府城に改名するまでの歴史が記されています。
また桜の開花期間中は、利府大花見会をオープニングとし、4月21日まで夜桜のレインボーライトアップが実施されておりました。
利府城跡 館山公園の桜 所在地や交通アクセス情報
所在地 | 〒981-0112 宮城県宮城郡利府町利府城内32外 |
期間 | 2024年4月7日から4月21日(夜桜ライトアップ) |
時間 | 24時間 / 夜桜ライトアップ 18時から21時 |
駐車場 | 無料 館山公園入口駐車場・一般駐車場 |
交通アクセス | 三陸自動車道・利府塩釜ICから6分 仙台北部道路・利府しらかし台ICから8分 JR東北本線・利府駅から徒歩20分 |
駐車場については館山公園入口駐車場が身体障害者用と一般用に割り振られているため、下にある一般駐車場2か所の合計3ヶ所を利用できます。
ただし、車がすれ違えない程に道幅が狭い登り坂が続くため、なるべく下の一般駐車場を利用するのが無難です。
この記事へのコメントはありません。