人生が変わる関東地方屈指のパワースポットとして名高い、埼玉県秩父市にある三峰神社に行ってきました。奥宮は登山道になっていたため、拝殿周辺と奥宮遥拝殿までしか行けませんでしたが、一般の観光客向けの参拝ルートをご紹介していきます!
三峰神社とは?
三峰神社は、埼玉県秩父市三峰にある神社で、秩父神社、宝登山神社と並んで秩父三社の一つに数えられます。
拝殿は奥秩父の標高1102mの高さに鎮座しており、奥宮は三峰山の一つに数えられる妙法ケ岳(標高1329m)の山頂に鎮座しております。(三峰神社拝殿がある場所を三峰山と呼ぶ事もあります。)
景行天皇の時代に、日本武尊(やまとたけるのみこと)が伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)を、山に囲まれた深い山中でお祀りしたのが始まりとされ、この時に日本武尊を道案内した狼(山犬)を、神様の使いとして一緒に祀っております。
また、三峰神社は「人を選ぶ」パワースポットとも言われていますが、もともとは僧侶が厳しい修行を行う霊山であった事から、山道を長時間歩ける強靭な心身が無ければ、三峰神社に辿り着けなかった事が由来ではないかとも言われております。
実際に今も奥宮に行くためには、登山届を備え付けの箱に提出しなければならず、観光のついでに軽装で奥宮に行く事は難しい事から、今も「人を選ぶ」と言われ続けているのかもしれませんね。
三峰神社の駐車場は朝一が狙い目
三峰神社の駐車場は境内直下にありますが、秩父駅周辺から車で約40km、標高1100メートル地点の山奥にある事から、関東地方で桜が満開でも、スタッドレスタイヤは必須と思える程の雪景色が広がっておりました。
午前9時に御祈祷や授与所の受付が始まりますが、土日祝でもその頃であれば駐車場に空きがあります。
11時頃には駐車場が埋まりはじめ、道路の方に車の列が出来始めていましたので、スムーズに参拝をするのであれば朝一が狙い目です。
国内では珍しい三峰神社の鳥居
三峰神社の鳥居は、明神型の鳥居に、小さい鳥居を両脇に2つ繋ぎ合わせた三ツ鳥居というもので、日本全国にある神社の中でも数えるほどしかない珍しい形状をしています。
三つ鳥居の正式なくぐり方として、中央をくぐって左の鳥居から戻り、中央をくぐって右から戻り、再び中央をくぐってから左から戻り、中央の鳥居から参道に進む方法があります。
しかし、それは愛知県の三輪神社のような一部の神社の三輪鳥居のくぐり方のように、神社公式で紹介している場合に限るみたいで、三峰神社の公式には、一礼をして表参道を進むのが正式です。
間違いではないけど、三峰神社公式では正しくはないようなので、その神社の作法に従うのが望ましいのでしょう。
また、日本武尊を案内したのが狼であったという伝説に従い、鳥居の手前には狛犬ではなく、狼が鎮座しています。
昔はペットもOKだったけど、糞を放置するなどのマナー違反が多くて現在はダメになりました。
大きな石碑が並ぶ参道を歩く
三つ鳥居をくぐった先の参道に沿って大きな石碑が並んでいますが、苗木を奉納した本数や奉納金額などが彫られていましたので、境内に生えている木々を植樹した事があったのでしょう。
古来の参拝ルートでは、三峯神社一の鳥居から登っていたのが正参道だったみたいですが、こちらの参道は三峰観光道路が出来た昭和42年以降の話なのだと思います。
約220年前に建てられた隋神門
素通りしてしまいそうだけど、隋神門をくぐって拝殿に向かうのが正式で、一の鳥居から登ってここまで来ていたらしいです。
3月の最終日で桜が満開になっている時期に、雪化粧をした参道を見るとは思っていませんでした。
江戸中期の神仏習合の時代に仁王門として建立されて、明治時代の神仏分離令によって仁王像は撤去され、その後隋神門となりました。
三峰神社の煌びやかな拝殿
三峰神社の拝殿は、寛政12年(1800年)建立し、昭和37年に改修、平成16年に彩色修理を行っています。
殿内の格天井には三峰山の草花が描かれており、煌びやかな彩色と彫刻が目を惹きます。
参拝方法は、神社でお参りする際の基本的な作法である二礼二拍手一礼です。
朝一だった事もあって、参拝客はほとんどおらず、拝殿前に列ができ始めたのは帰る頃でした。
三峰神社に伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉册尊(いざなみのみこと)の夫婦神を祀っている事から、夫婦円満や家内安全、縁結びにご利益があると伝えられています。
拝殿の隣に鎮座する國常立神社と祖霊社
國常立神社で祀る国常立尊(くにのとこたちのみこと)は、古事記で国之常立神(クニノトコタチ)と表記され、神世七代の最初の神とされています。
国常立尊は、根源神・創造神としても重要視されており、「国土が永久に続くこと」を意味する神とされている事から、国土安泰・国家守護などにご利益があります。
祖霊社には、三峰神社と縁が深かった方の御霊をお祀りし、お盆やお彼岸のお祭りはここで行います。
三峰神社の御神木
拝殿前には樹齢800年の大きな杉の木が2本あり、鎌倉時代の武将、畠山重忠が植樹して「重忠杉」と呼ばれている御神木です。
御神木に手をつけて祈るとパワーを与えられるということで人気がありますが、ある時期から神木に向かって三度深呼吸をして手を合わせるスタイルに変わったみたいですね。
でも、御神木の近くにいると、空気の違いと言うか、体がぽかぽかしてくるような感じがしていました。
また、授与所で授かれる氣守(きまもり)には、御神木のかけらが入り、勇気・やる気・元気がいただけるのだとか。
石畳に浮かび上がった赤い眼の龍
三峰神社と言えば、2012年の辰年に突如、敷石に浮かび上がったと言われる「赤い眼の龍」。
そんなわけ・・、と思って拝殿の左側を見てみた姿がこちらです!
本当に赤い眼をした龍の姿でした。
三峰神社は龍神様とも縁があり、敷石に浮かび上がった赤い眼の龍をスマホの待ち受け画像にすると、ご利益があるのだとか・・。
こんなにくっきりとした龍の姿だとは思わなくて、正直驚いてしまいました。
三峰神社奥宮と遥拝殿
三峰神社の奥宮に行くためには、途中まで舗装された参道が続いていますが、舗装が途切れたあたりには、登山届の紙と提出箱が置かれていました。
どうやら一般の観光客が、参拝ついでに気軽に立ち寄れるような場所ではなく、ガチトレッキング仕様で挑まないと厳しいのだそうです。
チェーンを使って登らなくてはいけない箇所もあるみたいなので、軽装民はここで断念しました。
人を選ぶ神社と言われているのは、ここなのかもしれませんね。
観光客向けには、奥宮まで行かなくても参拝が出来るように、奥宮遥拝殿が設けられています。
天候が良ければ妙法が岳の山頂にある三峰神社奥宮に向かって手を合わせる事が出来るみたいですが、雲海どころか目の前が霧に包まれていたので、何となく奥宮がありそうな方向に向けて手を合わせてきました。
駐車場側には、わらじカツ丼や秩父産の肉厚な原木シイタケを味わえるお食事処や茶屋も揃っているので、参拝のついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
シイタケが美味しすぎて、大量に買って帰りましたw
三峰神社 交通アクセス・観光情報
所在地 | 〒369-1902 埼玉県秩父市三峰298−1 |
参拝時間 | 9:00~17:00 御祈祷 9:00~16:00 |
御祈祷 | 5,000円~ |
駐車場 | 秩父市営駐車場 二輪車 210円 / 普通車等 520円 / マイクロバス 1,040円 / 大型バス 1,570円 |
交通アクセス | 西武観光バス急行便(西武秩父駅~三峯神社) 西武秩父駅~三峯神社間…大人:950円(小人:480円)/三峰口駅~三峯神社間…大人:690円(小人:350円)/大輪~三峯神社間…大人:560円(小人:280円) 関越自動車道・花園ICより国道140号線、皆野寄居バイパス経由で約2時間。 中央自動車道・甲府昭和ICより国道140号線、雁坂トンネル経由で約2時間半。 |
関連ウェブサイト | 三峰神社 |
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