明治21年(1888年)に建築した宮城県登米市の旧登米高等尋常小学校を保存修理した教育資料館は、明治時代の名残りを感じるノスタルジックな校舎内に当時の教室を再現し、給食の食器や教科書の展示など、まだ昔の学校の様子を見た事が無い子供たちや、昔の懐かしさを覚えている年配の方まで幅広く楽しめる観光施設です。
記事内の目次
教育資料館(旧登米高等尋常小学校)の概要
明治21年(1888年)に落成した旧登米高等尋常小学校は木造二階建て平面コの字型に建設した校舎で、屋外に突き出た廊下が明治時代の風情を感じさせる建築様式となっています。
この校舎は日本で最初にヨーロッパに渡って洋風建築を学んだ大工と言われている山添喜三郎が設計監督をし、屋根に使う瓦の重さの測定や木材の厳しい検査も行いながら建設を進めていたそうで、あまりの厳しさから、工事関係者の中には山添氏を恨む者まで現れて、屋根に登った時に梯子を外された事や人力車ごと川に放り込まれた事もあったとか・・。
その結果、宮城県沖地震や東日本大震災などの大地震や風水害の影響も受けず、現在も当時の状態そのままで保存されているので、山添氏がいかに職務に忠実であったかが伺えます。
入館料を支払い校舎の中に入ると廊下沿いに様々な資料を見る事ができます。明治や昭和に実際に使用していた教科書なども展示していて、年配の方々には懐かしく、現代の子供達にはまだ見たことも無い時代の事を学ぶ事が出来るのではないでしょうか。
今の小学生にしてみれば木製の机と椅子を使っていた事なんて知りませんよね。
私も知りませんがw
今は足踏み式オルガンの使い方もよくわからないとかで、ジェネレーションギャップすら感じられます・・。
2階に上がって廊下から見た外の眺めですが、とても解放感があって風が心地良かったですね。
明治時代の子供達は、ここでどんな遊びをしていたのか、そんな景色まで思い浮かばせてくれるような雰囲気も感じられます。
ミシンの使い方を学ぶ家庭科教室に使っていた所なのでしょうか?
他の教室とは違く、床が畳になっていて、私も見たことが無い足踏みミシンが設置されています。
明治時代の教室の様子を再現している教室もあり、ここでは当時の衣装を借りて着る事ができて、一緒に授業を受けているような写真を撮る事ができます。
教育資料館を含めたみやぎの明治村はコスプレーヤーの聖地を目指していて、コスプレをしての撮影も出来るそうです。
どの施設でも事前予約が必要になりますが、コスプレーヤーからの要望に答えて企画されたとか・・。注意事項や予約方法は公式ホームページを参照して下さい。
みやぎの明治村HP
7月~8月の夏季を抜いた4月~11月にかけては、袴やドレスを着る事ができるハイカラさん着付け体験も行っていて、インスタ映えするような写真撮影をすることが出来るサービスも行っているようです。
資料館内 30分 | 町歩き1時間 | 町歩き 2時間 | |
はかま(大人・男女) | 1,000円 | 2,000円 | 3,000円 |
はかま(子供・男女) | 500円 | 1,000円 | 1,500円 |
マント | 500円 | ||
ドレス(大人・女性) | 2,000円 | ||
ドレス(子供・女児) | 1,000円 |
ハイカラさん着付け体験は不定期での実施となるので事前に電話での確認が必要となりますが、すごく楽しそうですよね!
みやぎの明治村HP
この教育資料館ですが何をしても絵になるんで、写真が好きな方々にとってもすごく楽しめる観光名所であると思いますよ!
歴史が長く、明治時代の洋風学校を代表する建築物として昭和56年に重要文化財に指定されていますので、備品や校舎は大切に扱って楽しみましょう!
教育資料館の所在地・アクセス・料金情報
住所 | 東北地方/〒987-0702 宮城県登米市登米町寺池桜小路6 |
開館時間 | 9:30~16:30 |
入館料 | 一般400円・高校生300円・小・中学生200円 |
交通アクセス | 三陸自動車道 登米ICから約5分 |
マップコード | 105 858 269*45 |
撮影 | 撮影可 三脚や一脚等の撮影補助器具については触れられていませんが、コスプレ撮影時で制約がありますので公式ホームページをご確認下さい。 |
関連ウェブサイト | みやぎの明治村 |
みやぎの明治村(教育資料館・警察資料館・水沢県庁記念館・登米懐古館・伝統芸能伝承館・高倉勝子美術館)の6施設を利用できるお得な6施設共通券もあります。登米懐古館の新築に伴い令和元年9月8日から新料金に改定されます。
一般 1000円・高校生 750円・小中学生 550円
どこも魅力的な施設ばかりなので時間があればこちらを購入した方がお得です。
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