山形県山形市の中心部に位置する霞城公園(かじょうこうえん)は、国指定史跡・山形城跡を整備した、山形市を代表する桜の名所です。約35.9ヘクタールの広大な敷地には、ソメイヨシノを中心に約1,500本の桜が植えられており、例年4月上旬から中旬にかけて見頃を迎えます。
春になると、歴史ある山形城の石垣やお堀を囲むように桜が咲き誇り、淡いピンク色の花々が公園一帯を美しく彩ります。特に、お堀の水面に映り込む満開の桜や、桜並木のそばを走る山形新幹線の風景は、霞城公園ならではの見どころです。
この記事では、山形城跡・霞城公園の桜の見頃や開花情報、おすすめのお花見スポット、夜桜ライトアップ、霞城観桜会、交通アクセス・駐車場情報に加え、実際に撮影した桜の動画をご紹介します。
霞城公園とは?

山形城は、南北朝時代の1356年(延文元年)に山形へ入った斯波兼頼(しば かねより)が築城したのが始まりと伝えられています。斯波兼頼は後に最上氏を名乗り、山形を拠点とする最上家の初代となりました。
現在の山形城の原型は、戦国時代から江戸時代初期にかけて活躍した最上義光(もがみ よしあき)によって築かれたものです。本丸・二ノ丸・三ノ丸を同心円状に配置し、三重の堀と土塁で囲んだ輪郭式の平城で、かつては全国有数の規模を誇りました。
山形城は「霞ケ城(かすみがじょう)」とも呼ばれ、その呼び名が現在の霞城公園の名称にも受け継がれています。現在も二ノ丸の堀や土塁、石垣などが残されており、復原された二ノ丸東大手門や本丸一文字門などから往時の城郭の姿を感じることができます。
1986年(昭和61年)には山形城跡が国の史跡に指定され、2006年(平成18年)には公益財団法人日本城郭協会の「日本100名城」に選定されました。
公園内には、国指定重要文化財の旧済生館本館を利用した山形市郷土館や山形県立博物館などの文化施設もあり、桜のお花見とあわせて山形の歴史や文化に触れることができます。
また、JR山形駅から徒歩圏内という交通アクセスの良さも魅力です。山形駅西口から公園南門までは徒歩約10分、東口から二ノ丸東大手門までは徒歩約15分で、観光や散策にも訪れやすい場所となっています。
桜の名所としての霞城公園
霞城公園には約1,500本の桜が植えられており、その大半を占めるソメイヨシノのほか、エドヒガン、オオシマザクラ、サトザクラなども見ることができます。
なかでも、公園西側の二ノ丸土塁に残るエドヒガンの古木「霞城の桜」は、樹齢600年以上と推定される貴重な桜です。山形市指定天然記念物にも指定されており、長い歴史を見守ってきた霞城公園を象徴する存在となっています。
霞城公園の桜の見頃は、例年4月上旬から4月中旬頃です。ただし、気温や天候によって開花時期は変動し、年によっては3月下旬から咲き始めることもあります。
実際に2026年は3月31日に開花が発表され、4月15日には葉桜となりました。お花見を計画する際は、山形市や山形市観光協会が発表する最新の桜の開花状況を確認することをおすすめします。
霞城公園の桜の大きな魅力は、歴史ある山形城の石垣やお堀と、満開の桜が織りなす美しい景観です。
特に二ノ丸東大手門周辺や東堀・南堀沿いは、桜の名所として人気の高いエリアです。お堀に向かって枝を大きく伸ばすソメイヨシノが水面に映り込み、春ならではの華やかな風景を楽しめます。
さらに、公園西側のお堀沿いにはJR奥羽本線の線路が通っており、桜並木のそばを山形新幹線「つばさ」や普通列車が走る姿を見ることもできます。
満開の桜と山形新幹線を一緒に撮影できる場所としても知られ、桜の写真撮影を楽しむカメラマンだけでなく、鉄道ファンにも人気の撮影スポットとなっています。
桜の開花時期には「霞城観桜会(かじょうかんおうかい)」が開催され、夜間にはお堀沿いを中心に桜のライトアップも行われます。
2026年は4月6日から13日まで実施され、公園内のライトアップは18時から21時30分、お堀沿いは18時から22時まで行われました。
日中の明るい桜の風景とは異なり、ライトアップされた夜桜がお堀の水面に浮かび上がる光景は幻想的です。山形城の歴史的な景観と美しい夜桜が調和した、霞城公園ならではの春の風情を楽しめます。
なお、霞城観桜会の開催期間やライトアップ時間は桜の開花状況などによって変更される場合があるため、訪問前に最新情報をご確認ください。
霞城公園では、国指定史跡である山形城跡の歴史的価値を後世に伝えるため、発掘調査や城郭の復原整備が進められています。
これまでに二ノ丸東大手門や本丸一文字門、二ノ丸土塁などの整備が行われてきました。園内には往時の城郭の姿を伝える遺構や復原施設が点在しており、桜を眺めながら山形城の歴史をたどる散策も楽しめます。
霞城公園には弓道場や武道館などの施設もあり、桜の名所としてだけでなく、市民の文化活動やスポーツ活動に親しまれてきた場所でもあります。
現在も山形城跡の復原整備に伴う工事や通行経路の変更が行われているため、散策や撮影の際は園内の案内表示などを確認してください。
霞城公園の関連動画
日本の美しい春の風景 山形城 霞城公園の桜
2013年4月に公開した、山形県山形市の桜の名所「霞城公園」で撮影した春の風景動画です。
撮影当日はあいにくの曇り空でしたが、公園内では満開を迎えたソメイヨシノが多く見られ、山形城跡を彩る美しい桜の風景を収録することができました。
一方で、場所によっては満開前の桜や、まだ十分に開花していない木も見られました。同じ公園内でも日当たりや気温、桜の種類などによって開花状況が異なるため、訪れる時期によってさまざまな春の景色を楽しめます。
山形城跡・霞城公園の桜が咲く様子を、実際に撮影した映像でご覧ください。
山形城址・霞城公園の桜 交通アクセス・駐車場情報
霞城公園はJR山形駅から徒歩でアクセスできるため、電車で訪れる観光客にも便利なお花見スポットです。
山形駅西口から南門までは徒歩約10分、東口から二ノ丸東大手門までは約15分です。山形市のコミュニティバス「ベニちゃんバス」を利用する場合は、「霞城公園前」停留所から東大手門まで徒歩約5分となります。
車で訪れる場合は、山形自動車道の山形蔵王ICから約15~20分です。公園内への車両の出入りは北門からのみとなっているため、駐車場を利用する際は進入経路にご注意ください。
無料駐車場は通常230台分ありますが、桜の見頃には多くの花見客で混雑します。また、山形城跡の発掘調査や整備工事によって利用できる駐車スペースが減少する場合もあります。
特に霞城観桜会の開催期間中や桜が満開となる週末は、公共交通機関や山形駅周辺の有料駐車場を利用することもおすすめします。
| 所在地 | 〒990-0826 山形県山形市霞城町1-7 霞城公園 |
| 開園時間 | 5時00分から22時00分(4月1日~10月31日) 5時30分から22時00分(11月1日~3月31日) |
| 入園料 | 無料(園内の一部施設は有料) |
| 霞城観桜会 開催日程 | 2025年 未定 |
| 駐車場 | 無料(公表台数230台。ただし整備工事などにより利用可能台数が減少する場合あり)。山形駅周辺に有料駐車場もあり。 |
| 交通アクセス | JR山形駅西口から南門まで徒歩約10分、東口から東大手門まで徒歩約15分 ベニちゃんバス「霞城公園前」下車、東大手門まで徒歩約5分 山形自動車道 山形蔵王ICから車で約15~20分(車両の出入りは北門のみ) |
| マップコード | 62 009 292*67 |
| 関連ウェブサイト | 山形市公式ホームページ |









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