宮城県栗原市にある細倉マインパークの見どころを紹介します。1987年に閉山した細倉鉱山の坑道を観光名所として再利用し、岩肌むき出しのまま保存されている鉱山の様子を再現した展示物や砂金取りコーナーなどが楽しめるテーマパークです。
記事内の目次
細倉鉱山とは?
現在は細倉マインパークとして宮城県北地域の観光名所になっていますが、昭和末期まで鉱物を産出していた細倉鉱山が存在していた場所でした。
発見した時期は定かではありませんが、16世紀後半には採掘をはじめているとされており、仙台藩主 伊達政宗が米沢から岩出山に移った頃から金山開発などの鉱山開発に力を注ぎ、当時の細倉鉱山は銀山として採掘が行われていたとされています。
17世紀後半には、今まで重要視していた銀よりも鉛の需要が高まると共に細倉鉱山では鉛の産出に力を注ぐようになり、仙台藩内で最大の鉛鉱山として栄えて以来、江戸時代末期には33か所の採掘所があった事から細倉三十三ヶ山と呼ばれるようになりました。
明治時代から昭和後期までは、運営母体を変えながら鉱物の採取が続けられてきましたが、オイルショックなどの世界的な不況の中で採掘可能な鉱石を残しながら1987年に閉山に追い込まれてしまったそうです。
細倉鉱山を観光資源として利用した細倉マインパーク
後に歴史ある細倉鉱山の坑道を再利用したテーマパークとして開園したのが、現在の細倉マインパークです。
細倉マインパークは、英語で鉱山を意味するmine(マイン)が由来となっていて、その名の通りに鉱山として栄えた当時の様子を再現した坑道を散策しながら、貴重な鉱石や鉱山関係資料などの展示物を見る事が出来る施設なのです。
鉱山資料展示室やお土産売り場が併設された建物が坑道への入り口になっていて、ここで入場料を支払ってから内部に入る事ができます。
細倉鉱山への入り口前には、マイン坊やというオリジナルキャラクターが立っています。今で言うゆるキャラ的な存在だったのでしょうか・・、昭和っぽい雰囲気が漂います。
出口を出た後に振り返って撮影をしていますが、坑道内は順路が決まっていて右側が入り口になっています。
細倉マインパークの坑道内は冷暖房を使用しなくても年間を通して気温が15度前後に固定されていて、夏は涼しく冬は暖かく感じるのだそう。 外気温が35度近い真夏に訪れましたが、涼しく感じるどころか少し肌寒く感じるぐらいで、避暑地としても楽しめそうな感じでした。
もし真夏に行くのであれば、外は暑くても長袖を持参して行った方が良さそうでした。
鉱山として栄えていた当時運搬に使用していた乗り物なのでしょうか。再現ではなく実際に使用していたのではないかと感じるぐらいのレトロ感も感じます。
細倉鉱山にあった構内事務所も蝋人形?で再現しておりますが、そのクオリティがとてもリアルなので思わず覗き込んでみたくなる程です。
当時はここで作業内容の確認や点呼などが行われていたみたいですね。
細倉マインパークの内部は比較的平坦なのですが、細倉鉱山が栄えていた時の内部は蟻の巣みたいに坑道が張り巡らされていたようです。
先ほど展示してあった乗り物は、ここで使われていたトロリー電車だったのでしょうね。
方解石や方鉛鉱・閃亜鉛鉱などの原石が展示されています。
特に方解石はカルサイトとも呼ばれてパワーストーンにも使われている石なのですが衝撃にとても弱いのだそうで、そのうちの無色透明で良質な石はオプティカルカルサイトとも呼ばれ主に光学用として用いられています。
先ほどの方解石とは別に、蛍石と呼ばれる鉱石も展示されています。
別名フローライトとも呼ばれているパワーストーンとしても人気がある天然石で、実際に紫外線を浴びると発光するとても綺麗な石なのですが、ジブリ映画の天空の城ラピュタで登場している飛行石のモデルにもなっていると、パワーストーンを知る人の間では長年言われ続けているそうです。
観光用にしている坑道は路面が舗装されていますが、採掘していた当時の坑道はこのようになっていたのでしょうね。
岩肌の生々しさが凄い・・。
細倉マインパークの坑道内は、年間を通して一定の温度に保たれているので、古酒蔵としても利用されています。
熟成の期間は酒蔵や銘柄によって異なりますが、長期熟成酒は長年熟成する事によって香りが高く味わい深いお酒に変化するのだそうです。
長年貯蔵しているようなのもあって、どんな味がするのかとても気になります・・。機会があったら一口だけでも飲ませていただきたい・・。
ここに訪れた人はだいたいチャレンジしてみたくなるような名所で、制限時間の20分以内に限り好きなだけ挑戦する事ができます。
簡単に取れそうなのですが、何回挑戦しても全く取れなくて、制限時間が過ぎてみると取れた砂金の数は合計で0個・・。
かなり夢中になりすぎて子供達はびしょ濡れです。 意外と難しいようなので、細倉マインパークに訪れた時は是非チャレンジしてみて下さい。
過去には謎の生命体、ホソキュリアンの遺伝子受胎空間というものもあったのですが2016年のリニューアル時に無くなってしまい、今は休憩所として活用しています。
坑道内を観覧する所要時間は普通の速度で約1時間程度となりますが、宮城県北地域に観光で訪れた際は屋外には子供達に人気のスライダーパークもある細倉マインパークに一度訪れてみてはいかがでしょうか。
細倉マインパークの料金や交通アクセス情報
所在地 | 東北地方|宮城県栗原市鶯沢南郷柳沢2−3 |
営業時間 | 3月1日~11月30日 9:30~17:00 12月1日~2月下旬 9:30~16:00 定休日:毎週火曜日・年末年始・火曜日が祝日の時は翌日が休園日 |
料金 | 観光坑道観覧:大人470円・中高生370円・小学生310円 古酒蔵:1本3年間 520円 砂金採り体験:大人、中高生 420円・小学生370円 スライダーパーク:大人、中高生260円・小学生260円 |
駐車場 | 無料駐車場あり |
交通アクセス | 東北自動車道築館ICから車で25分 |
マップコード | 319 183 709*60 |
関連ウェブサイト | 細倉マインパークFaceBookページ 栗原市観光ポータルサイト |
最新の情報は公式ホームページ等をご参照ください。
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