東日本大震災で津波被害を受けた仙台空港が再開してから2か月後の2011年6月23日に、真っ白なエアバスA340-300が飛来していたのをご存じでしょうか?
一見すると退役機材の国際フェリーフライト(回送運航)中にテクニカルランディングでもしてきたようなこの機材は、仙台空港で震災後初の国際線チャーター便の運航が行われた時のものなのです。
仙台空港に着陸をしたエアバスA340-300を運航したのは、ポルトガルに拠点を置くチャーター便専業のハイフライ航空(Hi Fly)で、ウェットリースから包括旅行チャーターまで、幅広い航空ニーズに応えている正規の航空会社なのです。
日本にハイフライ航空が就航をしたのは2011年が初めてで、日本国内11都市とスペインやポルトガル、中欧、北欧、イタリアなど、欧州を結ぶ33本のチャーター便の運航を計画。
仙台空港からは、6月23日の仙台発マラガ(スペイン)行きと6月30日のバルセロナ(スペイン)発仙台行き、7月9日の仙台発ミラノ(イタリア)行きと7月16日のローマ(イタリア)発仙台行きの4本が運航されました。
仙台空港 東日本大震災後初の国際線チャーター便 ハイフライ航空 エアバスA340-300の着陸
仙台空港は双発機以上の飛来実績が少なく、ジャンボジェット機ことボーイング747もたまにしか飛んでこないような地方空港でしたが、今回は成田国際空港でしか見た事が無い、エアバスの4発機であるエアバスA340-300が着陸をしました。
ポルトガルからわざわざ飛んで来ていたら効率が悪そうですが、フライトが無い時は日本のどこかでステイをしていたんでしょうね。
その後に乗客を乗せている時から天気が悪化し、スペインのマラガに向けて仙台空港から離陸をする前には、土砂降りになっていました。
仙台空港震災後初の国際線チャーター便離陸 ハイフライ航空 エアバスA340-300 OY-KBM
天候が良ければ離陸の瞬間まで綺麗に撮影が出来たのかもしれませんが、離陸滑走距離3000mオーバーの機体が3000mの滑走路からもっさりと上がっていく様子が、4発機なのに上がらないエアバスA340らしくて個人的には好みです。
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