2025年9月にトヨタ90系ノア・ヴォクシーがモデルチェンジをするという噂が広がっていましたが、価格改定とオプションの標準装備化などを盛り込んだ一部改良に収まりました。
カタログを見た人はお気づきかもしれませんが、ハイブリッド車については旧ハイブリッド(HYBRID SYNERGY DRIVE)エンブレムから新HEVロゴに変更されており、40系アルファード・ヴェルファイヤ、60系プリウスなどと同じHEVエンブレムに切り替えられています。
90系ノア・ヴォクシーのエクステリアの改良点はそこだけだったようなので、改良前90系ヴォクシーHVのハイブリッドエンブレムを改良後HEVエンブレムに交換をする作業を行ってみました。
2025年9月の90系ノア・ヴォクシーの一部改良点について
- ホワイトパールクリスタルシャインからプラチナホワイトパールマイカにボディーカラー変更・マッシブグレー廃止
- ドライビングサポートパッケージ・アドバンストドライブセットオプション変更・標準化
- ディスプレイオーディオPlus・ETC2.0の標準化
以前からグレードS-ZでディスプレイオーディオPlusやETC2.0ユニットを取り付けるユーザーがほとんどを占めていて、オプションにしている意味が無いとの声が多かったとの事ですが、トヨタもその声を聞いて動き出した模様。
多分、商談中や点検時に営業マンが聞いていた事を本社にフィードバックして、廃止するべきものと標準化するべきものを盛り込んだ結果が、今回の一部改良になったものだと思われます。
オプションを付けたグレードS-Zを購入したユーザーにとっては、何もメリットが無いと感じる一部改良版のリリースについてですが、エクステリアについては残念ながら何も変わっておりません。
唯一変わった所で言えば、HV車のリアドアに取り付けられている、旧ハイブリッド(HYBRID SYNERGY DRIVE)エンブレムが、40系アルファード・ヴェルファイヤなどの新型車と同じ新HEVロゴに変更されていたのを公式ウェブサイトで確認をする事ができます。
参考画像:トヨタ公式ウェブサイト ヴォクシー デザインページ
旧エンブレムのHYBRID SYNERGY DRIVEは、2003年に登場したTHSⅡ(第2世代トヨタ・ハイブリッド・システム)の頃から掲げていた名称なので、20年の時を超えた新HEVエンブレムへの変更となったようです。
昔からかっこいいエンブレムでは無かったけど、ハイブリッド車が増えてきた今の時代に、目立つエンブレムを取り付けるメリットはありませんからね・・。
HYBRID SYNERGY DRIVEエンブレムを取り外す
HSDエンブレムを取り外す事も考えたけど、ガソリンエンジン車との区別や、万が一の事故でレスキュー隊のお世話になるような事が起きた際に、高電圧が流れているハイブリッド車である事を分かりやすくするために、HEVエンブレムに交換をする事にしました。
旧HYBRID SYNERGY DRIVEと新HEVエンブレムの取り付け位置は変わっていないはずなので、位置の記録と傷防止も兼ねてエンブレム周囲にマスキングテープを貼ります。
指が痛くならないエンブレム取り外しキットが特にオススメですが、指の皮膚が強化されている人は釣り糸を使っても出来ます。
エンブレムとリアドア外板の隙間にある両面テープを糸で切るように上下に動かしながら進めていきます。
その際に、エンブレム側に糸を張りながら両面テープを切っていくと、塗装面を傷つけてしまう恐れもありません。
また、両面テープを温めて柔らかくした方が良いという説もありますが、テープが固いままボロボロと切れてくれた方があっさりと剥がれてくれるような気はしています。
リアドア外板に残った両面テープを剥がす
エンブレムが外れると、ボディリアドア外板に両面テープが残ります。
洗車しても汚れが出てくるなと思ったけど、一部接着不良で汚れが溜まっていたっぽいですね。これも今回でおさらばになるはずです・・。
次にボディ外板に残ってしまった両面テープが柔らかくなるようにドライヤーで温めていきます。
塗装面まで柔らかくなってしまう可能性もあるので、両面テープが柔らかくなったと思ったぐらいに温める程度でOKです。
両面テープが温まって柔らかくなったら、両面テープの上にガムテープを貼って剥がすを繰り返していると、ガムテープの粘着面に両面テープが残って徐々に剥がれていきます。
冷えて両面テープが固くなったらまた温めて、ガムテープでペタペタを繰り返していると、ボディに傷が入らずに綺麗に両面テープを剥がす事ができました。
エンブレム取り外し後の汚れを除去する
HYBRID SYNERGY DRIVEエンブレムを外して両面テープを綺麗に除去した後は、リアドア塗装面に残った汚れや水垢の後がくっきりと残ってしまいます。
これを完全に取り除いてから新HEVエンブレムを貼らないと、汚れの後がくっきりと残ってしまう事になるので、ご注意を!
エンブレムの取り外し後に残った砂や埃をウェスやハケを使って大まかに取り除いていきます。
水を使って洗車をした方が無難ですが、位置決めをしたマスキングテープを残しておきたいので、私の場合は乾式で軽く砂埃を落としました。
コンパウンドで傷や汚れを完全に除去する
糸を引いた後に残った傷や水垢などの汚れを完全に取り除くために超鏡面コンパウンドを使用しました。
使用するコンパウンドは、ソフト99(SOFT99) 99工房 補修用品 液体コンパウンドトライアルセット。ドアオープナー付近やドアミラーなどに軽い傷が入った時にも使えるので、使わなくても所有しておくのがオススメ。
荒い傷が残った場合はキズ消し用からスタートするのがオススメですが、水垢や軽い傷を落とすぐらいなら超鏡面コンパウンドから始めても大丈夫です。
付属のスポンジや柔らかいマイクロファイバークロスにコンパウンドを付けて、エンブレム跡の汚れより少し広い範囲を優しく磨いていきます。
マイクロファイバークロスやスポンジに砂埃などが乗っていると、余計に傷が入ってしまう恐れがあるので、必ず綺麗なものを使用して下さい。
コンパウンド磨きが終わったら、シリコンリムーバーや脱脂剤を使用して、エンブレムを貼り付ける位置に残った油分を完全に除去します。
脱脂作業は、シリコンリムーバーや脱脂剤をウェスに染み込ませて、エンブレムを貼る位置よりも広い範囲を拭いてから、乾いた綺麗なウェスでもう一度拭き上げると油分が残りにくくなります。
綺麗に汚れや傷を落として脱脂をしたら、少し浮かせていたマスキングテープを戻して、新HEVエンブレムが斜めになったり違和感のある取り付け方にならないようにするラインにします。
テープを剥がす前の写真を撮り忘れていましたが、HEVの文字の左側にある〇の部分だけマスキングテープを剥がして、エンブレムの上側を浮かせたままHEVの文字だけを下側マスキングテープのラインに合わせて、両面テープ全体を粘着させます。
これで、HYBRID SYNERGY DRIVEが付いていたのと同じ位置や角度に取り付けられたという事になるので、全く違和感が無い仕上がりになりました。
曲がって取り付けてしまった場合は、ドライヤーで両面テープを温めるようにエンブレムに熱を加えれば、ある程度は微調整を出来るようになります。
HEVエンブレムに交換後の仕上がり
2025年9月一部改良版にリアビューは、HEVエンブレムへの変更のみとなるので、改良前のヴォクシーとノアでもエンブレムさえ交換すれば改良後のリアビューとなります。
無ければ無いで良いんだけど、ノアヴォクの場合は無印がガソリン車になるので、貼っても主張をしすぎないHEVエンブレムを貼った方が区別が出来て、目立ちにくくもなるので、ちょっとだけラグジュアリー感が出るような気がします。
車種別でHEVエンブレムが販売されていますが、パーツ自体はハイブリッド車全車共通だと思うので、60系プリウス用(75440-47010)を流用いたしました。貼った後の浮き上がりなども無かったので、お買い求めの際の参考としてください。
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