2023年7月1日の佐賀県「SAGAアリーナ」を皮切りに、全国7都市15公演が開催されるNiziUのコンサートツアー「NiziU Live with U 2023 “ココ!夏 Fes.”」。今回のライブでは、NiziUオフィシャルグッズ以外の応援グッズや自作グッズについて、持ち込み制限が設けられることになりました。
非公式ペンライトや自作うちわだけでなく、公式ペンライトへの装飾も禁止対象となっており、実質的に応援グッズのドレスコードに近いルールとなっています。
私もちょうどペンライトをデコレーションしようと考えていたところだったので、今回の発表には少し驚きました。
そこで今回は、NiziUの2023年ライブ「ココ!夏 Fes.」で禁止された応援グッズやペンライトのデコ禁止について、公式案内を確認しながら、著作権や肖像権などの問題も含めて個人的な見解をまとめてみました。
今季のライブの禁止事項
2022年に開催された初の全国ツアー「NiziU Live with U 2022 Light it Up」でも、非公式のペンライトやうちわなど、自作の応援グッズには一定の制限があったと記憶しています。
しかし、2023年の「ココ!夏 Fes.」では、NiziUオフィシャルグッズ以外を使用した応援を控えるよう、より明確な案内が行われました。
公式サイトで発表された主な持ち込み禁止物は、以下の通りです。
■非公式ペンライトやサイリウムなど、公式グッズ以外の光や音を発する応援用品
■ファンが自作したうちわ、応援ボード、スローガン、横断幕など
■ライブの演出や運営に支障を及ぼす可能性がある風船や紙テープなど
■公式ペンライトや公式うちわに施した装飾、デコレーション
■アーティストの写真や肖像を使用した非公式の応援グッズ
■NiziUの肖像、名称、キャラクターなどを無断利用した非公式グッズの会場周辺や公共の場所での販売、配布、持ち込み
■有名人の肖像や企業ロゴなど、第三者の著作権、肖像権、パブリシティ権、商標権などを侵害する自作応援グッズ
今回のルールでは、自作うちわや応援ボードだけでなく、NiziUの公式ペンライトをデコレーションする行為まで禁止対象となっている点が特徴的です。
例えば、公式ペンライトに装飾パーツを取り付けたり、オリジナルのデザインを加えたりする場合も、今回の規定に抵触する可能性があります。
また、写真やロゴを使用していない自作の応援ボードであっても、自作応援グッズそのものが禁止されているため、著作権を侵害していなければ使用できるというわけではありません。
ただし、禁止されているのは主に指定された応援グッズの持ち込みや使用であり、公式グッズを持っていないこと自体が入場禁止になるという意味ではありません。
公式案内:NiziU Live with U 2023 “ココ!夏 Fes.” 特設サイト
公式ペンライトを使用した無線演出も実施
今回のコンサートでは、公式ペンライト「NiziU OFFICIAL LIGHT STICK」を無線でコントロールする演出も発表されています。
2023年6月21日の公式発表によると、ライブの進行に合わせて客席の公式ペンライトを一斉に制御する仕組みとなっており、会場全体の光が綺麗に揃う演出が期待できます。
そのため、非公式ペンライトの使用制限については、こうした演出との統一性を保つ目的もあるのではないかと思います。
なお、公式ペンライトのデコレーションが禁止された理由については、装飾による機器への影響なども考えられますが、運営側が個別の理由を明らかにしているわけではありません。
公式ペンライトを使用する場合は、開演前に設置されるペンライト・チェックブースで動作を確認するよう案内されています。
関連情報:NiziU公式 ペンライトを使用したライブ演出に関するお知らせ
個人的見解 割と法律や条例が絡んでる可能性がある
今回のNiziUライブにおける非公式グッズや自作グッズの制限については、安全管理やライブ演出の統一だけでなく、著作権、商標権、肖像権、パブリシティ権などの権利保護も関係している可能性があると考えています。
アーティストの写真や公式ロゴ、キャラクターなどは、それぞれ異なる権利によって保護されています。
写真には撮影者などの著作権が発生する場合があり、人物の容貌には肖像に関する権利、著名人の肖像などが持つ商業的価値にはパブリシティ権が関係します。また、グループ名やロゴを商品に使用する場合には、商標権の問題が生じることもあります。
ただし、これらの権利は利用方法や目的によって扱いが異なり、アーティストの名前を使用したり、自作グッズを製作したりする行為が、必ず法律違反になるわけではありません。
例えば、著作権法では、個人や家庭内などの限られた範囲で使用するための複製について、一定の例外が認められています。
一方で、私的使用のために複製したものを不特定多数の人に配布したり、著作物を無断でSNSに公開したりする行為には、別の権利処理が必要になる場合があります。
音楽を使用した動画のSNS投稿についても同様で、投稿先のサービスが著作権管理団体と包括契約を締結しているかどうかに加え、使用する音源の権利関係によって必要な許諾が異なります。
つまり、ファンが個人的に楽しむための制作と、非公式グッズを販売・配布する行為では、法律上の扱いが変わってくるのです。
無許可で製作・販売される非公式グッズの問題
特に注意が必要なのは、NiziUの公式ロゴやアーティストの写真、キャラクターなどを無断で使用したグッズを、第三者が製作・販売するケースです。
ファンが自分でデザインしたつもりでも、元になった写真やイラストなどの権利を確認していなければ、意図せず著作権などを侵害してしまう可能性があります。
また、衣類へのプリントやオリジナルグッズの製作を業者に依頼する場合も、使用する画像やロゴについて必要な許諾が得られているかどうかが重要になります。
NiziUの名称や公式ロゴを商品に表示する場合には、商標登録の内容や使用方法によって商標権の問題が生じる可能性もあります。ただし、商標権の効力には範囲があるため、NiziUという文字を使用しただけで直ちに商標権侵害になるわけではありません。
今回の規定では、アーティストの肖像や名称などを使用した非公式グッズについて、会場敷地内だけでなく、近隣の施設や公共の場所での販売、配布、持ち込みにも言及されています。
こうした案内を見る限り、単にライブ中の応援方法を制限するだけではなく、非公式グッズの流通や権利侵害への対策も意識されているように感じます。
もっとも、今回の制限が法律上の問題を直接の理由として設けられたのかどうかは、公式発表だけでは断定できません。
NiziUの公式YouTubeで公開されている「NiziU’s Vlog」などでも、映像に映り込むスタッフや一般の方へのプライバシー配慮が見られることから、運営側が肖像や権利の取り扱いに慎重であるという印象を受けています。
今回のように応援グッズのルールを統一することで、権利侵害の防止だけでなく、会場内でのトラブルや安全面の問題にも対応しやすくなるのではないでしょうか。
自作グッズは法律上問題がなくてもライブでは使用できない
もう一つ重要なのは、法律上問題のない自作グッズであっても、コンサートの主催者が定めたルールによって使用が制限されるという点です。
例えば、自分で考えた文字だけを使った応援ボードは、必ずしも著作権や商標権を侵害するものではありません。しかし、今回の「ココ!夏 Fes.」では、自作応援ボード自体が持ち込み禁止の対象となっています。
そのため、グッズの製作にどれだけ時間や費用をかけていたとしても、ライブで使用する前には公式案内を確認する必要があります。
公式グッズのペンライトをデコレーションすることについても、著作権などの問題とは別に、今回のライブでは装飾が禁止されているため、元の状態で使用するのが無難でしょう。
個人的には、ファンが手作りした応援グッズを見るのは好きですし、工夫されたデザインからはNiziUへの熱意が伝わってきます。
それだけに今回の制限は少し残念でもありますが、会場全体で安全にライブを楽しみ、アーティストの権利を守るためのルールであれば、ファンとして尊重する必要があると思います。
今後、非公式グッズに対する対応がさらに厳しくなるかどうかは分かりませんが、少なくとも今回のライブでは、自作グッズの持ち込みや公式ペンライトへの装飾を控え、公式のルールに従って応援するのが良さそうです。
自作グッズは見ていて楽しいですし、ファンの熱意を感じられて好きなんですけどね・・。






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