宿・ホテル、ショップの紹介や地域情報を掲載するポータルサイトも作れる独自の検索機能や、おしゃれなトップページを採用しているレスポンシブ対応のSEO対策済み国産ワードプレステーマTCD GENSENの特徴や不満点、初心者でも簡単なカスタマイズ性などを紹介します。
※度重なるアップデートに伴い、記事の内容を大幅に変更して執筆し直しました。
記事内の目次
TCD GENSENでSEO対策!検索機能が高性能なオススメWordPressテーマを導入
ここまでお金をかける必要があるのかどうか真剣に悩んでしまうほどに高額なワードプレステーマではありますが、山形県にある銀山温泉の画像をトップページに貼ったインパクトの強いデモサイトのページが目に飛び込みます。
それだけでもとても魅力的に感じたデザインなのですが、観光情報やイベント情報などを扱うウェブサイト作りをする上で、欲しかった便利機能が標準で搭載されているのです。
このテーマについては、HTMLやCSSに手を加えなくてもアンド・オア対応のキーワード検索機能や組み合わせ検索が可能なカテゴリー検索機能が備えられている他、ページごとに「meta title」「meta description」が設定できるSEO強化機能が備わっています。
WordPressサイトで宿・ホテル、ショップの紹介や地域情報を掲載するポータルサイトのような充実した機能を備えるのであれば膨大な時間と費用がかかるもの。
しかし筆者がオススメするTCDのGENSENは、管理画面のTCDテーマオプションで必要な機能をカスタマイズするだけで、専門の業者が製作したような見栄えのよいウェブサイトを作る事が出来るのです。
GENSEN独自の絞り込み検索フォーム
TCDのワードプレステーマ、GENSEN(ゲンセン)は、宿・ホテル・観光地などを紹介するポータルサイト、不動産の物件情報検索サイト、美容院や脱毛サロンを紹介する大規模なアフィリエイトサイト、ファッションやグルメ情報を提供する情報サイトや個人ブログなどに活用できる、国内初の高性能な検索機能を搭載したポータルサイト専用WordPressテーマです。
検索フォームのカテゴリーは管理画面で編集が可能で、大エリア(地方)・エリア(都道府県)・ジャンル(カテゴリー)のように、地域ごとの観光情報や店舗情報など分類されるカテゴリーが増えれば増える程、便利になる検索フォームが標準で搭載されています。
これって厳選する意味のGENSENとトラベルサイトらしく温泉の源泉の両方の意味があるテーマなのでしょうね、多分。
だからデモサイトが銀山温泉なのかと・・。
GENSEN独自の検索フォームは、トップページだけではなく、Posts(記事)やPage(固定ページ)、カテゴリーなどの全てのページに設置をする事が出来るので、記事を読んでいる途中に探したい語句やジャンルを探したくなったら、すぐにサイト内で検索をかける事も可能です。
当ウェブサイトでは、カテゴリーと地域ごとの検索、キーワードで絞り込み検索が出来るようになっておりますが、タイトル以外にも記事本文の中の語句を拾って、優先度が高い順番から検索結果に表示してくれる優れものです。
トップページにカテゴリー別新着表示などカスタマイズ可能
トップページの画像下にカテゴリー別新着表示や紹介ページなどを設置が可能で、フリースペースを使用して必要なコードを入力すれば、アドセンス広告や独自のデザインも導入できてしまう容易なカスタマイズ性も有しています。
カテゴリー別新着表示は、管理画面でお好みの数に指定できる上に、スライドショーなどの目障りな演出がないため、チラチラとした表示が操作性を損なわせて、サイトをすぐに閉じてしまうような事も少なくなります。
最新ブログ記事一覧でカテゴリー別の表示や、フリースペースでアドセンス広告、地域別カテゴリーのリンク、Youtubeの最新動画を掲載したり、他にも紹介コンテンツやカルーセルスライダー、カテゴリーリストなどを掲載可能です。
他のWordPressテーマでは、機能を拡張するプラグインを大量に導入したり、Elementorを利用しないとカスタマイズが難しくなってしまう場合もありますが、TCDのGENSENはTCDテーマオプションを使用して、初心者でも簡単にサイトのデザインを変更する事が出来るので、この手軽さに慣れてしまうと他のWordPressテーマを使う気にはなりません。
過去に、envato marketというサイトで海外製のテーマを購入しましたが、カスタマイズが難しい事、インストールするプラグインが多すぎる事、不具合が多い事もあったので、結局TCDのGENSENが一番扱いやすかったという事でオススメしております。
豊富なソーシャルボタンでSNSへのシェアやいいねも標準搭載
訪問者が記事を読んだ後に、他の人にも記事を読んでほしい時に拡散をする事が出来るX(旧Twitter)やFacebook等のSNSでのシェアやいいねの他に、はてなブックマークやPinterestなどのソーシャルボタンも設置可能で、デザインも純正のものからGENSEN独自のデザインまで豊富に用意されています。
TCDテーマでは全テーマに、X、Facebookイイネボタン・シェアボタン、はてなブックマーク、Pocket、Feedly、RSS、Pinterestの計8つのSNSに対応したボタンをご用意しており、それぞれのSNSボタンごとに表示・非表示の選択も可能です。
また、X対抗のSNSとして話題になった、ThreadsやBlueskyなどの新しいソーシャルネットワーキングサービスについては、2024年末時点で対応をしておりません。
見出しのH3以降のタグは全部で6つのデザインから選択できます
見出しのタグでH3からH5までは、標準で使用される見出しタグに加えて、記事内のデザインを左右するGENSEN独自の見出しタグをそれぞれ2種類から選択できますので、記事内を自分好みの形に装飾する事でワンランクアップしたような美しいWebデザインで公開をする事が可能です。
h2の見出しタグ標準です。h3の見出しタグ標準です。h3 style3aの見出しタグですh3 style3bの見出しタグですh4の見出しタグ標準です。h4 style4aの見出しタグですh4 style4bの見出しタグですh5の見出しタグ標準です。h5 style5aの見出しタグですh5 style5bの見出しタグです |
ただし、はっきりと見出しタグだと分かるようなものではなく、割とシックで目立ちにくいようなデザインなので、使う気になれる見出しタグがそれぞれstyle aしか無いのが気になってしまう所です。
また、TCDの全テーマにおいて記事タイトルにh2タグを使いたがるのが欠点の一つとされていましたが、2024年12月に行われたGENSENのアップデートで、ついにデフォルトで全てのタイトルがh1になるように変更が加えられました。
アップデートの度にタイトルをh1タグに書き換える必要が無くなったので、これからは何も気にせずにWPテーマを更新する事が出来るようになります。
レイアウトも自由自在なコンテンツビルダー
他のワードプレステーマに実装されていないコンテンツビルダーでは、本格的なコーポレートサイトや店舗ホームページのように、自由自在にレイアウトを考えて記事を公開する事が可能になる機能なので、それを読む人の興味を引き付けられるように構成することで、離脱を抑え精読率をより高めることができます。
WordPress 5.0から採用されたブロックエディターこと「Gutenberg(グーテンベルク)」にTCD GENSENが対応してからは、コンテンツビルダーを使う事もめっきり減りましたが、ブロックエディタと同じようなデザインをコンテンツビルダーで行う事は可能です。
未だにブロックエディタに慣れていない方もいるかと思いますが、Classic Editorプラグインを導入する事で、使い慣れた旧型のエディタに戻す事は可能で、記事ごとにブロックエディタとクラシックエディタを切り替えて記事を執筆する事も可能です。
記事詳細ページにアドセンス広告を一括表示できるけど難あり
記事詳細ページ(Posts)の全てのページにGoogleアドセンス広告を一括で表示させられる機能も、TCDテーマオプションから簡単に設定をする事ができます。
デスクトップ標準表示では、記事のアイキャッチ画像の下に2つ横並び、記事最後と関連記事の間に2つ横並び、記事内にショートコードを挿入して2つ横並びでディスプレイ広告を表示可能ですが、記事詳細ページの広告設定1で、横長(horizontal)の固定ディスプレイ広告コードを左側のみに入力をすれば、記事本文のサイズ幅で横長表示をする事も可能です。
また、Googleアドセンスのレスポンシブ広告コードを貼る場合は、サイズの下限と上限を制限したレクタングル広告に指定しておかないと、サイズオーバーした部分は完全に非表示になってしまう事も多いので、Google公認のアドセンスコード改変で対応をしなければいけません。
<ins class=”adsbygoogle” style=”display:block;min-width:300px;max-width:480px;width:100%;min-height:245px;max-height:320px;hight:100%” data-ad-client=”ca-pub-〇〇〇〇〇” data-ad-slot=”〇〇〇〇〇” data-ad-format=”rectangle” data-full-width-responsive=”true”></ins> <script> (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); </script> |
レスポンシブ広告のstyleでサイズを制限して、data-ad-formatでRectangle(レクタングル)に指定すると、正常にアドセンスのレスポンシブ広告を表示させる事ができました。
記事内広告やフッター広告などは、直接レスポンシブコードを入力したりフッター広告に縦長かレクタングルを指定したレスポンシブコードを入れれば問題なく表示する事ができます。
また、スマホ用広告設定も上記コードのようにサイズやフォーマットを指定しておかないと、巨大な縦長広告や全画面広告サイズの大型広告が表示されてしまう事もあるので、固定サイズかサイズ制限をしたレスポンシブ広告コードを入力するのが無難です。
それで表示したデスクトップ向け記事詳細ページのアドセンス広告ですが、どんなにサイズを大きくしたとしても、横に広がらずに中心に寄ったようなデザインになってしまう仕様もGENSENの欠点だと思います。
また、自動広告の表示に使用する<script async~</script>までのコードを、TCDオプション内<head>内に挿入されるカスタムスクリプトに記述しておいて、アドセンス広告の各コードにある<ins~以降のコードを広告設定欄に記述すると、全ての広告で表示が早くなる傾向にあります。
Googleアナリティクスのコードもカスタムスクリプト内に記述できるので、セキュリティリスクが高めのアクセス解析プラグインを別途導入をする必要もありません。
スマホ表示に最適化されたレスポンシブデザイン
出展:GENSEN紹介ページ
パソコンのウェブブラウザだけではなく、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末にも対応したレスポンシブデザインを採用して、Googleが推奨している「モバイルファーストインデックス」にも完全対応、スマホからの検索でも上位表示が可能になるのでSEO対策面でも非常に有利になります。
このサイトもTCDワードプレステーマGENSENを使用して製作しているので、是非スマホとPCの両方で閲覧をしてみて、自分が作成を予定しているブログやポータルサイトの表示に見合っているテーマなのかを検討してみるのも良いと思います。
ただし、エックスサーバーの高速化機能であるXPageSpeedとは非常に相性が悪く、ハンバーガーメニューがタップ出来ないなどの操作系の問題が多発していたため、別途キャッシュ系や遅延読み込み系の高速化プラグインは別途導入をする必要があります。
GENSENオリジナル機能と最低限あった方が良いサードパーティ製プラグイン
GENSENオリジナルのSEO対策機能
TCDのGENSENには、meta titleとmeta descriptionを入力するフォームを各postsやpageに標準搭載しているため、yoast SEOのようなmeta titleとmeta descriptionの入力フォームを実装できるSEO対策プラグインを別途導入する必要がありません。
しかし、各ページやカテゴリを個別にNoindex化するような機能が無いため、必要であればnoindex・nofollowを細かく設定できるプラグインが必要になりますが、記事を更新するのみであれば、XMLサイトマップ作成プラグインを導入するだけで済みます。
プラグイン無しで表示可能な関連記事表示機能
GENSENには関連記事表示機能も標準搭載されているため、Related Posts for WordPressのような負荷のかかるプラグインを導入する必要もありません。
ランダム表示する機能しか持たないからなのか、関連記事表示を有効化しても無効化しても、ウェブサイトの表示速度が全く変わらないぐらいの軽量動作で、プラグインを導入した時よりも表示が綺麗なデザインを採用しています。
設定が簡単なTCDオリジナルのウィジェット
ウィジェットは、TCDバージョンの多機能ウィジェットをデスクトップとモバイル版で表示を個別に設定出来るようになっているため、WordPress標準のUIの扱いやすさをそのままに、ページによって表示順序を個別に設定をする事が可能です。
デスクトップ版(PC版)のウィジェットは、表示位置の左右を指定する事も可能になっているので、回遊率や広告クリック数に合わせてカスタマイズをする事も可能。
最低限あった方が良いオススメプラグイン
他にも導入しておくと利便性が上がったりPagespeed insightsのスコアが上がるようなプラグインがありますが、TCD GENSEN導入後の最小構成でインストールしておいた方が良いプラグインは、以下のようになります。
- Google XML Sitemaps・・XMLサイトマップ作成プラグイン
- WP Custom Noindex Nofollow・・noindex・nofollowを細かく設定できるプラグイン
- WordPress Popular Posts・・人気記事を表示するプラグイン
- Easy Table of Contents・・目次作成プラグイン
サーチコンソールやBingウェブマスターツールに検索インデックスの登録ができる、XMLサイトマップ作成プラグインの導入のみでもウェブサイトを機能させられる事が出来ますが、それ以外にも上の3つのプラグインを導入しておくと利便性が高くなります。
PageSpeed Insightsのパフォーマンススコアは高得点!
最低限のプラグインの他にSchemaマークアッププラグインやクラシックエディターなど14個のプラグインを有効化にしていても、このスコアであればかなり良い方だと思います。
SEO対策を強化したワードプレステーマを謳っているものも高得点を出す事が出来ますが、TCD GENSENに限らず、ほとんどの場合はインストールをするプラグインの数によって、満点から徐々にスコアが下がっていくのが普通です。
カスタマイズ次第でデスクトップ満点も可能
当ウェブサイト内のWordPressサイト運営カテゴリ内でも高速化のために導入をした各プラグインを紹介していますが、webpの画像8枚、YouTube動画とGoogleマップを埋め込んだ記事のスコアは以下のようになります。
自身で撮影をした常総きぬ川花火大会を紹介している記事になりますが、主に遅延読み込みやキャッシュプラグインを導入した後のPagespeed Insightsのスコアは、デスクトップのパフォーマンスで100点を取る事が出来ました。
モバイルのパフォーマンスのスコアについてもパフォーマンススコアで93点を取れているので、インターネット上で見られる「ページ表示速度が遅くて重いワードプレステーマ」というわけでは無く、軽いと評判のAFFINGERやSTINGERと体感ではさほど変わっていません。
割と試行錯誤を繰り返してプラグインを導入した結果ではありますが、絞り込み検索機能が付いてこのスコアが出るなら、多少欠点があっても大きな不満につながるような事はまずないでしょう。
良い所ばかりではないGENSENの短所
ここまで素晴らしい機能ばかりで魅力的なように感じますが、ハッキリと申しますと、少なからず欠点はあります・・。
ここも改善してくれればいいのにと思う所なのですが、販売しているワードプレステーマには100%完全に満足できる商品が存在していないというのが現実なのではないかと思います。
ただし、一部の機能はプラグインで改善する事ができる部分ではありますが、CSSに手を加えなくてはいけない部分もある、特に目立ったTCD GENSENの短所を紹介します。
- TCD独自のメタ情報入力項目があるが、記事、固定ページ、カテゴリー、タグなどの全てで、個別にnoindex・nofollow設定ができない(プラグインで対応)。
- AMP(Accelerated Mobile Pages)が標準搭載されていない(AMP for WPプラグインで完全対応、今は不要)
- 引用ボックス以外のボックスや囲み枠のデザインが少ないので、プラグインやCSSなどでカスタマイズをする必要性がある。
- カテゴリーページとタグページをオリジナルデザインにカスタマイズできない(検索絞り込み後のページデザインに影響しそう)
- アドセンス広告をレスポンシブにすると表示されない時もある。(style=”display:block;min-width:290px;max-width:370px;width:100%;height:320px”の追加で対応しました。)
- 所々必要なCSSが抜けていてPage Speed Insightのユーザー補助とおすすめの方法のスコアが下がる。
TCD GENSENの導入まとめ
今の所はSEO対策に強いと言われるAFFINGER5からSEO最弱とも噂されるTCDのテーマに変更したのですが、広告収入や総閲覧者数は以前の倍以上にまで増えて、まだまだ伸び続けています。
価格が安い有料ワードプレステーマではないですが、ユーザーファーストで作り込まれたデザインのおかげで、検索ランキングの平均でも15位以内に入るほどの実績が取れています。
特にデザイン重視でカテゴリーごとの新着表示や特集記事を組んでトップページに表示したい方など、観光や店舗紹介など多くのジャンルが存在するウェブサイトを運営している方にはお勧めのWordPressテーマです。
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