目の下のたるみや毛穴の角栓、歯の黄ばみなどの汚い広告を見かけて一瞬でウェブサイトを閉じてしまう事が無いでしょうか?自分だけではなく、閲覧者も気持ち悪いと感じてすぐに閉じてしまう事があり、離脱率の低下に繋がっている傾向もあったので、気持ち悪い広告だけをブロックしてしまう方法を考えてみました。
記事内の目次
気持ち悪い広告をブロックしてしまう方法
インターネット広告の仕組み
インターネット広告をウェブサイトで配信して収益を受け取る方法は、Googleアドセンスの名称で特に有名になっておりますが、広告を出稿する側のプラットフォームも別に用意されているのです。
Googleで言えばGoogle広告が扱えるのですが、案外審査が緩くてGoogleのアカウントと広告を配信して閲覧者がクリックした後に見せるページさえ準備していれば、ほんの数時間で審査が終わり指定したターゲットに広告の配信が行われます。
厳密に言えば、配信期間や支払う料金、広告出稿場所、またはキーワードなどを細かく設定して、情報を必要としている人に向けて広告配信を行っているのです。
汚い広告をよく見かけるのは何故?
歯の黄ばみや目の下のブヨブヨ、またはお腹の脂肪はすぐ落ちるという広告が特に汚いと感じると思いますが、これらはいわゆるコンプレックス商材と言って、他人には言いにくいような症状を解決するための商品を買わせるための商材、またはサービスの一例なのです。
歯の黄ばみであれば歯科に行って黄ばみと歯石取りをしたり、お腹の脂肪が気になるのであれば運動をして落とさないと効果が無いと普通の人は考えるのですが、何故かそれが出来ずに広告で配信しているような商品を買うのが近道だと思ってしまう人が意外と多かったりします。
広告の中身は「体形が原因で浮気された」や、「歯に黄ばみがあると汚ねぇって思っちゃう」と噂話されている様子など、他人に思われている事に触れてから解決するための商品を紹介する全て同じテンプレートで作られた広告なのですが、案外それらは表向きの口実で、相性が悪いのは内面的な部分であったり、自分が気にしているほど他人は全く見ていない事に気づけないのですよね。
でもそれらの広告の内容が真実だと思ってしまう情報弱者が意外と多いのは事実なのです。
何故汚い広告を沢山見かけてしまうのか?という点についてですが、インターネット広告の仕組みで触れたターゲットに向けての広告配信を行っていないのが主な理由なのです。
例えば、「歯の黄ばみ」や「ダイエット」をターゲットのキーワードにして広告配信を行えば良いのですが、美容系の大企業や安定した収益がある歯科医の広告などが競合サービスとなって、それらの広告と見比べると効果が薄い事が目立ってしまうのもターゲッティングを行っていない理由なのかもしれませんが、ただ単に配信者側も広告配信についてのスキルが無く、ターゲッティングの仕方を知らないのが一因なのかもしれません。
独自の調べで判明した配信主は一握り
沢山ある広告からたどり着く商品は、同じジャンルでも1つか2つぐらいに絞られているのですが、その広告を出稿しているドメインがやたらと多い部分については、一番上にWebマーケティングプラットフォームを提供する会社があって、その下に他の企業やさらにその下に複数のライターなどが絡んでいて、最下層までたどり着けない所。
つまり、最下層で広告を出稿しているライターがいたら、最上部のWebマーケティングプラットフォームを提供する会社にたどりつくのが容易ではないという事です。
既存ユーザーから招待されれば無料(表向きは)の仕組みがある通りに、昭和生まれならインデックスの一言で伝わる仕組みではあるようですが、その当時と違うのは最上部にたどり着くまでが複雑になっている事でしょう。
広告からトップページにアクセスするリンクはありませんが、広告URLからサブディレクトリを省いてトップページを開いた時に表示されるロゴを調べていれば運用している企業が判明します。
一通り目を通してみましたが、マーケティングプラットフォームにターゲットを絞る機能は無く、レンタルサーバーと新規取得価格が安い.tokyoと.siteドメインを使用して更新月前に解約を繰り返しながら準備したテンプレートを提供しているだけの会社なのではないかと考えられます。
サーバー容量無制限と登録ドメイン無制限で月10万円からWebマーケティングプラットフォームを提供しているのですが、中身はサーバー容量無制限のプランが存在しない月額が安いレンタルサーバーで、独自のサーバーを利用している形跡がありません。
つまりそれに気付けない情弱が発信して効果があると思い込んでいる情弱が購入するという、ねずみ講と変わらない仕組みで広告配信を行って閲覧者の目に届くようになっているのです。
汚い広告をブロックする方法
ブロックのコントロールの一般カテゴリーから、美容系のカテゴリーを一括でブロックする方法が手っ取り早いのですが、案外美容系の広告からの広告収益も軽視できないレベルなので、まともな美容系広告も含めた一括ブロックは極力避ける事をオススメします。
その反面で絵面が汚い広告は、ウェブページからの直帰率や離脱率を高めてしまう要因となってGoogle検索のランキングが下がってしまう事にもなるので、可能な限りブロックするのが望ましいのです。
前述した通りにドメインが複数ある点で、広告主の個別のURLでブロックする方法は使用できず、またキーワード指定でのブロックが行えない仕様である事が結構厄介ですが、広告レビューセンターから定期的にブロックをする方法を考えました。
審査済みのブロック済みで広告を表示していますが、審査前の「優先的に審査」か「表示回数が最も多い」を選択してその隣にあるキーワード入力欄に特定のキーワードを入力してブロックを行います。
この手法でブロックを行えば、全ての広告を一つずつ見ながら個別にブロックする手間もなく、一括で対象の広告を表示して簡単にブロックをする事が可能になります。
ちなみに汚い広告にはぼかしをかけていますが、内容はご想像におまかせいたします。
2024年1月28日追記:複数のドメインを取得する広告配信はGoogle側でも対処をするようになって、配信停止の措置が取られるようになりました。
今までよりもだいぶURLが絞られてきているので、個別URLによるブロックも有効になってきます。
購入する意思もなくクリックをするのも、広告主に打撃を与えられて有効だと思いますよ。
キーワードでブロックする
この機能では特定のキーワードで広告を検索して、手動でブロックを行う事で汚い美容系広告をブロックする事が可能になります。
私の場合は「黄ばみ」「ニキビ」「目元」「目の下」「ブヨブヨ」「脂肪」「これやって」「鼻」「まぶた」「NHK放送」などのキーワードを1ワードずつ入力して絵面が汚い広告のみをブロックしています。
1日に10件ほど複数のドメインから同じ広告が出稿されますが、ほぼ完ぺきに近い確率で絵面が不快で汚い広告をブロックする事が出来ました。
ドメインでブロックする
この手の汚い広告は、新規取得単価が安い○○.siteまたは○○.tokyoのトップレベルドメインがほとんどで、たどり着く商品は必ず同じである点です。
Googleアドセンスは、この点の機能がアンポンタンな所もあって、トップレベルドメインを指定して企業のco.jpだけを通す事が出来れば良いのですが、生憎そのような機能はありません。
こちらも「.tokyo」または「.site」のキーワードを入力して表示された広告を手動でブロックをする事ができますが、ドットを認識せずにtokyoやsiteが入ったドメイン全ての広告をブロックしてしまうデメリットもある方法です。
アドセンスで、ブロックのコントロール→広告主のURL→URLを入力してステータスのスライダーをクリックして、ブロック済みにすればURLを指定したブロックが完了します。
広告主の広告ネットワークでブロックする
限界弱者おじさんの美容広告を配信している広告ネットワークをまるごとブロックしてしまう方法もありです。
アドセンスの広告レビューセンターで表示してある広告をクリックし、詳細情報に表示してある広告ネットワークをブロックする事で、この広告を配信している業者が同じであれば、URLが違くても似たような広告をブロックする事ができます。
まとめ
現状ではこの手の広告の審査が緩くて野放しになっているどころか、商品を販売している企業でも消費者トラブルの口コミがあるのに何故か消費者庁が動いていないのが現状です。
ターゲッティングが出来ている大企業の美容系広告の隙間産業として、ターゲッティングをしていない絵面が汚い美容系広告がそこそこうまくやれている事は紛れもない事実で、ウェブサイト運営者側としては、いたちごっこが続いている状態ではあります。
美容系から得られる大きな広告収益を極力残して、絵面が汚い広告のみを手軽にブロックするには今の所このページで紹介したキーワードブロックが一番有効なのではないかと思います。
このウェブサイトでは、広告収益を減らさずに離脱率や直帰率を低下させる手段としてはかなり有効な手段となりましたので、紹介させていただきました。
2024年3月26日追記
やっぱり出ちゃいましたね。
小林製薬の紅麹入り健康食品で死者が出たというニュースが流れてきていましたが、懸念していた健康被害が実際に起きてしまいましたね。
これに限らず胡散臭い広告をブロックするというのは正解だったのかもしれません。
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