埼玉県飯能市のムーミンをテーマにした郊外型レジャー施設、「ムーミンバレーパーク」と北欧の生活をテーマにした複合施設「メッツァビレッジ」に行ってきました!
予定を立てていた日は生憎の雨でしたが、写真と共に「雨の日のムーミンバレーパークの楽しみ方」をご紹介します。
記事内の目次
ムーミンバレーパークに行く前に
ムーミンは、昭和ムーミン、平成ムーミン、令和ムーミンをテレビで放送しているので、広い世代によく知られているキャラクターなんですよね。
全生命体の母であるムーミンママ、大黒柱だけど無茶をするムーミンパパ、自由と孤独を愛する詩人だけど犯罪予告もするテロ・・スナフキン、主人公で意外と普通なんだけど怒らせると10倍にしてやり返すムーミンなどなど・・、ムーミンの世界を知らないと正直楽しめないテーマパークかもしれません。
口コミでは「二度と行かない」とか「つまらない」とか色々と書かれていいますが、アクセスのよい都市部ではなく、自然豊かな起伏のある宮沢湖を取り囲むようにムーミンバレーパークを作ったのは、ムーミン谷のイメージをよく知っているからなのだと思います。
自然豊かなムーミン谷で、ムーミン一家を中心に個性豊かな登場人物と出会い、受け入れながら冒険を繰り広げていくようなお話ですから・・。
アクティビティが少ないようにも思えるけど、それもムーミン谷・・。入場料金やグッズが高く感じるのは、原作者トーベ・ヤンソンの実弟が設立した著作権・商標権を管理する会社にライセンス料を支払っているのでしょう・・。
元を取るためには、ムーミンバレーパークに行く前に、ムーミンの物語を半分ぐらい知っていると楽しめるのではないかと思います!
メッツァビレッジ
ムーミンのテーマパーク「ムーミンバレーパーク」と北欧をテーマにした複合施設「メッツァビレッジ」を合わせてメッツァという施設になっております。
メッツァとは、フィンランド語で「森」という意味で、カヌーやワークショップなどのアクティビティも体験できて、ムーミンバレーパークの入場券が無くても入れる場所です。
グッズの購入や食を楽しめるマーケット棟
メッツァ入り口から歩いて最初に見えて来る「マーケット棟」では、抹茶スイーツや北欧のミートボール、北欧の美味しい物などの食をはじめ、北欧雑貨や北欧生地の他、ムーミンバレーパークでも人気のムーミングッズをお買い求めいただく事ができます。
自然とデジタルを融合させたハイパーミュージアム飯能
「HYPER MUSEUM HANNO(ハイパーミュージアム飯能)」は、2025年3月1日にオープンしたばっかりの、「自然とデジタル」「キャラクターアート」をテーマにした現代美術館です。
オープニング特別企画展としてヤノベケンジさんの企画展「宇宙猫の秘密の島」が行われていました。
宮沢湖に浮かぶ宇宙猫の島は浮いているだけかと思ったら、足漕ぎボートで上陸できるらしいです。
晴れていたら行けたかもしれませんね・・。
イベントスペースやスタバもある施設群
イベントスペースやスターバックスコーヒーがあるエリアも入場は無料!自然豊かな森の風景と宮沢湖を眺めながら、まったり過ごすのも良いでしょう。
駐車場からムーミンバレーパークのメインエントランスまでは、約600メートルほど徒歩で移動しなければいけません。
バレパに行くのを楽しみにしていたムーミンオタク達は早歩きで進んでいたので、あっと言う間に入場門付近に辿り着きました。
いよいよムーミンバレーパークに入場へ
はじまりの入り江エリア
ムーミンバレーパークのエントランスには、ムーミン一家を模った絵本型のモニュメントがあり、開場までの待ち時間の間に家族写真を撮るフォトスポットにもなっていました。
雨で人が少ないかと思ったけど、50人以上は開場前に並んでいましたね。
菜の花畑にニョロニョロのバルーンが立てられている場所も!
宮沢湖の湖上には、夜19時から実施される花火大会用の打ち上げ台船が浮かべられています。
花火は、有料エリアの方が近いけど、無料エリア内からでも見えるみたいですね。
エントランスを通り抜けると、お土産やムーミングッズを購入できる「はじまりの店」、レストランの「レットゥラ ラウンジ」、インフォメーションなどが立ち並んでいます。
はじまりの店では、ぬいぐるみなどのムーミングッズ、バレパオリジナルのお土産品などが販売されています。
突然雨が降り出した時用に、雨具も販売されていました。
ムーミンショーも楽しめるムーミン谷エリア
カラフルな花が飾られたムーミンのフォトスポットは、今年限りの80周年記念仕様になっていました。
作者のトーベ・ヤンソンが『小さなトロールと大きな洪水』を発表したのが1945年で、それがムーミンの原型となっていたみたいですね。
それから80年目を迎えたのが2025年の今年だったのです。
冬にはトゥーティッキの住処になる水浴び小屋
ムーミンパパの作った水浴び小屋。夏の間にムーミンたちは、泳いだり、釣りをしたり、ここでひと休みしたりします。
フィンランドのムーミンワールドやムーミングッズなど、全て壁や屋根の色もバラバラらしいのですが、ムーミンバレーパークは小説の描写に倣っているという拘りようです。
ちなみに、湖上を渡しているワイヤーは、飛行おにのジップラインアドベンチャーです。
エントランス側からスタートして、宮沢湖の湖上を通過し、おさびし山エリアに到着するルートになっているアトラクションです。
冬の間はトゥーティッキの服とオルゴールが飾られるけど、それ以外の季節はムーミン仕様になり、冬眠補正で持ち主が変わるのも原作に忠実です。
ここでは15:00~17:00の間に2回、シークレットグリーティングが実施され、トゥーティッキ・ムーミントロール・リトルミイの誰かに出会える他、普段は鍵が閉められている扉が開くようになっているのだそうです。
雨の日は中止になるのかもしれませんが、これは知らなかった・・
しゃぼん玉とバルーンが彩る並木道
はじまりの入り江とムーミン谷エリアを結ぶ並木道には、季節に応じて頭上にバルーンや、アンブレラが飾られ、定期的にしゃぼん玉も飛んでいます。
ずっと楽しみにしていた娘も雨の中テンション高め!このぐらいのハイテンションになれないと楽しめないかもしれません!
並木道エリア以外でもムーミン谷エリアのあちこちに、シャボン玉生成マシーン?が設置されており、雨の中訪れていた小さな子供達もここで楽しんでいたようでした。
ムーミン屋敷ではヘムレンさんもお出迎え
朝一の入場でムーミン屋敷に辿りついた時には、昆虫学者のヘムレンさんが手を振ってお出迎えしてくれました。
エンマの劇場で行われた撮影会とショー以外で出会ったキャラクターはヘムレンさん一人だけ・・。もしかしたら、どこかをうろついていたかもしれませんが、雨が降るとキャラクターに出会えなくなっちゃうんです。
ムーミン屋敷の中に入る事も出来るので、左側の入場口から係の人の案内に従って進んでいきます!
物語では当初2階だったムーミン屋敷ですが、半居候とお客さんが増えすぎて、ムーミンパパが地下1階地上3階に増築している設定になっているのです!
ムーミン屋敷の地下1階は、地下倉庫となっており、ムーミンパパの作業場兼食料庫になります。
太陽の光が当たらない冷暗所を設けている家って理想ですよね。収穫したフルーツなどをジャムやジュースにして保存をするのは、フィンランド人の食文化そのものなのだとか。
1階はリビング・ダイニング・キッチンが揃った部屋で、テーブルの上には全生命体の母ことムーミンママが作ったお菓子が並べられています。
ムーミンママの愛情レシピが生み出されるキッチンには、スウェーデン定番料理でもあるミートボールとマッシュポテトがありました!
ムーミンファミリーと仲間たちの写真が飾られていますが・・左下は5人だけど?誰?
キャビネットの上にある毛むくじゃらの写真は、ムーミンのご先祖様の肖像画なんです。
ムーミン族の1000年前の姿で、ムーミン谷の冬ではムーミンとご先祖様が出会うストーリーも描写されています。
こちらはムーミンパパとムーミンママの寝室。触ったり寝転がったりはできないけど、実際に部屋の中に入って見る事が出来るんですよ!
知らない方が良かったかもしれないけど、ムーミンのレントゲン写真も飾られていました。
このレントゲン写真は「黄金のしっぽ」というストーリーの中で、しっぽがハゲて来た時の診察で撮ったもので、異常は無かったけど黄金に輝く尻尾が生えてきたというお話でした。
ここはムーミントロールのお部屋です。いかにも少年っぽいお部屋ですよね。
東大の模型や帆船の絵などがありますが、公開当初とは構成が変わって、うみうまのイラストが展示されていないっぽいです。
ゲストルームにはスノークのお嬢さんが滞在中で、手鏡やお花などが飾られていました。
余談ですが、昭和ムーミンのノンノンから平成ムーミンでフローレンに変わって、スノークのお嬢さんになったのは、元々スノーク族の娘の呼び方から変わっている事に、トーベ・ヤンソンから指摘が入っていたのだそう。
とっかえひっかえしているわけではなく、最初から今までノンノンとフローレンもスノークのお嬢さんと同一人物である事には変わりはないので、安心して下さい!
立体映像を楽しめる海のオーケストラ号
ムーミンパパが若き日に記した冒険のノートを見つけてムーミンたちに読み聞かせる所からはじまります。
ムーミンパパは「海のオーケストラ号」を造っていた発明家フレドリクソン、スナフキンパパのヨクサル、スニフパパのロッドユールと共に船の旅に出る事に。
アクシデントに見舞われながらも航海を続けながら、やがて空を飛べる船に改造をして空の旅に!
時々水飛沫が飛ぶホール内で臨場感溢れるプロジェクションマッピングの映像をお楽しみいただけるのが、体感モーフィングシアター「海のオーケストラ号」です。
飲食や展示展を楽しめるコケムスエリア
売店やレストラン、屋内あそび場、ギャラリー展示などが揃っている複合施設がコケムス(Kokemus)エリアです。
屋内あそび場で子供を遊ばせる事も出来るので、天候が悪い日の旅行でも充分楽しめるはずです!
展示展は常設展と企画展がありますが、体感展示は常設です。
トーベ・ヤンソンが最初に出版した絵本「それからどうなるの?」の世界で、絵本に入り込んだかのように物語が楽しめます。
勝手が分からなくて適当に見て行ってしまったけど、床の黄色いラインが順路なんだと思います。
順番に進めばストーリーが繋がっているんでしょうね。
こちらのジオラマはフォトスポットとしても人気で、記念写真を撮る家族が次々と訪れていました!
ムーミン谷のあそびのひろばは、子どもたちの好奇心を刺激し、五感を使って全身で遊べる空間。ムーミンの物語に登場するシーンをモチーフにした3つのエリアで、天候にかかわらず遊び尽くす事が出来るのです!
他にもある、ムーミン谷のおえかきひろばは、パネルに描かれたムーミン谷の仲間たちの絵に塗り絵をしたりも出来るコーナーとなっております。
ちょっとふしぎなムーミン谷の仲間たちは、ムーミン一家や仲間たち、見た事も無いようなキャラクターなどの線画も展示されています。
螺旋階段の吹き抜けいっぱいに再現された特大サイズのジオラマには、ムーミン谷の精巧な世界が広がり、ムーミン谷のできごとや季節の移り変わりの演出も楽しめます。
ムーミン谷のジオラマストーリータイムスケジュール(毎時)
00分 彗星
05分 スニフのお話
15分 夕暮れ
18分 リトルミイのお話
23分 スティンキーのお話
30分 冬
33分 ヘムレンさんのお話
39分 ムーミンママとニンニのお話
45分 白夜
48分 トゥーティッキのお話
54分 ムーミンとスナフキンのお話
ムーミン谷の食堂は値段が高いのが残念
コケムス内にある「ムーミン谷の食堂」は、北欧を感じる親しみやすいメニューが売りですが、私が食べた「ご先祖様のタコミート」は、これで1,680円もします!
全体的に価格を高めに設定しているので、内容に不満を抱えた人が、抑えていた気持ちを爆発させてしまって、バレパ自体の評価を下げてしまっているのが、主に食堂でしょう・・。
再入場は可能なので、メッツァビレッジのスタバやマーケット棟に行った方が安上がりで済むのかもしれません・・。
エンマの劇場は小雨でも中止になる
エンマの劇場で行われるムーミンショーは、平日「ダンス・ダンス・ウィズ・ムーミン」、土日祝は「勇気を知った少女~ムーミン谷の仲間たちより~」となります。
午前中の部は、強い雨の影響でショー自体が完全に中止となりましたが、ムーミン達と一緒に写真撮影が出来る撮影会が行われました!
ショーは見れなかったけど、雨の日限定のイベントなので、これはこれで貴重な経験が出来ました!
ショー中止の案内をしているのに、チェーンやポールの準備をしている時は、撮影会が行われるという事になります。
午後はショーの実施前に奇跡的に晴れて、念願の「勇気を知った少女~ムーミン谷の仲間たちより~」が見れました!
ニンニの足が見えて、「おっきいりんごの唄」が始まり・・・様子がおかしい・・。
「ムーミンバレーパークよりお知らせです。エンマの劇場で行われている勇気を知った少女~ムーミン谷の仲間たちより~は、雨のため中止となりました・」
ポツポツと雨が降り始めていたけど、少しの雨でも途中で中止になってしまうみたいですね・・。
次は晴れた日にリベンジです!
スナフキンのテントがある、おさびし山エリア
ヘムレンさんの遊園地やおさびし山の天文台、灯台などがあるエリアが「おさびし山エリア」です。
おさびし山天文台とモラン
おさびし山の天文台とは、実際に星を見るようなプラネタリウム的なものではなく、小説「ムーミン谷の彗星」に登場するおさびし山天文台の事です。
ムーミンとスニフがおさびし山の天文台に向かう途中にキャンプ中のスナフキンと出会って、地球にぶつかるかもしれない彗星から逃れるために、洞窟に逃げ込んだのがきっかけで、仲良くなったという話の中で登場します。
そして、おさびし山を棲家としているのが、ムーミン谷の住人に恐れられているモランなのです。全てを凍らせる魔物的な存在だけど、危害を加える事が無い寂しがり屋さんだったみたいですけどね。
おさびし山エリアには遊具もあるけど、有料のテーマパークとしては少々物足りないかもしれませんが、大自然の中に生きるムーミンの世界に忠実だと思えば、それはそれで正解なのかもしれませんね。
おさびし山エリアのライトアップ
小説『ムーミンパパ海へいく』に登場する灯台で、家族から頼りにされていないと感じたムーミンパパが、新しい生活を始めれば活躍する場もできるのではないかと考えて、家族と共に移住したのがこの灯台です。
ムーミンバレーパークでは、ライトアップやイルミネーションの点灯が行われる、夜間営業日に限り灯台もライトアップされるようです。
ムーミン谷の湖上花火大会の実施日と重なり、宮沢湖の湖上から花火が打ち上げられると共に、幻想的なライトアップも行われていました。
この先には、スナフキンのテントがありますが、ムーミンバレーパークはそこが最終地点で行き止まりです。
開園前に着いて閉園まで残ってしまいましたが、ムーミンのストーリーを知っているか知らないかで楽しみ方が変わる、そんなテーマパークなんだと思います。
ムーミンバレーパーク 交通アクセス・観光情報
所在地 | 〒357-0001 埼玉県飯能市宮沢327−6 |
開催期間 | 年中無休 |
時間 | 日中: 10:00~17:00 夜間営業あり(要確認):最大20:00まで |
料金 | 1デーパス 大人前売り 3,900円 当日 4,300円 1デーパス こども前売り 1,000円 当日 1,300円 |
駐車場 | メッツァ駐車場 平日1,000円/日 土日祝1,500円/日 |
交通アクセス | 西武線 飯能駅から西武池袋線「飯能駅北口」1番線より「メッツァ」行き直行バス 約13分 圏央道狭山日高インターチェンジから県道262号線経由約5.4km |
関連ウェブサイト | ムーミンバレーパーク |
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