2022年11月19日、宮城県柴田郡村田町のスポーツランドSUGOで開催された「SUGO FIREWORKS FESTIVAL 2022(宮城花火大会 in 村田町)」を観覧してきました。国際レーシングコースを舞台に1万発以上の花火が予定されていたイベントでしたが、打ち上げ開始後に周辺の山林で火災が発生し、途中で中止となってしまいました。当日の観覧会場の様子や火災発生による中止までの経緯を、現地で撮影した花火の動画とともにご紹介します。
SUGO FIREWORKS FESTIVALとは?
三陸花火大会などを手掛ける花火プロデュースカンパニーのFIREWORKS株式会社が、宮城県内で初めて開催する花火イベントとして選んだ会場が、宮城県柴田郡村田町のスポーツランドSUGOでした。
スポーツランドSUGOは、SUPER GTやスーパーフォーミュラなどの国内主要レースが開催される国際公認レーシングコースで、最大標高差69.83mという起伏に富んだコースレイアウトと、テクニカルなコーナーが連続するのが特徴です。思いがけないトラブルや波乱のレース展開が生まれる事も多く、モータースポーツファンの間では「魔物が棲むSUGO」と呼ばれる事でも知られています。
過去には予想外のマシントラブルやピットレーンの混雑など、印象に残る出来事もありましたが、今回はレーシングカーではなく花火を楽しむために訪れる事になりました。
2022年のSUGO FIREWORKS FESTIVALでは、山梨県西八代郡市川三郷町の株式会社マルゴーが花火の打ち上げを担当。同社は神明の花火大会などでも活躍する煙火店で、2022年8月に秋田県大仙市で開催された第94回全国花火競技大会「大曲の花火」では、最高賞の内閣総理大臣賞を受賞した実績があります。
当初の計画では、宮城県内の花火大会でも見応えのある10号玉(尺玉)を含む1万発以上の花火が打ち上げられ、全10曲の音楽に合わせたミュージックスターマインや、視界180°以上に花火が広がるグランドフィナーレが予定されていました。国際レーシングコースという特殊なロケーションを生かした、迫力ある音楽花火ショーが期待されていたのです。
観覧席は全席有料で、午前中に駐車場へ入庫した場合は通常3,000円の駐車料金が無料となり、午後からの入庫は有料という仕組みでした。混雑を分散させるための取り組みとして、早い時間帯の来場を促していたようです。
2020年 三陸花火大会 全プログラム
同じFIREWORKS株式会社が手掛ける、岩手県陸前高田市で開催された2020年の三陸花火大会の様子も動画で公開しています。
観覧会場の様子
SUGO FIREWORKS FESTIVAL 2022では、レーシングコースのグランドスタンド席をはじめ、車内から花火を観覧できるドライブイン花火など、複数の観覧スタイルが用意されていました。
普段はレーシングカーが高速で駆け抜けるホームストレートを眺めながら花火を楽しめるのは、サーキットを会場とする花火大会ならではの魅力ですね。
久しぶりに訪れたスポーツランドSUGOでは、ピットレーンや建物の外観も新しくなっていました。実際に2022年4月にはピットレーンの拡張やパドックの改修工事が完了しており、以前訪れた時とは印象が変わっていました。
スターティンググリッドではレーシングカーとの記念撮影ができるフォトスポットも設けられていましたが、私が見かけた車両はセーフティーカーやオフィシャルカーのようでした。
他にも、ご当地グルメなどを楽しめる飲食ブースには15店舗が出店し、DJによる音楽イベントも行われるなど、花火の打ち上げ開始まで会場内で楽しめる催しが用意されていました。
レーシングコースの独特な景観を眺めながら過ごす時間も楽しく、普段の花火大会とは少し違った雰囲気を味わう事ができました。
花火の打ち上げ開始と、火災発生
SUGO FIREWORKS FESTIVAL 2022 / 宮城花火大会
2022年11月19日のSUGO FIREWORKS FESTIVALは、予定されていたオープニングと第1部の花火が打ち上げられたところで、会場付近の山林火災によって中止となってしまいました。
報道によると、午後5時40分ごろにスポーツランドSUGO近くの山林から出火し、警察と消防が現場の状況を調査。花火の火が周辺の山林に燃え移った可能性があると伝えられましたが、当時の報道段階では詳しい出火原因は明らかになっていませんでした。
私が現地で確認した限りでは、打ち上げ場所の周辺で事前に散水作業が行われており、火災への対策が全く実施されていなかったわけではありません。
しかし、晩秋の山林に囲まれたサーキットという立地条件を考えると、周辺の落ち葉や枯れ草への引火など、通常の花火大会とは異なる危険性もあったのでしょう。実際にどのような経緯で火災が発生したのかは断定できませんが、結果として予定されていた花火ショーを最後まで楽しむ事はできませんでした。
現地で気になった点としては、観覧席の場所が少々分かりにくく、スタッフやボランティアの方に尋ねなければ目的の席を見つけにくかった事が挙げられます。それ以外では、会場のロケーションや花火の演出に大きな不満はなく、火災さえ発生しなければ、美しい花火を最後まで楽しみながら帰る事ができたはずでした。
途中で中止となったのは非常に残念でしたが、観覧客や関係者の安全を考えれば、花火の打ち上げを継続しないという判断もやむを得なかったのだと思います。
現地で撮影した宮城花火大会2022の動画には、短い時間ながらも音楽に合わせて夜空を彩る花火の様子が残されています。予定されていた壮大なグランドフィナーレを見る事はできませんでしたが、実際に打ち上げられた花火の迫力や、現地ならではの臨場感を感じていただければ幸いです。
三陸花火大会なども手掛けるFIREWORKS株式会社には、今回の経験を今後の安全対策に生かし、再び素晴らしい花火大会を開催してほしいと思います。
それにしても、予想外の出来事に気を取られてしまい、現地の状況を記録する写真をあまり撮れなかったのが心残りです。
ちなみに花火大会の中止が決定した後には、オフィシャルカーがライトを点灯して観覧客を見送る場面もありました。
本来であれば華やかな花火の余韻に浸りながら帰るはずでしたが、思いがけない形で幕を閉じたSUGO FIREWORKS FESTIVAL 2022となりました。
チケット代金は返金対応に
山林火災の発生によって途中で中止となったSUGO FIREWORKS FESTIVAL 2022については、主催者から観覧チケット代金の返金対応に関する案内が掲載されました。
2022年12月14日更新の案内によると、WEBでの購入履歴などから来場が確認できた方を対象に、チケット代金を全額返金する方針となっています。
また、当日券を購入して来場した観覧客についても、警備会社の記録や会場の記録カメラなどを利用して来場状況を確認した上で、返金の対象とする事が案内されていました。
返金方法については、煙火店や会場、保険会社など関係各所との協議を進め、準備が整い次第、公式ホームページやチケット購入時に登録したメールアドレスへ案内するとの事でした。
詳しい内容については、当時のSUGO FIREWORKS FESTIVAL公式サイトのNEWSで案内されていましたので、チケットを購入された方は当時の告知内容をご確認ください。










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