宮城県登米市と栗原市にまたがる伊豆沼は、秋から冬にかけてカモや白鳥などの渡り鳥が飛来する越冬地です。「伊豆沼・内沼の鳥類およびその生息地」として国の天然記念物に指定され、国際的に重要な湿地を保全する「ラムサール条約」にも登録されています。
記事内の目次
伊豆沼の概要
宮城県登米市と栗原市にまたがる伊豆沼は、東北地方最大規模の面積を誇る約369ヘクタールもある沼地で、夏には沼一面を覆い尽くすように蓮の花が咲く事でも知られており、その美しさやスケールは日本一とも言われております。
秋から冬にかけては渡り鳥が飛来する越冬地にもなっていて、マガモやオナガガモ、オオハクチョウやコハクチョウが伊豆沼周辺に飛来します。
これらの水鳥が飛来する生息地としての役割を保護するために1967年(昭和42年)から「伊豆沼・内沼の鳥類およびその生息地」として国の天然記念物に指定され、1985年(昭和60年)には日本で2例目となる国際的に重要な湿地を保全する「ラムサール条約」にも登録されました。
伊豆沼の見どころ
宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター(鳥館)周辺
伊豆沼周辺には2つのサンクチュアリセンターがあり、北側は1991年に開館してから24年後の2015年7月25日にリニューアルオープンした、宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター(鳥館)となっています。
伊豆沼・内沼をかたどったテーブルの上に鳥の剥製や標本などを中心に伊豆沼・内沼にまつわる展示品の数々が展示されていて、その他絵画や写真などの芸術品も展示されています。
2階から見下ろさないと気付かないかもしれませんが、1階の床は伊豆沼周辺の航空写真になっているのです。
高さ4.5mの壁面には、伊豆沼・内沼を代表する鳥であるマガンやハクチョウの暮らしぶりを、研究成果をまじえながら紹介しています。
2階にはライブカメラや望遠鏡を設置していて、伊豆沼の様子を落ち着いた環境で観察する事ができるビューラウンジとなっていて、自家栽培の野菜などを使用したお食事処が併設されています。
宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター(鳥館)のある場所から伊豆沼に向かうと、白鳥などの野鳥に近付けるスペースがあります。
ねぐらになっているので早朝や夕方などは野鳥の数は多くなりますが、昼頃になると餌場となっている近隣の田んぼなどに向かって飛んで行ってしまうため、見れる数は少なくなるようです。
登米市伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター(淡水魚館)周辺
宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンターの南東側にある、登米市伊豆沼・内沼サンクチュアリセンターは伊豆沼に生息する淡水魚を主に展示しています。
私設内部には伊豆沼周辺の地元漁師が実際に使用していた漁具や、伊豆沼に生息する淡水魚など数点を展示している大型水槽などが設置されています。
伊豆沼野鳥観察館周辺
登米市伊豆沼・内沼サンクチュアリセンターのそばには、伊豆沼に飛来する野鳥を観察する事ができる展望スペースを備えた伊豆沼野鳥観察館という施設があります。
ほとんどここで撮影をしている人を見かける事はありませんが、東北本線を走行する電車も見る事ができます。
伊豆沼野鳥観察館の屋上からは伊豆沼の景色をパノラマ的に観賞する事が出来る展望スペースとなっていて、バードウォッチングをする場所としても最適です。
宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンターの他、伊豆沼野鳥観察館周辺などでは、白鳥や鴨などにあげる事ができる餌も販売しています。
野鳥に餌やりを出来る場所の指定などはないのですが、伊豆沼と繋がっている小さな沼では、白鳥や鴨などの渡り鳥が近くまで寄ってきてくれます。
サンクチュアリセンターでも販売しているので特に注意事項はありませんが、餌をあげすぎても水質汚濁の原因にもなっているので、販売している餌以外は極力持ち込まない方が良さそうな事と、土手の上から滑って転落しないように注意する必要はあります。
各施設や野鳥観察スポットには鳥インフルエンザ拡散防止のための消毒スペースがあるので、そこで靴の泥などを落とすようにしましょう。
近隣には直売マーケットや農場レストランがある伊豆沼農産くんぺるに行くのもオススメ!
直売所では伊達の純粋赤豚の精肉や、伊豆沼ハムシリーズのハム・ベーコン・ソーセージなどが買える他、直売所で販売している食材を使用した新鮮な料理を味わう事ができます。
伊豆沼に飛来する野鳥の映像
渡り鳥の越冬地 伊豆沼の朝焼けと冬の風景 マガン塒立ち(ねぐらたち)
撮影当日は、寒波の影響で氷点下10度ほどの気温となっておりましたが、日の出が始まった時間帯に一回目の小規模なマガンのねぐら立ちがあり、その後の7時30分頃に大規模なねぐら立ちを見る事が出来ました。
撮影場所は、日の出日の入りの場所を表示するスマホアプリを使用して見つけましたが、初日の出の時などにも重宝するアプリですので、インストールをしておいた方が良いでしょう。
伊豆沼の交通アクセス・所在地情報
所在地 | 宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター:宮城県栗原市若柳上畑岡敷味17−2 登米市伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター:宮城県登米市迫町新田新前沼254 |
時間 | 9時00分~16時30分 |
料金 | 無料 |
駐車場 | 各施設に無料駐車場あり |
交通アクセス | 東北自動車道 築館IC から車で10分 JR東北本線 新田駅から徒歩8分(登米市伊豆沼サンクチュアリセンターまで) |
マップコード | 199 150 273*78(登米市伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター) 141 806 473*76(宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター) |
関連ウェブサイト | 宮城県内沼・伊豆沼サンクチュアリセンター |
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