山梨県西八代郡市川三郷町で開催する市川三郷町ふるさと夏まつり「神明の花火大会」です。江戸時代には日本三大花火の一つとされた「神明の花火」は、一時途絶えたものの平成元年に復活し、現在では約2万発の花火を打ち上げる山梨県最大の花火大会となっています。
記事内の目次
市川三郷町ふるさと夏まつり 神明の花火大会
市川の花火の歴史
「神明の花火大会」の前身であるとされる甲州市川の花火は、戦国時代に武田氏が築いた大伝達網である狼煙(のろし)作りが起源であるとされ、和紙を漉く技術を市川の地に伝えた紙漉き名人の甚左衛門を神明社に祀り、命日である日に盛大に花火を打ち上げたのが始まりであると言われています。
その後江戸時代中期から後期にかけて甲斐国(かいのくに)の「市川の花火」は一層盛んになり、常陸国(ひたちのくに) の「水戸の花火」・三河国(みかわのくに) の「吉田の花火」と共に江戸時代の「日本三大花火」と称され賑わいました。
恋人たちの出会いの場としても親しまれ「七月おいで盆過ぎて 市川の花火の場所であいやしょ」とうたわれ、市川の花火を一緒に見ると幸せになれると言い伝えられたそう。
神明の花火大会の歴史
歴史が途絶えてしまった市川の花火ですが、「いま蘇る神明の花火」と題して「ふるさと夏祭り」のイベントの一つとして平成元年8月7日に「神明の花火大会」の第1回目がスタートし、現在の観覧会場から東側の富士見公園周辺から観覧していたそうです。
第2回の開催時には現在の花火観覧場所である三郡橋下流笛吹川河畔に移して1万5000発の花火を盛大に打ち上げ、翌年には神明の花火で初めての試みとなる二尺玉の打ち上げます。第5回大会からは現在と同じ約二万発もの花火を打ち上げる大花火大会へと成長していきます。
神明の花火の内容
2018年に第30回記念を迎えた神明の花火は、山梨県西八代郡市川三郷町の株式会社マルゴーと株式会社齊木煙火本店が担当して毎年8月7日に約20,000発の花火を打ち上げます。
日本で発祥した和火と呼ばれる花火は優しい赤褐色の光を放ち、海外発祥の洋火は緑色や赤色などカラフルな色を発しますが、神明の花火で見る事の出来る花火は、水色やレモンイエローなどの淡いパステルカラーやビビッドな赤色など、色彩鮮やかな花火を観賞する事ができます。
近年は、時間差で流れるように色を変化させる時差式変化を積極的に取り入れて、形態や色彩を次々と変化させながら音楽と花火をシンクロさせた芸術性の高い演出で観覧客を楽しませてくれます。
[4K]神明の花火大会 メッセージ付き花火
観覧客が応募したメッセージを読み上げられながら美しい花火が打ち上げられるプログラムですが、成功率100%を誇ると言われるプロポーズ花火は会場が一体となった雰囲気が楽しめます!
[4K]2017年 神明の花火大会 競技花火
㈱齊木煙火本店・㈱マルゴー・㈱山内煙火店・㈱小口煙火・㈱丸玉屋小勝煙火店の5社によって競い合った競技花火は、担当する花火業者は伏せたままタイトルだけがアナウンスされるプログラムです。
[4K]2017年 神明の花火大会 テーマファイヤー
神明の花火大会のグランドフィナーレの前に行われた㈱齊木煙火本店による人気のプログラムで、2017年は『世界に届け「神明花火」~平和への祈り~』と題して、ビビッドな星の色とパステルカラーが美しい「虹色のグラデーション」や「虹色のブーケ」などの代表作を織り交ぜながら行われた、約10分間にもおよぶ壮大なワイドミュージックスターマインです。
[8K HDR]2017年 神明の花火大会 グランドフィナーレ
神明の花火大会のラストを飾る㈱マルゴーが担当したグランドフィナーレは、鮮やかな色彩と次々と変化させる動きで魅了させる演出と共に音楽と花火をシンクロさせる壮大なミュージックスターマインです。
過去に公開した4K映像をアップコンバートしてHDR(ハイダイナミックレンジ)化した8K HDR映像です。
2016年 神明の花火 グランドフィナーレ
グランドフィナーレの打ち上げを担当する業者は、㈱マルゴーと㈱齊木煙火本店のどちらか一社が担当し、毎年入れ替わります。2017年のテーマファイヤーが㈱齊木煙火本店、グランドフィナーレが㈱マルゴーでしたが、2016年の担当は逆になっていますので、第30回大会の予想は付けやすいはずなのですが、記念大会なので何が起こるのか全く読めません。
他にもYoutubeでは神明の花火大会の動画を公開していますので、是非ご視聴いただければと思います。
Youtube検索リンク
こんなに感動的な花火を楽しめる神明の花火ですが、有料観覧席のチケットは販売開始と同時に争奪戦となってしまう程に人気がある花火大会なのです。2020年は東京オリンピックの関係で8月7日ではなく10月10日開催予定となっていますので、チケットの購入はお早めに!
神明の花火大会 交通アクセスや日程情報
開催場所 | 甲信越地方/山梨県西八代郡市川三郷町 |
開催日時 | 2020年10月10日 19:15~21:00(予定) |
花火打ち上げ数 | 20,000発 |
担当煙火店 | ㈱マルゴー・㈱齊木煙火本店・㈱山内煙火店・㈱小口煙火・㈱丸玉屋小勝煙火店 |
観覧場所 | 有料観覧席 シート席(10名)35,000円・(4名)16,000円・(2名)8,000円 階段席 最上段席 4,000円・最上段席以外3,000円 イス席 前売り 4,000円 当日券 5,000円・無料観覧席 |
駐車場 | 会場周辺 約4,000台 |
交通アクセス | 中央自動車道甲府南IC~国道140号経由 約10㎞ 中部横断道増穂ICより 約3km JR身延線市川大門駅から徒歩約10分 |
マップコード | 312 823 009*67 |
関連ウェブサイト | 神明の花火 |
この記事は、昨年実績や発表済みの内容に基づいて執筆しています。駐車場情報や最新の情報は公式ホームページ等をご参照ください。
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